さて、ダーリンの署名運動のお手伝いをしたあと、私たちはまだ時間も早いので、どこか温泉に寄って帰ろう、と言っていました。
私はあらかじめ調べて土岐の「SOGI」に行きたいなと思っていました。
曾木公園の場所に1昨年前くらいにできた新しい温泉施設です。
いくつも湯船がありそうだったし、何より新しいところはきれいで良い。
ダーリンはそのときには「じゃ、そうしようか。」と言っていたくせに、いざ民商の人たちと別れを告げるときになったら、民商の人に、
「ここらあたりの近くで、どこかいい温泉ないですかねぇ。」と聞いている。
私は一生懸命目配せと横腹をつつくのとで、(いいってば! 余計なことを聞くな)光線を送っていました。
だって、聞いてしまえばその方が教えてくれたところに行かざるを得ない雰囲気になるじゃあありませんかぁ。
ひょっとして親切に「じゃ、ご案内しましょうか。」なんて言われたらもうどうしよう、と思っていました。
結局、いくつか教えてくださいましたが、「絶対にそこへ行くんだよね?」的な感じもなく、私たちは解放されました。
早い話が東濃の山の方なので、温泉はいくつもあるみたいです。
車は中津川に止めてありましたので、そこからとりあえず民商の方が教えてくださった「賎母」という道の駅に行ってみよう、と走り出しました。
そこで適当にお土産を買って、いざ車に戻ろうとすると横長のその道の駅の一番先っちょに「東山魁夷 心の旅路美術館」というのがあるのが見えました。
「せっかくだから見ていこうか。」と絵心なんてないダーリンから珍しく提案。
「そうしようか。」と中に入りました。
私はこの日本の大家の作品について、それほど知りませんでした。
「なんだか、和風って感じの構成で、ほら、日本酒のコマーシャルに使われるような、やたら白馬が出てくる絵を描く人でしょ。」って感じでした。
しかし、美術館を拝見すると、その認識が大きく間違っていることに気づきました。
もちろん、白馬はよく登場しますが、構図といい、色使いといい、眼の付け所といい当時としてはかなり斬新な、今見てもとてもモダンな作品が多いのだな、というのが実感です。
どれもこれもちょっとパステルアートで真似してみたいようなものばかりでした。
東山魁夷画伯にかなり傾倒いたしましたわたくしは、出たところで売っていたポストカードを数枚購入しました。(画集はちょっと高くて手が出ませんでした・・)
それがこちら。
これは、「夏山白雲」というタイトル。緑が濃くて生き生きとしていて、いかにも夏の山だ、という感じが良く出ています。そしてその合間合間にたなびく雲。雄大でいいなぁ。
これは、「静唱」。タイトルどおり、早春の朝早くに起きるとまだ霧でもやっている湖のほとり、という静謐な感じがいかにも色合いによく出ており、じっと見ているとしん、とした気持ちになります。
ほぅら! 奥の方に白馬がいるぅ! 東山魁夷の真骨頂ともなったこの白馬はあまりにも彼の象徴のようで、登場しなくてもいいじゃん、というところにもやたらと登場しているので、私はあまり好きではないのですが、この大木の根っこあたりの生命力にやられた~って感じで、見ているだけでもパワーをもらえそうな気がして、つい買ってしまいました。
すんごいモダンでしょー。風を描いていないのに、まさに落ち葉が舞っているスピード感が木枯らしだなぁ、というのがよく表現されています。
何に使おうかな~と考えるのもまた楽しみ。
さて、満足してそこから車を出そうとすると、ダーリンが「『近隣 温泉』でナビに検索かけてみようか。」と言います。
よほど彼は「SOGI」には行きたくないらしい。
「だって・・ 混んでいそうじゃん。エッコちゃんは、きれいなところが好きだねぇ。」と言います。
「当たり前じゃん! 汚い温泉が好きな人ってどこにいるのよ。」
「そういうわけじゃないけど。俺はもう少しひなびた感とかがあったほうがいいんだよな。」とぶつぶつ言っています。
検索をかけてみると「昼神温泉」が出てきました。
「あ、昼神は昔、何回か行ったことがある。あそこの温泉はトロッとしていて、本当にいい温泉だよねぇ。」と言うと、
「よし、昼神まで行こうか。」ということになりました。
昼神までは中津川から約20キロ。時間にすれば30分程度です。それくらいなら行ってもいいか。
といって走り出すとすぐに妻籠~馬込があらわれました。
「あぁ、そうかぁ。中津川から近いんだね~」と見ていると、結構な方々がぞろぞろと歩いています。
昔と変わらず妻籠~馬込のコースというのは、この宿場間を歩いてぶらぶらする、というハイキング的なコースが観光の目玉そのものなんだね。古い町並みを見ながら歩くしかないわけだ。
しかし、昔ながらの宿場町の風情を残したここ妻籠~馬込間が日曜日だと原宿通り、とまでは言いすぎかもしれないけれどこんなに人がいたんじゃあ、風情も何もないと思うんだけどねぇ。
そんな様子を横目でみながら、車を少し走らせると「南木曾温泉」という案内板が現れたではありませんか。
「これはどういうところだろう? 日帰り入浴はあるのかな。」と言うと、
「寄るだけ寄ってみようか。どっちみち通り道だし。」とダーリン。
見ると、とても立派な建物に「日帰り入浴OK」とでかでかと記されているではありませんか。
建物の前まで行ってみましたが、駐車場は満杯に近く詰まっている。
「こんなに混んでいるところならなかなかいいんじゃないの?」と言って、結局そこに立ち寄ることにしました。
入り口には自販機がありました。
見ると大人1人 700円なり。
買おう、とすると番台(っていうか? いまどき)の人がやってきて、「JAFカードかうちのなんとかカード、お持ちですか?」と尋ねられました。
なんとかカードは初めてなので持っているわけはないけれど、
「あ、ちょっと待って。わたし、JAFカードなら確かいつもお財布に入れていたはず。」と探すとやはり出てきました。
すると、「500円になります。」とのこと。
ラッキー!
なんか、すごく得した気分。だって、ふたりで400円お値打ちになったんですもんね。これは大きいよ。 これが私が最近購入したお風呂セット一式が入る温泉バッグ。
とっても便利なんですよぉ。
シャンプーやリンスはもちろんのこと、お化粧品などを入れら れる小さなポケットや中でカタカタと倒れたりするのが心配なものについてはゴムバンドで抑えるように止めることができる。
半分から下はネットになっていて、濡れたままでも、水切りができるような仕掛けになっています。
そして、小さな巾着型のナイロンバッグと大きめのショッピングバッグのようなナイロンバッグの2つがついていて、小さめのほうには着替えを、大きめのほうにはバスタオルと温泉バッグをそのものを入れられるので、全部このなかに納めてしまえ
ば1つになっちゃいます。
へへ、最近日帰り温泉やスーパー銭湯に行く機会が多くなって、時々こう言うものを持っている人を見て、(あれ、便利そうだなぁ。いいなぁ。)と思っていたのでした。
どこで売ってるんだろう?と思っていましたが、私は偶然「LOFT」で見つけました。1500円くらいです。
さて、南木曾温泉、ヒットでしたぁ~!
泉質は昼神ととても似ていて、トロッとしています。
浴室に入る扉には「すべりやすい泉質ですのでご注意ください。」と書いてあるくらいでした。(そして、実際私はすべりそうになりました。真っ裸のまま救急車を呼ばれることだけは何としても避けたいので、よかったわ。)
内風呂も、外の露天風呂も広くて、清潔で大満足でした。
温泉に入るといつまでも体がぽかぽかしていて、眠くなってしまうんですけど、この日も私は帰りの車に乗り込むやいなや眠ってしまったようで、起きたら家のすぐそばでした。
なんだか空間移動したみたいなすごく得した気分・・
それだけさんざん車の中で眠ったのに、その日は夜も早々に床につきたくてまたまたぐっすりと眠ったのでした。
温泉効果ですね。毎日はいってたら、寝てばっかりになりそう・・
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