イギリスに滞在している間にデヴ・オーラで働いている人たちを見ていて、ひとつの疑問がわきあがっていました。
それは、どうしてあんなに生き生きと働いているんだろう?ってこと。
そりゃあ、自分からのぞんで働きに来たんだろうし、好きなことをやって働いていられるって幸せだからじゃないの?ってシンプルにお思いになるかもしれません。
けれど、きっかけが「この仕事が好きだから!」「この仕事についてさえいれば、私は幸せだっていえる!」と言って入ってきた子たちが、働いているうちにだんだん垢がたまっていくように、何だか重苦しくなり、意気消沈しているような様子になり、生活に疲れてしまっているような面持ちになり、どうしてもモチベーションがあがらない、っていう態度になるのを、私はこれまでに数限りなく見てきました。
むしろ、そうならない人なんていない、と断言できるほどです。
どうしたら働いている従業員のモチベーションをあげることができるのか・・?
それは企業にとって究極のテーマであるともいえるでしょう。
私が接客啓発講師としてよばれる場合も、このテーマで講義をしてくれ、という依頼が一番多いといっても過言ではありません。
だから私もこれまでどれだけ高邁な動機を持って会社に入社しても、機械なら定期的に油をさすなどのメンテナンスを行わないと最高のパフォーマンスを発揮できないのと同じで、人間も定期的に“やる気”を注入しないとモチベーションが維持できなくて当たり前なんだ、と思っていました。
それがこのデヴ・オーラでは、皆が実に生き生きと楽しそうに自らの意思で働いている。
その様子は昨日、今日、ここでようやく長年の夢がかなって働き始めて嬉しくてしかたがない、という初々しさを漂わせたままでいる、といった感じに見受けられるほどです。
彼ら、彼女らの上司にあたるような人がいて、その人が定期的にヤル気を注入しているからだ、というようにも見受けられない。
いったいどこに秘密があるのだろう?と首を傾げていました。
食堂のいつもおいしい料理をつくってくれる人は、料理ができあがると実にいそいそと「さぁ! とってもおいしいお料理ができましたよ~ あんたたちもおいしいおいしい、って言ってもらえて人さまの役にたてるときがきたわよ~」というような様子でいそいそと器を持って現れる。
昨日はラボ見学に行ったときの話を書きましたが、私たちにとっては初めての経験でしたが、彼らにしてみれば毎日毎日入れ替わり立ち代りいろんな国の人が何班にも別れてやってきて、同じ説明を繰り返さなくてはならないはずです。
それでテンションが下がり気味になるときもあるさ、というようにはとても思えなかった。
もう、この仕事に就けていることが嬉しくてうれしくて、と言う様子がこちらに伝染してきました。
エリックの様子なんてそれはもう子どものような無邪気さでそれを全身であらわしていたし。
こういう人たちを見ていて、人間ではなく、ハーブと、鉱物と、野菜たちとあるいはその背後にいる精霊(ディーバ)たちとお話をしているから、彼らからしょっちゅう刺激は受けているんだよ、ということなのかもしれない。
そうだ、だから自分ひとりで孤独に行わなければならないような作業でも彼らはモチベーションを落とすことなく生き生きと毎日働いているんだ、と結論づけようとしていたときでした。
最後に近づいたある日の授業のときのこと。
お茶の休憩が終わり、席に戻ってみるとマイクの横には数々のAEOSの新製品が並べられていました。
これまでにAEOSはスキンケアが発表されていますが、ここで発表されたのはメイクアップ用品でした。
マイクは簡単にそれらを説明した後、これを特別に1set丸ごと買うならすごくお値打ちになります、という話をもちかけました。
さぁ、買うならいまだよ。
数には限りがあるから。
皆さん、日本で買うより今買えば、うんとお値打ちに買うことができる、ということをわかってくださいね。
私は、マイクがここでAEOSが売りたい一身で、すんごいいやらしい駆け引きを始めた!というほどにイヤな気持ちになったわけではありません。
ただ、こういうところ、私って急にお堅い日本人気質が頭をもたげるのか、授業が終わったあとに、「さぁ、これから新製品のAEOSがお値打ちに購入できます、というお話をしますから、興味のある方は残ってください。そうでない方は授業はここまでですからお部屋に引き上げてもらっても構いません。」と言われるなら全然OKだけれど、しかも買わないくせに話だけは、って居残るかもしれないけれど、授業の途中で商売はじめるこたぁないだろ、ってちょっとシラける気持ちになるんです。
ちょっと話はそれますが、マイクは私たちに「さぁ、では今説明したことをペアを組んでワークしてみてください。」とワークを言いつけ、それが終わるとちょうど今日はこのまま授業は終わりになるな、という時間だとさっさと自分は身じまいをして先に帰ってしまうこともありました。
あれもシラけました。
オーラソーマではシェアする、ということがとっても大切なことです。
だから、ペアでワークした後も、全員には無理ですが、2,3人ピックアップして、「今、ワークしてみてどうだった?」ということを全員でシェアする、というようなことをするのか、と思いきや、「じゃ、あとは流れ解散ってことで頼むね。」という感じでさっさと帰っちゃう。
正直、このことに関してはマイクにちょっと不満を感じています。
で、話は戻りまして。
このAEOSの化粧品どうっすか~? という販売の時間も私はちょっとシラけた気分でぼんやりと席に着いていただけでした。
そしてそのときにふと、こんな考えが頭をもたげたのでした。
マイクからは「売らんかな」の商売人の勢いや匂いは感じないにせよ、彼が自ら販売を行うというのは、自分の傘下で働いてくれている多くの従業員の顔を思い浮かべているからかもしれないな、と。
自分が関わって心血を注いで産み出したプロダクツは、単にこれ1個を売ったらいくら、という大量生産の規格品ではない。
1つ1つが命をもったものたちだ。
そういう思いで従業員も作ってくれている。
ならば、トップである自分もその命を受け継いで、それをきちんと伝えたうえで、それをわかってれて使ってくれる、またそこから別の人に手渡してくれる、という人に売りたい、という思いがそうさせているのかな、と思ったのです。
生臭いことを言えば、マイクが一生懸命売ることによってオーラソーマの業績があがれば、よりデヴ・オーラで働く人たちの給料にもそれは反映されるはずなわけで。
モチベーションがあがる一番大きな要因のひとつは、やはり給料ですからね~
どれだけ大望を抱いていたって、そこで働いているかぎり、どうも自分の思いとはかけ離れた、すずめの涙ほどの賃金しかもらえやしません、なんて会社では誰だってそのうちモチベーションは下がってしまいます。
自分自身が豊かな生活を送るためには、その人が望む文化的な生活を十分に満喫できるだけの賃金を得させてあげる必要があるのです。
それをマイク・ブースは身を挺してデヴ・オーラで働く人々のために行っているのかもしれない。
そう思ったとたん、急にまぁ、授業の途中からいきなりこういう話になったのも許してあげるわ。せいぜい売って、デヴ・オーラの人々に還元されますように。
そしてそれによってデヴ・オーラの人々がいつも最高のモチベーションで仕事に取り組むことが出来て、彼らの笑顔によって、ここを訪れる人たちがまた癒されたり、オーラソーマってほんとうにいいわ~とオーラソーマと取り組むことに新たな意欲を燃やすことができればそれでいいではないか、と思ったのでした。
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