先日テレビを見ていましたら、去年の「コカコーラ東海クラシック」で石川遼選手が優勝したときのものを、1Hずつ振り返り、本人がそれについて解説、コメントをつけてちょっとドラマ仕立ての番組に編成してある、というものをやっていました。
スポーツって生は生でライブの興奮を味わって、後でまたじっくり解説を聞いて楽しむっていう楽しみ方が出来ていいわねぇ。
半月ほど前にもこのブログで遼くんはやっぱりすごい、って話を書きましたが、この日もまた再び遼くんに感心し、教えられ、すごい、と思いました。
それは、18番で、190ヤードを7番アイアンで打ち、ピンそばにビシャっと寄せ、バーディをとったときのものです。
あの東海クラシックでは最終組の3人が72ホールを戦ってきて、最後のホールでも並んでいて優勝を争っていました。
その緊張感あふれるなかで、相手の選手が第二打をピンそば1.5メートルくらいに寄せて大歓声を浴びました。
その後に打った遼くんが同じライン上のさらにその内側につけたのです。
遼くんはこれを見事に沈めバーディを奪いました。
これが優勝を決めたショットと言ってもよいものでしたが、そのときを振り返ってのインタビューを受けているときのことです。
インタビュアーに、「あのときの1打はどんな気持ちでしたか?」と聞かれた遼くん、何と言ったか、と言いますと、
「はい、すごいプレッシャーでした。しかし、このプレッシャーを味わうために僕は今まで頑張ってきたんだ、と思って自分を信じて打ちました。不思議と7番アイアンを持つことに迷いはまったくなかったです。」と語ったのです。
すげぇ。
すごすぎる。この19歳は。
「プレッシャーをできるだけ感じないようにリラックスしようと心がけた」とか「プレッシャーを払いのけようとした」とか「プレッシャーは気にしないで置こうと思った。」とかじゃないんですよ。
“このプレッシャーを味わうために今まで頑張ってきた”なんてセリフは、そんじょそこらの一般人に吐けるものではありません。
こりゃ、まいった。
1本取られた、って感じ。
頭をガーンとハンマーで殴られたぐらいの衝撃。
私は今から15年前ほど、めまい、視野狭窄、動悸、微熱・・いろんな症状に突如見舞われたときがありました。
病院で精密検査を受けてもどこも悪いところは見つからず、結局、自律神経失調症ではないか、と診断されました。
寝込むほどのひどさでもなく(第一、寝てたって治らないし)、そんな状態でも毎日仕事をしていましたが、人前で話さなくてはいけないセミナーや研修の仕事のときにはほんとにドキドキしました。
何十人、ときには百人以上の人が、わざわざ時間を割いて私の話を聞くために集まってきてくれている。それなのにもし、動悸やめまいがひどくなって話が続けられなくなったらどうなってしまうのだろう・・? 誰も代わりに立ってくれる人がいるわけでもない。
そう思うと余計に動悸やめまいがひどくなってきてしまって、困ったことは1度や2度ではありません。
けれど、不思議と始まる前にそうなったらどうしよう・・?と思っているときよりも始めてしまえばそこまでの不調に見舞われることもなく何とか勤まったのでした。
これらの症状はあるとき何かをきっかけにふっつりと治まったということではなく、薄紙をはぐように何年も何年もかけて治まってきました。
けれど今でも、ときどきふっと「あ、この感じ。これ、やばい。この感じがひどくなると一番ひどかったあの頃になっちゃう。」と思う予兆のようなものを感じるときがあります。
そういうときはたいていそのときの仕事にプレッシャーを感じていて、そのプレッシャーに押しつぶされそうになって、そこから逃れたくてなっちゃうんでしょうね。
どうしてそんなにプレッシャーを感じるかというと、結局自分の実力以上に自分を大きく見せよう、見られたい、と思うからです。
それは思わないようにしよう、と思っても人間の性としてどうしても思ってしまうのなら、それに見合う自分になれるように精一杯努力して、もうこれ以上のことはできないと言う極限まで事前準備を整えて、本番に向かうことです。
遼くんはそれができている、という自覚があるから、「このプレッシャーを味わうために自分は頑張ってきたんだ。」と堂々と胸を張って言えるのでしょう。
プレッシャーとは確かに「0」であってもいけないものです。
適度なプレッシャーがないと、「ない」ということがまたプレッシャーになってしまう、というように人間は出来ている。
であれば、その心地よい適度なプレッシャーを感じながら、プレッシャーを楽しむ、味わう、という心意気を持ちたい。
その人に必要なことしか人生には起きないのだから、私がこれでいいのかな~なんて思いながらも、何十年も続けて人前に立って講義をする、ということを職業としてやってこられたのも、私にはそういう使命があるからなのでしょう。
であれば、それを積極的に味わう、という心構えでのぞみたいものだ、とまたまた19歳の青年におばちゃんは教えられたのでした。
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