プロアクティブというにきび専用化粧品のテレビCMをご覧になったこと、ありますか?
結構前からかなりの量を流していると思うので、何か特定の番組を見ていないと目にしたことはない、ってモンでもないと思うんですが・・
まぁ、地域によって差もあるかもしれないので簡単にどういうCMかご説明しますと。
髪の長い女の子が、ひとりごとで「先輩、ショートヘアの女の子が好きなのかぁ。でもなぁ・・」とつぶやきます。
彼女はにきびがあるためになるべく顔が隠れるようなヘアスタイルのロングを選択しており、にきびがあるかぎりは髪を切れないなぁ、と思っているからです。
そこへプロアクティブを知り使うとたちまちきれいなお肌に!
そしてショートにし、軽やかに駆け、先輩のいる部室へ。
そして「じゃあ~ん!」と言って登場し、先輩に自分がばっさりと髪を切ったことをアピールするのでした。
CMは先輩が「あ・・」と軽い驚きの声をあげるところで終わりです。
まぁ、なんてことない普通のCMなんですけど。
っていうか、たいていの人にはなんてことないCMのはずなんですが、わたくし、このCMを初めて見たとき、軽く衝撃を受けました。
それは「じゃあ~ん!」の部分に、です。
こういう素直さっていいなぁ、と思って。
若い頃、わたしにこの素直さがあったらなぁ、って。
また人生変わってたかもなぁ、なんて。
先輩はショートヘアの女の子が好き→だから自分は射程外。
髪を切ってショートに!→「どう、見て! ショート好きでしょ?」→だから自分は射程内に。
この単純な図式に対して、みえみえの「じゃあ~ん!」が言えるのって可愛いじゃあありませんか。
いくら単純な女の子でも、先輩がショートヘアの女の子なら誰だっていいとまでは思っていないことはわかっているでしょうから、ここでの「じゃあ~ん!」は、「これで先輩、わたしのこと好きになるでしょ?」というまでの極端なものではありませんよね。
「見てみて、どう、似合ってるでしょ?」の「じゃあ~ん!」ですよね。
「じゃあ~ん!」のテンションは、相手が、「お! ほんとだ。可愛いじゃん。」という返しをして初めて成り立ちます。
「??? それがどうした。」とか「うっそ。きもいなぁ、おまえ。全然似合ってないぞ。」という反応だったらめっちゃ傷つきます。
私が小さい頃からずーっとこの「じゃあ~ん!」が出来なかったのは、そういう相手の反応を恐れていたからなんだなぁ、つまり、自分に自信がもてなかったからなんだなぁ、ということに気づきました。
どこまで自分を卑下してたんだ、というほどに。
「じゃあ~ん!」は何も髪を切ったときばかりではありません。
いろんなシーンで「じゃあ~ん!」はありえると思います。
そのすべてで私は、これは世のなかの人誰がどう見ても100%確かに「じゃあ~ん!でよろしおすな。」という確信がないと、「じゃあ~ん!」はやれない子どもだったのです。
逆に言えば確信犯としての「じゃあ~ん!」はまれにあったので、相手は「すごく自信に満ちた人なのね。」ということになり、周囲の人はみんな私をそういう目で見ていたと思います。
例えば小学校のとき、こんなことがありました。
修学旅行から帰ってきて、「修学旅行記」をまとめてレポートとして提出しなくてはいけない、という宿題がでました。
何かの感想文ではありませんから、これはある程度の分量が求められます。
内容はともかくとりあえずたくさん書いてあったほうが、修学旅行で行った先々のことをくまなく観察し、そこで説明があったとすればそれも聞き漏らしていない、という証拠になるわけですからね。
その宿題に対して当時の私はたいそう長いレポートを書き上げました。
これだけのものを提出したらこれはもうクラスで1番だろう、と思われました。
しかし、誰がどういうものを仕上げているかはわからないのでそれだけでは確信がもてないわけです。
つまり自分がやりとげた!という充実感があればそれでいいじゃないか、という絶対評価ではなく、人と比べてあぁ、確かに自分が一番ボリュームのあるレポートを仕上げたな、という相対評価が欲しいわけです。
次の日学校へ行くと、教室中が「おまえ、どれだけ書いてきた?」とか探り合ってざわついていました。
ひとりのクラスメイトが「ねぇねぇ、えっちゃんはどれだけ書いてきたの?」と尋ねます。
この段階でまだ確信がもてない私は、「う~ん、そこそこ。」というぐらいの返事しかしないわけです。
ここで「じゃあ~ん!」をやるのが可愛い子どもでしょうに。
そしてまた別のクラスメイトが「ねぇねぇ、○○ちゃんは原稿用紙に○○枚も書いてきたんだって!」と報告にきます。
私はそこで初めて確信を得ます。
○ ○ちゃんが○○枚なら、それを上回るほかの人はもういないだろう。
そう思った時点で初めて、「じゃあ~ん」なわけです。
それもなんてことない、って顔を装って、「わたしさ、××枚だよ。」ってさらりという。
「え~! エッちゃんのほうがすごいんだぁ。」なんてクラスメイトのほうからその反応を見たいんですね。
やな子ども。可愛くな~い。
周囲の評価は自分の自分に対する評価ともなってはねかえってきて、私は自分のことを「自信に満ちたタイプ」だと勘違いしてきました。
しかし、事実はその逆で、自信がないからこそ、そう簡単には自己開示できないぞ、してはならぬというタイプだったわけです。
その生き方のクセのようなものは今でも続いているように思います。
よほどの自信があることや確信のあることしか、「じゃあ~ん!」はできない。
でもここまで人生折り返し地点過ぎたら、いいかげんもう可愛く生きたい、と思うようになりました。
人にどう思われたっていいじゃない。
「じゃあ~ん!」をやったあとに、「?? 何その程度のことで息巻いてんの? もっとすごい人いっぱいいるよ?」であってもいいじゃない。
絶対評価を大切にすれば。
自分にとってどこからどこまで歩いてこられた結果、自分をほめたいだけだもん。
もっとすごい人、そりゃあいるでしょうよ。
小学校の頃、自分のクラスが世界のすべてだと思っていたように世界が狭いものだとは今は思っていない。
上には上がいる、ってことは十分にわかっている。
だからどこまで行ったって、どのみち相対評価では「じゃあ~ん!」はできなくなっちゃう。
でも自分にとって自分が「頑張ったね」と思えれば、どんどん「じゃあ~ん!」をやっちゃいたい。
そしてその出来はともかく、「じゃあ~ん」をやってるということそのものを、「ふふ、あんたって可愛いわねぇ。」と許してもらえるようなキャラクターになりたい、と思っています。
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