私とダーリンは、結婚するにあたって式もあげていませんし、旅行にも行きませんでしたし、写真とったりなんかもしてませんし、とにかくないないずくし。
市役所行って、籍入れただけです。
最初の頃こそ、ダーリンは、
「ねぇ、ウェディングドレス着て、写真だけでも残しておきたくない?」なんて言ってましたが、私にはたったそれだけのために10万だのというお金を使う気は毛頭ありませんでしたし、そもそもそういう“思いでづくり”みたいなものに大して思い入れもないので、「しない、しない」とうっちゃっていました。
しかし、今年の春先、名古屋の事務所を引き払ったとき、多少ローンを差し引いても残ったお金があったので、
「このお金で新婚旅行代わりにお正月はどっか行こうか?」という話になりました。
本当は私個人としては、日にちのやりくりはどうにでもなるので、日本中が移動していつもと同じか落ちるくらいのサービスで混んでいるだけ、というお正月にはどこにも行きたくなかったのですが、ダーリンが「完全に世の中が休み、という日じゃないと落ち着かない。」というので仕方なく同意したのでした。
ダーリンの仕事は、建築現場の監督的なものですが、天候によっては日曜日にも現場は動きます。
それで、ダーリンはお休みでも現場の職人さんから日曜日でも電話は入ったり、コトによっては「これから駆けつけなくては」と言う場合もあるので、通常の日曜日くらいではおちおちしていられない、というのです。
さて、それではどこへ行くか?と言う話になって、
「お正月なら、わたし、箱根駅伝がみたい!」と声をあげました。
何を隠そう、私は箱根駅伝フリーク。
毎年、必ず2日、3日はスタートから完全に中継が終わるまでテレビに張り付いています。
できることなら、徳光さんのように毎年同じ沿道に立って、選手たちひとりひとりに声をかけたいくらいです。
今年もつい先日行われた立川駐屯地での予選会の様子からもう涙しているくらいなんです。
私のお金で行くってやつなんですから、ダーリンに異論があるはずはありません。(ていうか、奴は場所はどこでもいいんです。のんびりできれば)
早速、JTBに行って問い合わせると、
「あぁ~、正月の箱根ね。抽選待ちです。」とのこと。
やっぱり、そんなに人気なんだ・・・
箱根駅伝のために箱根付近の温泉に泊まりたいって人多いんだ・・・
ひとまず抽選に応募して、JTBの人が「抽選で外れてからはまた一般の分もありますから。」という慰めの言葉を待たずして、ほかの旅行会社にも行きました。
だって、もし抽選に当選していてダブっちゃったらそれはそのときで、どちらかをキャンセルすればいいだけでしょ、まだまだ先の話だし、すぐに断ればキャンセル料も発生しないはずだから。
というわけで、ほかの旅行会社2社に行きましたが、どこも同じ返事。
抽選。抽選待ち。外れたら、一般受付開始の日を待ってまた希望を出す。
こんなに大変なことだったんだ・・・
お正月に旅行に行くってことは・・
ちょっとげんなりしはじめた私。
そして、そんな私に追い討ちをかけるように次々と抽選に外れた、という連絡が。
まぁ、そりゃあ、こんなところで人生の運を使い果たしたくはないですけれどね。
それでも、落選、落選とくりゃあ、気分よくありませんわ。
だんだん、人生そのものの運も悪いような気がしてきて、人間性まで否定されているような気になってくる。
どこも外れて、「もう、箱根駅伝を見るのはあきらめようか・・ 全国どこでもいいからちょっとリッチな温泉宿に泊まる、というコンセプトに切り替えれば、どっかあるでしょうよ。」と言っていた矢先。
家の近所の日本旅行の表に置いてあったパンフレットに「正月の宿・箱根」というのがあるのを発見!
ん?
「お正月」であるの? 「箱根」が?
と半信半疑でパラパラとパンフレットを繰ってみると、載っているじゃないの。
「ホテルおかだ」だの、「南風荘」だの「箱根富士屋ホテル」だの、「箱根小涌園」だのが!
早速そのままカウンターに飛び込みました。
「すみません! コレ・・ これって、取れるんですか? 1日でも2日でもいいんですけれどもぉ!」と血相変えて言う私に、
「ハイ、お調べしますね。」とにっこりとカウンターのうら若き女性がパソコンを叩き、
「『おかだ』と『南風荘』はすでにいっぱいですが、『小涌園』ならお取りできます。」との返事が!
もう、すぐに申し込みましたとも。
そして、1日の小涌園を申し込み、2日もどうせなら伊豆・箱根あたりで連泊したいな、と思い、「2日はどこか空いてます?」と尋ねると、なんと、
「2日でしたら、比較的どこでもまだ空いてますよ。」との余裕しゃくしゃくの返事が。
どゆこと?
JTBでは、もう1日だろうが、2日だろうが、3日だろうが、お正月中、どの日でもすでにどこも満室といって断られたのに。
それから2社当たった旅行会社も同じ返事だった。
なのに、ここ日本旅行ではなんだか余裕しゃくしゃくって感じじゃないの。
日本旅行に力があるのか、はたまた逆に大手旅行会社にはそれぞれの規模に応じて割り当てなるものがあって、日本旅行がそれを消化しきれていないのか・・?
いったいどういうからくりなんだ・・?
私は思わず、
「こちらは抽選じゃないんですね。今までさんざん抽選で外れてきたから、あるわけないって思い込んでた・・」と漏らすと、
は? これまた異なことをうけたまわる、というような訝しげな表情で、
「なんですか? それ? はぁ~、ほかの旅行会社さんは抽選なんてあるんですか。うちはそんなのないですよ。」とのこと。
なんだ。
じゃあ、最初から日本旅行へこれば話は早かったんじゃないの。
無事に1日、箱根湯本温泉、2日、熱川温泉を予約した私は、ここ数日ばたばたしたのはなんだったんだろう、と一気に気が抜けました。
なんといっても、システムが複雑になりすぎている!
昔は旅行に行く、ホテルを予約したい、となれば、直接自分でそのホテルに電話を入れるか、旅行会社からとってもらうかの2つだけだった。
ホテル側の思惑を考えても、旅行会社からとってもらうようにすれば、団体客が確保できる。
一般客はそれがわかっているから、自分で調べてサービスの行き届いたこじんまりとした宿を探したければ旅行会社は使わずに自分たちで探すし、施設や設備が整ったところがよければ、キメ細やかで家族的なサービスはあきらめて巨大ホテルを旅行会社を通して予約する、とこれだけのことだった。
だけど、最近ではインターネットを使っての予約がある。
インターネットで早期予約すれば、早割があったりして、なんだ、ネット客だけそんな特典があるならネットから予約しなけりゃ損じゃん、ということになった。
まぁ、これも予約を受けるのに人手がかからない利点があるからそのぶん還元しよう、というのはわかるけれど。
それに加えて、電話で個人的に予約を入れてくる人。
旅行会社を通しての人、となればそれぞれにある程度枠を残しておくにはどうするか、ということに旅館としても頭を悩まさざるを得なくなったみたいですね。
じゃないと、私のような箱根駅伝を目当てにしている人たちは、一度旅館に泊まると次の年の予約をもう入れちゃうだろうから、それで1月中に次の年の1月の予約がもういっぱいなんてなったら、さすがにそれ以外の人からひんしゅくものだもんね。
だけど、なんだかややこしい世の中になっちゃったなぁ。
うまく立ち回るためにはどうしたらいいんだ、ということに頭を使おうとすると、いくらでも蛇の道はヘビということがありそうです。
今回のことだって、JTB+数社を回って、正月の箱根ってどこの旅行会社に行っても抽選が当たり前なんだ、と思い込んであきらめてしまっていたら、この幸運は手に出来なかったわけで・・
かといって、今後もどんな旅行のときでも日本旅行様に頼めば安心、というわけでもなさそうな気がするし。
もっとシンプルにできないのかなぁ、いい勉強になったけれど。
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