去る7月23日~25日にかけて「高千穂リトリート」、行ってまいりましたぁ!
いやぁ、噂にたがわぬ、高千穂パワー! よかったぁ、すごかったぁ!
今回の旅はヨガの先生のサロンのツアーですが、私はここで始めて「リトリート」という言葉を知りました。
リトリートとは、直訳すると「避難、退去、静修」などの意味で、日常生活の普段ではしないようなことをして自分を見つめ直す、というような意味で使われる言葉だそうです。
私にとって、ヨガは1週間に1度程度(それも用事ができて、時々サボる・・)行うものであって、日常のなかで毎日お風呂に入るように当たり前に溶け込みライフスタイルの一環となっているものではありません。
そういう意味では、確かに「普段しないようなことをして自分を見つめ直す旅」となりました。
でも、ヨガがなくても、高千穂と言う天孫降臨の場所にいま自分がいる、と思うだけでそれはもう私にとっては十二分に「リトリート」でしたねぇ。
これは行った人にしかわからない感覚でしょうけれど、高千穂と言う場所は単なる観光地ではないですね。
私はたいして知識もないまま、去年、オーラソーマ仲間のちーちゃんがご家族で高千穂に旅行に行き、「よかったよぉ! あれは一度行ったほうがいいわ。」とおススメだったので、それ以来、機会があれば行きたいなぁ、とは思っていたのでした。
でも、そうは言っても私は旅行に関しては結構受身でして、自分でシャキシャキと計画をたて、一緒に行ってくれる人を募り、「さっ! 行くわよぉ」と旗をふるほうではありません。
(まぁ、目の前にポンと行けばいいだけ、という状況に調ったものが提供されれば行こうっと)くらいの感じでした。
それが、意外にも早くその機会が訪れたのですね。
ヨガの先生のところの企画で高千穂リトリートなるものがあることがわかり、先生も「坪内さんも是非、一緒に行こうよ! そして、オーラソーマのことも少し皆に話してあげて。」と言われたときには、これを機会といわずして何を言う、というくらいの行く気マンマンになっていて、即決したのでした。
また不思議なことに、私は自分ひとりでも行くつもりでしたが、とりあえずダーリンを誘ってみたときに彼がふたつ返事で「うん、行く。」と言ったことにも驚かされていました。
私は詳しいことは何も言わず、お愛想のようなつもりで、「今度、高千穂に行くツアーがあるんだけどさぁ、ケンちゃんも行く?」と聞いたら、「いつ?」とか「誰と?」とか何も聞かず、彼はふたつ返事で「うん、行く!」と言ったのでした。
いつもなら、「それ、オーラソーマのツアーじゃない? じゃあ、女の人ばっかりでしょ。ヤダなぁ。俺はいいよ。行っておいでよ。」というのに。
今回はオーラソーマのツアーではありませんが、女の人がほとんどということには変わりありませんでした。でも、そのことを彼は聞かずに即座に「行く!」と言ったのです。
なにかダーリンにとっても高千穂は感じるところがあったのかもしれません。
余談ですが、男性はヨガの先生の助手(? かなぁ・・)の若い男性2人を除くとあとはもう一組ご夫婦がいらっしゃっただけで、あとは全部女性でした。(ま、それは想定内ですけどね。)
おかげで(?)、先生に「ケンちゃん、かっわいい~」と言われて、ダーリンは結構いじられてました・・
これがふたりにとって、引越しを終えたばかりの次の週で、さんざ引越しに時間をとられ仕事が忙しくなるであろう週であることはわかっていたにもかかわらず、それでもこれは行かねば・・というような何か引かれるようなものがあったのですね。
そんなわけであれよあれよと言う間に行ってしまった感じで、私は「高千穂ってなんだか神秘的な感じがするパワースポット」というくらいの全くミーハーなぺらぺらの浅い知識のまま現地に到着してしまいました。
でも、結果的にはそれが良かったと思いました。
というのは、先述したように高千穂という土地は単なる観光地ではない、とわかったからです。
熊本駅
旅は、JR<stationname w:st="on" stationname="熊本">
ツアーは約20名の団体でしたが、4~5名に分かれてレンタカーを借り、それから約2時間ほど行ったところに3日間私たちが滞在場所とする「そよ風パーク」というところがあるのです。
着いた~と思った熊本からさらに車で2時間も走らなければならないなんて!と最初はびっくりしました。
もう1回、東京行けちゃうじゃん、と。
岐阜の家を出て、名古屋まで電車で行き、そこから新幹線に乗り、博多まで約3時間。
ここまでは九州って意外に近いじゃん、という感覚でした。
博多から「リレーつばめ号」という特急に乗り換えて(この電車、前から見るとまるでダースベーダーでした。少し前、連日スターウォーズシリーズをテレビで放映しており、私とダーリンはかかさず毎日それを見ていて、やっぱりスターウォーズは偉大だなぁ、なんて話していたので、「ここでもまたダースベーダー!」とその出会いに驚いてしまいました。)、約1時間ちょっとで熊本。
ここまでは、近い、近いって感じだったんです。
でもそこからさらに車で2時間となったとたんに、「これってもし、個人的に旅行に来ても、絶対レンタカー借りないと行動できないってことだよね・・」と気付き、九州の広さ、奥深さにおののいたのでした。
ダーリンが運転して、助手席から見る景色を眺めていても、どこまで行けども果てしなく山、山、山なみ・・
道路もきれいに舗装してあるけれども1車線でほとんどほかの車とも出会わない・・
観光地ならこんなことありえないでしょ。
パッとみて、地元の車か観光客の車か一目瞭然で、それが圧倒的に観光客のバスの方が多いのが観光地。
でも、高千穂は高千穂渓のようなさすがに有名なスポットに行くと、混んでいますが、それとてほんのその周辺のみ。
いったん離れると、それらの車はこんなに単線しかないルートのいったいどこから現れたの?というくらいまた姿を消す・・
なんだか神隠しにあったくらいに。
高千穂はガイドブックなどで有名な観光スポットのみ訪れるのはあまりにも勿体ないです。
もっと広大な、その土地全体がパワースポットって感じなので、自分たちの足でその土地を踏みしめながら、ちょこちょこと色んなところを廻るのが楽しい感じがします。
そして1つ1つの移動には時間がかかりますが、その移動にかかる時間や空間、景色のひとつひとつがすごく大切なものだ、自分をいま日常から離れさせてくれている・・という「リトリート」感を味わうことそのものが旅なのだ、というあたりまえのことを思い出させてくれる感じでした。
これはきっと旅行会社のようなツアーに申し込んで旅行に来たら、味わえない感覚でしょうね~
「旅行」と「旅」は違う、と改めて思った次第でした。
1回目だから効率よくぽんぽんとメジャーなスポットをひとまず行っておきたい、というときには旅行会社のツアーがいいでしょうが、そうじゃない「リトリート」の旅や2回目となったら、少々高くつくかもしれませんが、自分で気ままに旅するほうが絶対に感じるものがあると思いました。
さて、前置きだけで長くなってしまいましたので、実際に高千穂の今回の旅がどのようなものだったのかのお話はまた明日からにいたします。
でも、これだけはちょっと言っておこうっと。
岐阜に住んでいる私は宮崎で発生した「口蹄疫」のニュースを「ふぅ~ん、気の毒になぁ。宮崎はいま、えらいことになってるなぁ。」なんて他人事のようにしか受け取っていませんでしたが、地元に来てみるとその緊迫感が初めてわかりました。
高千穂は宮崎県ですので、熊本に着いた私たちは、県境を越えて車を走らせたわけです。
そうしたら、県境のところに検問があるのです。
道路がわざと少し緩やかに陥没したように作ってあり、そこは極端に徐行しないと通れないようなつくりになっていました。
その陥没部分に消毒液をためて、徐行して通行することにより、消毒してから宮崎入りするわけです。
警備員の人も立っていて、なんだかちょっとものものしい雰囲気に最初はびっくりしてしまいました。
私たちは旅行者なので、「きゃあーっ、そっか。口蹄疫だったねぇ。でもこんなタイヤを消毒液につけるだけでほんとの意味の消毒なんてできるのかねぇ。雰囲気、雰囲気。」なんてキャッキャッ言って通り過ぎましたが、宮崎の人たちや畜産農家の車はそれどころじゃないでしょうね。
不謹慎でした・・・
反省してます・・・
外国に旅行にいったときくらいしか検問なんてものに出会ったことがないので、日本も戒厳令がしかれたりするとこういうことになるのか・・ 日本帝国なんてことになって軍隊が支配するような国になったらえらいことになるなぁ、なんてまたもスター・ウォーズの世界観で考えたりする不謹慎な私なのでした。