昨日は価値観のことだけで終わってしまいましたが、実は「おとうと」の金持ちの婿のことでは、もうひとつ、思ったことがあるのです。
娘が舞い戻り心配した吉永小百合演じる吟子がお婿さんである医者を病院に訪ねるシーンがあります。娘婿はお昼もこれだけだ、という菓子パンをロビーでかじりながら、ほんとに忙しそうです。
「あの、娘が話し合う時間もないって言ってたので・・・ もう少し、話し合ったらどうなの?」と言うと、
「話し合う、って何をです?」と言うのです。
「僕だって、話し合うべき内容を過剰書きにでもしてもらって見せてもらえば、あぁ、こういうことを話し合いたいんだ、ってわかりますよ。でも、ただ話し合うって言ったって何を話したらいいんだか・・」
これには吟子もびっくりしてしまって、言葉を失います。
しかし、わたし、この場面にもちょっとこの医者に同情するとこ、あるんですわ~
「箇条書きにして出せ」はあんまりにしても、彼も嫁とすれ違いが生じてなんだか関係がぎくしゃくしてしまっていることは認めるにやぶさかではないだろうけれど、それを「ちゃんと話し合ったら?」と言われても、何をどう話せばいいのかわからない、というのは本音でしょう。
心ある人は、そんなに難しく考えずにまずはお互いが向き合えばいいのだ、と言うでしょう。
同じテーブルにつくことが、大切なのだ、と。
けれど、いつも人を頼らずに生きてきた人ほど、自分で何もかもを決めてきたので、「話し合う」ということは苦手なのです。
「難しく考えずに向き合う」、と言うこと自体が一番難しいことだったりして・・
自分でこつこつと勉強を続けてきて、医者になったくらいですから頭のいい人であることは間違いないその彼は、自分がかつて問題を解決してきたときのやり方で、すべて解決してきたに違いありません。
きっとそれは「原因→課題の抽出→解決法の発見→行動に移す」という過程を経て、考えてきたものでしょう。
彼が、「話し合う、話し合うって言ったって、別に僕が浮気をしたとかそんなことじゃないし。僕はいたって普通ですよ。何もしたわけじゃない。なのに、何を話し合うんですか?」と言うところがありますが、彼にはまず最初の「原因の特定」ができていないのです。
だから、何も材料を揃えられないなかで同じテーブルについたって、何が始まるんだ? 時間の無駄なだけじゃないか、と思うのでしょう。
ほんとうは「何もしていない。」ということが一番問題なんですけどね・・
でも、私は学生のころ、何かと親に「おい、ちょっと話し合おう。」と自分の個室から引き出されました。
親はよく書きますように、長年串かつ屋をやっていて当時営業時間は夜の11時ぐらいまでだったように記憶していますので、引き出されるというのは店が終わって片付けが済んでからのそれからの時間です。
もうそろそろ寝ようかな、と心安らかでいるときに迷惑な話でした。
「何を話し合うの? 私には話し合うようなこと、何もないよ。」と言うのが私の常でした。
いつも一緒に食卓を囲めない、休みの日も月に1回ぐらいだから、そうそうどこかへレジャーに連れていってやれない、というのをうちの親は負い目に思っていたのでしょう。
それで自分たちの罪滅ぼしのためだけに子どもの事情も考えずに時々思い立ったように「話し合おう」なんて家族団らんを装うのはやめてほしい、といつも苦々しい思いでした。
おまけに私は一人っ子だったということもあり、たいていのことは誰にも相談せず、ひとりで決めてきました。
その自分の決断に対して、「あぁ、もっと親に話を聞いてからにすればよかった。」なんてなんら後悔することはなかったのです。
それを親は不満だったんでしょうね。
自分たちの人生の先輩としての話をしてやれば、もっと違った決断をしていたかもしれない娘に今からでも遅くない、自分たちならこう考える、という話をしたくてうずうずしていたのです。
でもそれを「話し合う」と名づけるのはやめてほしい、と思っていました。
一方的にそちらが「自分の胸の内を語りたい」だけなのです。
私はもうすでに決めている、って言ってるでしょーが、と私はいつも憮然としていました。
だからこの婿さんのお医者さんも自分が何も悪いことをした覚えはないのに(自分が原因をつくった、という自覚はないのに)、相手からは「話し合う」というまるで五分五分に発言しましょう的な顔をした言葉で言われているけれど、実は「私はずっとこういうことが不満だったのよ!」みたいな胸の内を聞かされるだけだろうな、ということがうすうすわかっており、それに抵抗感を示したのかもしれません。
そう思うと、自分の若いころとだぶり、同情の余地を禁じえないのでした。
でも、もちろん親と子の関係と夫婦の関係は違います。
親と子の間には、子が成人するまでは指導者と生徒みたいな関係の部分もありますから、自立しはじめた子どもとはどうしてもぶつかることもあるでしょう。
そしてぶつかりながらも、他人ではないので別れるということもないわけですが、けれど、夫婦は常にどちらかが上とか下とか指導者と生徒みたいな関係が生じているわけではないし、もともとが他人の関係なので、ここはオープンにいろいろと話すことができる環境をお互いが努力してつくりだす必要があると思います。
でも、それがこのお婿さんの場合、自分が生きていた中の杓子定規でしか考えられない。
それが「箇条書きにして出してでもくれれば・・」という発言につながったのでしょう。
そして吟子のほうとしてみれば、その瞬間が逆に(この人とはいくら話し合ったって無駄だわ・・)とその価値観の相違に愕然とし、言葉を失ったのでしょう。
お互い自分が生きていた“経験則”の中からだけ答えを見つけ出そうとすると、答えがみつからなかったり、相手を傷つけたり、価値観が違う、と感じてしまったりしますね。
経験は尊いものだけれど、その経験によってそのときに感じたこと、思いはいつまでも大事にしたいけれど、あまり「あのときはこうだったから」ということを別の機会に当てはめてすぎて「こうあるべきだ」と考えてもうまくいかないことがあるように思います。
今回の震災だって、阪神大震災を経験した日本人がどうしてもっとうまくやれないのか、と最初の頃やきもきしましたが、結局、被災したほとんどの地域が海岸沿いだ、ということで、被災地まで行くルートが確保できない、日本海側を大きく回っていくしかない、それには今回、ガソリンが足りてない、と言う問題などが生じて、阪神大震災のときの教訓がほとんど生かされないことになってしまったわけですもんね。
経験則に頼らない、人類としての知恵で勝負する時代がこれから幕を開けるのだ、と思います。
経験則に頼らない、ということは、一度、自分をクリアにすること。
せっかく蓄積してきた経験や知識は自分の財産ですから、それを一度手放してみる、ということはとても恐いものに違いありません。
しかし、それをこのボトルは教えてくれるような気がします。
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え~と、あとは番号が若い順からご紹介するとなれば、何番になるのかな?と思ってみたときに、このボトルが残っていた、というのはなにやら、今の時期にとてもふさわしいような気がしました。 B14「ウィズダム・イン・ザ・ニューイーオン」~新しい時代の叡智~
「叡智へのクリアなチャンネルになる。」
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