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911といえばチリ・クーデターの日

2023年09月11日 | 日記・雑記・ただの戯言

 911というと一般には2001年のアメリカ同時多発テロ事件の日ですが、チリで軍事クーデターが起きた日でもあります。これが1973年9月11日なので今日でちょうど50年。私がこれに関心を持ったのは、歌手のビクトルハラの事を知ってから。

 そのチリ・クーデターをモチーフにした作品としては「プリンプリン物語」が知られています。あのアクタ共和国は塵芥(チリアクタ)という言葉遊びから生まれたもので、チリをモデルとしていると言われます。

 ルチ将軍はもちろんピノチェト将軍、クーデターで倒れた国王アッテンジャーIII世はアジェンデ大統領がモデルなのでしょう。軍曹についてはモデルがわからないでございますですよ。

 「プリンプリン物語」が放送されていた頃は、チリはまだ軍事政権の時代で当然大統領はアジェンデでしたから、子供向け番組としてはかなり攻めた設定でしたね。石山透先生が軍部にとらえられなくてよかったです(?)。

 アジェンデ大統領は社会主義者・マルクス主義者として知られており、世界で初めて民主的な選挙で選ばれた社会主義の大統領ということになります。この社会主義の大統領を許せないCIAが軍部をバックアップしたという話もありますが、アジェンデ大統領の政権運営とか国内統治が上手くいっていなかったという要素もありそう。ただ、私はクーデターに至る経緯を知りたいとは思いつつ、あまり詳しくはありません。

 それで、あれこれ知りたくて3年ほど前に読んだ小説が「サンチャゴに降る雨」。ただ、これはポリティカルサスペンスということでドキュメンタリーではなく、主役は架空の人物のフィクションです。

 

 冒頭ではアジェンデ大統領も出てくるし、ピノチェト将軍など実在の人物も出てきますが、後半の展開は「んな、アホな。」というくらいすごい話になります。が、9月11日の描写は実際こんな感じだったのかと思い、結構ゾッとしますがかなり面白いです。今は電子書籍にもなってるようなので、関心のある人は是非どうぞ。

 ということで、どうしても9月11日になるとアメリカの同時多発テロだけじゃなく、チリ・クーデターも話題にして欲しいと毎年思います。そしていい加減「プリンプリン物語」の再放送をして欲しいというのは毎日思っています。今日はそういう事を考える日ですね。


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