入社2年目の時に会社の忘年会の景品で、デパートの商品券が当たりました。金額は1万円。そこで何を買うか考えたわけですが、「普段1万円は出さないような物で買えるのは何か?」と考えたわけです。
スーツとかコートはそもそも1万円では買えないし、靴も1万円で買えるのは普段も買ってるような物だし、傘は1万円は出さないけど買っても絶対どこかに忘れてくるし、と考えて目についたのが手袋。
当時は多分ホームセンターで買った数百円の手袋を使ってたと思うのですが、「これだ!」と思ったわけです。ただし、牛革のは12000円、羊革は9600円ということで、選んだのは羊。「r」の文字が入ってるのでレノマなのでしょうが、ブランドに関しては詳しくないので、レノマだろうとピエール・エロダンだろうとかまいません。知り合いで9000円の手袋をしてる人はあまりいないのではないなかぁと思って自慢の種にと買いました。
何がどうかというと、これを買ったのが1988年の1月。もう33年経ちましたが、今も毎年使っています。特に手入れもしてないのですが、全然ほころびもなく現役です。青森にいた頃も盛岡でも、冬場は車に積もった雪を払ったり、凍ったウインドウをガリガリしたりかなり無茶な使い方をしてたのですが、丈夫なものですね。これを考えると、羊に足を向けて寝られません。
一体身の回りのもので33年使い続けられるものがあるかというとなかなかないので、これは当時の自分の判断をほめてあげたい気分です。電気製品は耐用年数が短いし、機械製品は同様に壊れやすいものが多いですしね。
ちなみに私の所有物で長持ちしてるのはギターもありますが、エレキギターでは1979年製、1980年製、1992年製などがあります。アコギではやはり1979年くらいのがありますが、そちらはネック反りでちょっと調子が悪くて、1990年のは現役。
ちょっといいものを買うと長持ちするとか、値段の安さだけで選ぶと後悔するとかいうのはよくある話ですが、ちゃんとしたものを入手して手入れしながら使うのがいいんじゃないかなぁと、この手袋を見るたびに思います。まぁこれは手入れしてないですけど…。
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