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「花神」の最終回が発掘されてたのですと

2024年06月21日 | ドラマレビュー・新着ドラマの話題

 NHK番組発掘プロジェクト通信によると、1977年の大河ドラマ「花神」の最終回が発掘されたそうです。とはいえ、これが昨年11月のニュース。世間では全然話題になってなかったのがなんとも。

 「花神」の頃はまだ大河ドラマでもテープの使い回しをしてて、丸々残ってるのは3本だけだったそうです。先日時代劇専門チャンネルで総集編を放送してましたが、一年分が全5話では物足らないと思うのが人情。

 「花神」の原作は司馬遼太郎の小説で主人公は大村益次郎。この人は一般によく知られているとは言い難い人物ですので、このドラマでは同じく司馬作品の「世に棲む日日」「峠」「十一番目の志士」「燃えよ剣」も原作として用いられているとか。

 これらの作品の主人公とドラマでの配役は以下の通り。

「世に棲む日日」:吉田松陰(篠田三郎)、高杉晋作(中村雅俊)
「峠」:河井継之助(高橋英樹)
「十一番目の志士」:天童晋助(田中健) これのみ架空の人物
「燃えよ剣」:土方歳三(長塚京三)


 1977年というと私は中2で当時は途中から見たのですが、その際は篠田三郎と中村雅俊ばっかり出てたので、てっきり青春ドラマかと思ってました。途中から田中健まで出て来たし。

 河井継之助の「峠」は、数年前に役所広司主演で映画になったので若干知名度は上がったと思いますが、ここでは高橋英樹が演じてます。この人は大河では島津久光やったり島津斉彬やったり井伊直弼やったりと常連ですが、私が初めて見た時は「国盗り物語」の織田信長でした。まあここでは河井継之助というよりはほとんど桃太郎侍ですけど。(意見には個人差があります。)

 「十一番目の志士」は、司馬先生の幕末物では唯一ともいえる架空の人物が主人公のもの。天才的な剣豪で、私はどちらかというと人斬り以蔵のイメージで見てます。とはいえ、その小説は読んでません。

 「燃えよ剣」については、なにしろ「花神」が中心なのでどれくらい原作が使われたかわかりませんが、ここのドラマでの土方の最後のシーンは「いかにも!」という感じでかっこよかったです。当時一度見ただけで凄く記憶に残ってましたが、あれが長塚京三だったというのは数年前に総集編を見た時に気づきました。

 なお、終盤で田中健相手に発砲する脱走兵を見て「あれ? 宇崎さん?」と思ったのですが、この人は堀礼文という人でした。グラサンをとった宇崎さんに似てるイメージでしたが、同じことを思った人が多いかも。

 そんなこんなですが、その発掘ニュースはこちら。この翌年の「黄金の日日」からは全部揃ってるらしいので残念です。朝ドラは1979年4月開始の「マー姉ちゃん」からNHKが全部ビデオを残してたそうですが、まったく同じ日に開始した人形劇「プリンプリン物語」は残してなかったので、位置づけは大河>朝ドラ>人形劇だったのですね。まあそれも仕方ないですか。こちらも残念ですけど。