今日のひとネタ

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スティーヴン・キングを少々

2024年06月05日 | ブックレビュー

 ふと「ゴールデンボーイ」の紹介を見て、「どんな話だったっけ?」と興味を持ったので早速読んでみました。「老人は、ナチの戦犯だったのでは? 少年と老人の機会な交流を描いた」紹介文でした。

 なので、あらすじとしては「近所にいながらこれまで交流のなかった老人とふとしたことから言葉を交わし、実は優しい人だとわかって自宅に通い始め色々な話をするようになったが、ある時から『もしやナチの逃亡犯ではないか?』という疑惑が浮上。『この優しい老人がそんな恐ろしい人なのか?』と苦悶しながら、表面上はそれまで通りの交流を続ける少年の葛藤を描く。」というものだと勝手に思ってました。

 が、読んでみたらまったく違って、実際のあらすじは以下の通り。「ふと見かけた本でアウシュビッツの事を知って興味を持ってしまった少年が、近所に住んでいる老人がナチの逃亡犯であることをつきとめ、ある時は脅しながらある時はなだめながら、当時のことを色々と聞きだす。そうするうちに少年も老人も精神に変調をきたし、いつしか凶行に手を染め…。」というものでした。

 そらまあスティーヴン・キングなんで、ほのぼのとした話にはなりませんわね。調べたらこれは映画になってて、映画と小説では結末が違うんですと。小説の結末には戦慄しましたがこれは立派な悪夢の素です。

 スティーヴン・キングの作品はあれこれ映画になってますが、実際に見た事があるのは、

キャリー
シャイニング 
バトルランナー
ペット・セメタリー
グリーン・マイル
イット

など。映画で見て関心を持って小説読んだのは「グリーン・マイル」のみ。今回この人の作品にちょっと興味を持ったので、読んでから見るか、見てから読むかというのは悩むところではあります。

 ちなみに「キャリー」は旅行鞄を転がして歩く少女の話で、「シャイニング」は社員になろうとしている男の話、「ペット・セメタリー」はペットを責めたりしちゃいけませんという動物愛護の話です。そういえばWOWOWが開局した頃にやたらと「ペット・セメタリー」ばっかやってたので、「もっと楽しい映画でお祝いすればいいのに」と思ったのは私だけではないはず。

 とにかく、この文庫に収録の「ゴールデン・ボーイ」も「刑務所のリタ・ヘイワーズ」も面白かったので、この夏はスティーヴン・キングを少々読んでみようかと思ってます。なお「ゴールデン・ボール」と空目した人とはお友達になれません。あしからず。