森永発言の森永とは経済アナリストの森永卓郎さんのことで、その発言とは先日のニッポン放送「垣花正 あなたとハッピー!」でのこと。
森永さんは石川ひとみさんのファンだそうで、いわく「『まちぶせ』はユーミンが歌える範囲のユーミン音階である」「『まちぶせ』は石川ひとみというスーパーカーの性能の70%しか使っていない」「石川ひとみさんの魅力は中低音から高音までスーッと伸びる透明感のある声で、それが活かされているのは『君は輝いて天使にみえた』だ」だいうもの。(以下この曲は「君天」と表記します。)
こういう話は嬉しいのですが、実際どうなのだろうか検証してみようというのが今回の企画です。まずは、それぞれの曲の音域を調べてみますと、
まちぶせ 最低音:A、最高音:D
君天 最低音:A♭、最高音:C
となってます。音域の幅として大体同じですが、「まちぶせ」の方が音域がやや高くて広いのがわかります。
ということは、「まちぶせ」がユーミン音階だとか歌いやすいとかいう事はないのでは? そして「まちぶせ」は三木聖子さんがオリジナルですが、そちらはキーが半音低いものの、デビュー曲であれを歌ってたのでサビでは声がひっくり返りそうなのを堪えた歌い方にひたむきさを感じ萌える人も多いようです。(意見には個人差があります。)
ただ、森永さんのいう事にも頷ける部分があって、「君天」はAメロが全般的に低い音域が多く、サビは主に高音域でのロングトーンとなります。最低音が低いAメロに対してサビが高音域が多いので、「高音までスーッと伸びる」という印象はごもっともということでしょう。スローカーブのあとのストレートがすごく速く感じる投球術にも通じます。(意見には個人差があります。)
あとは、森永さんによると「普通に歌ってるように聞こえますけど、いざ自分で歌うと息切れするんです。」ということで、「君天」のサビはまさにその通り。あの曲の歌詞は男性の言葉で書かれているので「カラオケのレパートリーにできるかも」と思い、私もキーを変えて歌ってみたのですが、なかなかにきついです。これは皆さん、試してみるとよろしいかと。
そんなこんなで、結論としては「森永発言は大いにうなづける」「しかし、まちぶせも侮れない」ということになります。なんのこっちゃわからんという方は、今すぐサブスクで「君は輝いて天使にみえた」をお聞き下さい。また、今ならまだ「垣花正 あなたとハッピー!」の森永発言もradikoのタイムフリーで聞けます。是非どうぞ。