今日のひとネタ

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キャンディーズ 伝説のキャンプの伝説

2022年11月18日 | キャンディーズ・伊藤蘭

 

 妙なタイトルなのはワケがあります。キャンディーズファンなら誰でも知っている、あの奥多摩のキャンプの話。三人が運命的な出会いをして、その後のキャンディーズの結成に繋がったというあれです。私もそこが三人の出会いだと今日まで信じていたものです。

 実際、こちらの「さよならキャンディーズ 引退記念完全保存版」という本にも、「ノンフィクション キャンディーズ・ストーリー」として、そのように紹介されています。内容は「キャンディーズの出会い。それは昭和四十四年夏の奥多摩のキャンプ場でのことであった。彼女達はまだ中学生の頃である。(中略)この一夜はまるで運命の糸で結ばれるように三人の気持ちを完全に一つにしてしまった。」というもの。

 そして「その後三人はお互いに連絡をとりあい、電話で、時には喫茶店で会っては三人の友情は育てられていった。」となっており、「そんなある日、確か翌年の春、ランとスーが東京音楽学院に入学することをミキにうちあけた。」のだそうです。

 が、今週のニッポン放送「伊藤蘭 RAN To You」で蘭さま自身の口から、実際はそうではないという話がありました。今回の番組でキャンプの話題をしており、「キャンディーズは奥多摩のキャンプで出会ったという話があって、そう思ってらっしゃる方も多いと思いますが…。」ということで真相が語られました。

 今回の話によると、奥多摩にキャンプに行ったのは本当だけど、それは東京音楽学院に入ってからの話で、既に三人は知り合いだったという事です。そのキャンプがいつの事か正確にはわかりませんが、本当に楽しくて夜更けまで話し合ったということでしたので、前述のノンフィクションにも同様の記述があることから、本人たちの話を事務所側が大盛りに盛ってしまったものでしょう。

 実際に昭和四十四年というと三人とも中学生なので、そのノンフィクションの話も一応年齢的には合ってますね。まあタレント本に書いてある話を丸ごと信じてはいませんが、こういうことは多いのでしょうね。蘭さまも今回はそういう話をしてましたが、キャンディーズ時代は別にそういう話を否定してなかったですし。ま、否定する機会もなかったのでしょうけど。

 芸能人に関しては、色々逸話のような話も多いのでしょう。キャンディーズの場合は無理にキャンプの話で盛らなくてもという気はしますが、「たまたま東京音楽学院でレッスンするうちに気が合って」というだけだと、昭和のアイドルとしてはインパクトが無かったのでしょうね。

 ということで、伝説の奥多摩のキャンプは長年まことしやかに語られてたものの、実際はちょっと事情が違ったというのが新たな伝説です。芸能界はなんでも伝説にしたがりますしね。伝説からそのうち神話になったり(?)。