映画的・絵画的・音楽的

映画を見た後にネタバレOKで映画を、展覧会を見たら絵画を、など様々のことについて気楽に話しましょう。

お知らせ

2018年01月09日 | その他
 gooブログのTB機能が廃止になった後、ブログ記事をいくつかアップしても、物足りない感じがどうしても拭えませんでしたので、本年より、トラックバック用に新しくFC2ブログ「冥府の映画的・絵画的・音楽的」(http://mpm0531.blog.fc2.com/)を開設することといたしました。

 本来なら、この機会にすべてを新しいブログに移してしまえばいいのかもしれません。ですが、gooブログを10年ほど使ってきたクマネズミとしては、それなりに愛着もあります。それで、当分の間は、メインのブログをこれまでどおりのgooブログの「映画的・絵画的・音楽的」とし、FC2ブログの「冥土の映画的・絵画的・音楽的」については、TB用としてごく簡単な記事を掲載するにとどめることといたしました。

 どうかよろしくお願いいたします。

 なお、FC2ブログの「冥土の映画的・絵画的・音楽的」ですが、gooブログのTB機能が廃止になった後にエントリした6つの記事から始めております。

2017年映画 マイベスト10

2018年01月06日 | その他
 明けましておめでとうございます。
 本年もまたどうぞよろしくお願いいたします。

 新年の始めは、ここ4年ほど、「日本インターネット映画大賞」に投票する形で、前年に見た映画の上位ランク付けを行ってきましたが、同賞の内容が大幅に変わって邦画中心となってしまったため(注1)、本年は昔に戻って、拙ブログ独自のやり方でマイベスト10を作成することといたしました。

 昨年は、一昨年とは様変わりして、邦画よりも洋画の方に興味深い作品が多かった感じがし、結果的に100本のエントリを拙ブログにアップいたしましたが、そのうちの57本は洋画であり、また、★を4つ以上付けた作品は、洋画が23本なのに対し、邦画は10本に過ぎませんでした。
 そうしたこともあって、本年は、「日本インターネット映画大賞」の投票は行わないことといたしました。

 それでは、早速マイベスト10です。
 と言っても、これはあくまでもクマネズミの個人的な順位付けであって、まあ、お遊びの範囲を出ないものであることは言を俟ちません。

①洋画
 ★を4つ以上つけた作品は23本ありましたが、その中から10本を選び出し、クマネズミが良いと思うものから順番に並べますと、以下のようになります。

マンチェスター・バイ・ザ・シー』★5
パターソン』★4
エル ELLE』★4
ローサは密告された』★4
KUBO/クボ 二本の弦の秘密』★4
裁き』★4
セールスマン』★4
メッセージ』★4
哭声/コクソン』★4
雨の日は会えない、晴れた日は君を想う』★4

 それぞれの作品の感想については、それぞれのエントリをご覧いただくとして、アメリカ映画以外でも、フィリピン映画(『ローサは密告された』)、インド映画(『裁き』)、イラン映画(『セールスマン』)、それに韓国映画(『哭声/コクソン』)になかなかの秀作があったように思います(注2)。

②邦画
 ★を4つ以上つけた作品は10本ありましたので、クマネズミが良いと思うものから順番に並べますと、以下のようになります。

バンコクナイツ』★5
夜空はいつでも最高密度の青色だ』★4
幼な子われらに生まれ』★4
』★4
南瓜とマヨネーズ』★4
夜明け告げるルーのうた』★4
夜は短し歩けよ乙女』★4
愚行録』★4
ゾウを撫でる』★4
PARKS パークス』★4

 興味深いことに、洋画の上位10作品の中に入っている『パターソン』と同様に、『夜空はいつでも最高密度の青色だ』も、現代詩を下敷きにした秀作でした。

③洋画と邦画の区別を取り払うと
 さらにお遊び度を増して、洋画と邦画を混ぜ合わせた場合の上位10作品となると、下記のようなものになるでしょうか。

『マンチェスター・バイ・ザ・シー』★5
『バンコクナイツ』★5
『パターソン』★4
『エル ELLE』★4
『ローサは密告された』★4
『夜空はいつでも最高密度の青色だ』★4
『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』★4
『幼な子われらに生まれ』★4
『裁き』★4
『セールスマン』★4

④ワースト
 ★を2つしかつけなかった作品は、洋画で5作品、邦画で3作品あるところ、それぞれ2つずつ選びだすと以下のようになります。

イ)洋画
ロスト・イン・パリ』★2
アサシン クリード』★2

ロ)邦画
ナミヤ雑貨店の奇蹟』★2
斉木楠雄のΨ難』★2

 洋画の『ロスト・イン・パリ』と邦画の『斉木楠雄のΨ難』は、コメディと謳われているにもかかわらず、クマネズミの感性の歪みからでしょう、全然笑えなかった作品です。


 以上が、昨年の映画についてのマイベスト10ですが、さあ本年もまた面白い映画に巡り合うことができるでしょうか?



(注1)日本インターネット映画大賞ブログの「概要」に、「外国映画部門は縮小し日本映画部門を中心にして行います」とあり、部門賞として「ベスト外国映画作品賞」が設けられているものの、「最も今年ベストだった外国映画1作品に授与」とされているだけです。

(注2)『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』を邦画としてみたら、洋画の上位10本の内、半分がアメリカ映画以外の作品となります。


 
 トラックバックにつきましては、別ブログ「冥土の映画的・絵画的・音楽的」のこのエントリに記載されておりますURL(http://mpm0531.blog.fc2.com/tb.php/6-6af684f7)をご利用ください。


日本インターネット映画大賞―2016年度投票

2017年01月06日 | その他
 明けましておめでとうございます。
 今年もよろしくお願い申し上げます。

 昨年は、邦画57本、洋画48本の合計107本について、そのレビュー記事を拙ブログに掲載いたしました。邦画と洋画の見た数に結果として10ほどの差が出てしまったのは、昨年の邦画が全般的に質が高かったことを反映しているように思われます。
 
 さて、本年も、日本インターネット映画大賞運営委員会様から投票のお誘いを受けましたので、よろこんで応募することとし、投票内容をここに掲載いたします。

 なお、以下で選び出した作品は、拙ブログに昨年アップしたエントリにおいて付けた星の数が4つ以上のものの中から選び出しました。

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[作品賞投票ルール(抄)]
■選出作品は3作品以上5作品まで
■選出作品は2015年1月~2016年12月公開作品
■1回の鑑賞料金(通常、3D作品、4DX作品、字幕、オムニバス等)で1作品
■持ち点合計は15点
■順位で決める場合は1位5点、2位4点、3位3点、4位2点、5位1点を基礎点
■作品数で選ぶ場合は3作品各5点、4作品各3.75点、5作品各3点
■自由に点数を付ける場合は1点単位(小数点は無効)とし1作品最大点数は10点まで可能
■各部門賞に投票できるのは個人のみ
■ニューフェイスブレイク賞は男優か女優個人のみ
■音楽賞は作品名で投票
■私(ユーザー名)が選ぶ○×賞は日本映画外国映画は問いません
■日本映画の作品賞もしくは外国映画の作品賞に3作品以上の投票を有効票
■以上のルール満たさない場合は賞の一部を無効

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日本映画

【作品賞】
1位  「葛城事件       」    
2位  「リップヴァンウィンクルの花嫁」    
3位  「この世界の片隅に   」    
4位  「モヒカン故郷に帰る  」    
5位  「シン・ゴジラ    」    
【コメント】
 ダントツに優れていて心底圧倒された3作に、広島の年だった昨年を象徴する作品と、怪獣物として面白かった作品を加えてみました。

【監督賞】          
   [片渕須直(「この世界の片隅に」)]
【コメント】
 細部に対する監督の強いこだわりに驚くとともに、全体をラブストーリーとしてもまとまりのあるものに仕上げている点に、感服いたしました。

【最優秀男優賞】
   [三浦友和(「葛城事件」)]
【コメント】
 これまでの出演作には見られない迫真性のある演技は素晴らしいと思いました。

【最優秀女優賞】
   [宮沢りえ(「湯を沸かすほどの熱い愛」)]
【コメント】
 この女優の突き抜けた演技がなかったら、この作品はここまで面白いものにならなかったと思います。

【ニューフェイスブレイク賞】
   [杉咲花(「湯を沸かすほどの熱い愛」)]
【コメント】
 最早“新人”ではないのかもしれませんが、まだ19歳でもありますし、それにこれまでこの賞を受賞していないので。

【音楽賞】
  「君の名は。    」
【コメント】
 RADWIMPSが制作した主題歌や劇伴は、この作品にピッタリ寄り添っています。

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外国映画

【作品賞】
1位  「グランドフィナーレ  」    
2位  「スティーブ・ジョブズ 」    
3位  「キャロル       」    
4位  「PK ピーケイ     」    
5位  「山河ノスタルジア   」    
【コメント】
 1位の作品は、人生の晩年を音楽などの中で実に巧みに美しく捉えていると思いましたし、2位の作品では、偉大な男の特別な時期だけを取り出して上手く映画に仕上げているのに感心しました。3位と4位の作品は主演の俳優の力量が最大限に発揮されていると思いましたし、5位の作品のラストシーンは忘れられません。

【監督賞】          
   [ダニー・ボイル(「スティーブ・ジョブズ」)]
【コメント】
 2013年制作のものとは全く異なる作品に仕上げた手腕は高く評価されるべきだと思います。

【最優秀男優賞】
   [アーミル・カーン(「PK ピーケイ」)]
【コメント】
 実際には50歳を超えているにもかかわらず、実に若々しい肉体と演技を披露するのに驚きました。

【最優秀女優賞】
   [ケイト・ブランシェット(「キャロル」)]
【コメント】
 「ブルージャスミン」の演技も素晴らしいと思いましたが、「キャロル」における存在感は圧倒的でした。

【ニューフェイスブレイク賞】
   [マティルデ・ジョリ(「人間の値打ち」)]
【コメント】
 既に27歳ながら、美貌の持ち主であり、「人間の値打ち」で映画デビューし、半端でない演技力を披露しています。

【音楽賞】
  「ブルーに生まれついて 」
【コメント】
 主演のイーサン・ホークが歌う歌や、映画の中で演奏されるトランペットにうっとりとしました。
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【私が選ぶ○×賞】
   [名が体を表わさないで賞] (「君がくれた物語」)
【コメント】
 本作の原作者のベストセラー小説「きみに読む物語」に引きずられたのでしょうが、この邦題の意味するところがサッパリわかりません!

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 この内容(以下の投票を含む)をWEBに転載することに同意する。
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日本インターネット映画大賞―2015年度外国映画部門投票

2016年01月07日 | その他
 本日は、昨日に引き続いて、外国映画についてです。


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『 外国映画用投票テンプレート 』

【作品賞】(3本以上10本まで)
  「アクトレス 女たちの舞台」   6点
  「バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」5点
  「毛皮のヴィーナス    」   4点
  「セッション       」   4点
  「アメリカン・スナイパー 」   3点
  「マッドマックス―怒りのデス・ロード」   3点
  「キングスマン      」   2点
  「雪の轍         」   1点
  「アンジェリカの微笑み  」   1点
  「ラスト・ナイツ     」   1点
【コメント】
 期せずして、演劇人を巡って創られた作品が上位を占めることになりましたが、これらの作品は、舞台で演ずることは何なのかを描き出しているとはいえ、同時に映画における演技とは何かをも表してもいるようで興味深いものがありました。
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【監督賞】              作品名
   [オリヴィエ・アサイヤス] (「アクトレス 女たちの舞台」)
【コメント】
 何重にも入れ子構造になった複雑な作品を混乱なく描き出したオリヴィエ・アサイヤス監督の手腕には脱帽します。

【主演男優賞】
   [マイケル・キートン  ] (「バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」)
【コメント】
 まるで自分自身のことを描いているかのような作品において、マイケル・キートンは、完全に役柄を自分のものとして演じ切っています。

【主演女優賞】
   [ジュリエット・ビノシュ] (「アクトレス 女たちの舞台」)
【コメント】
 非常に難しい役柄を体当たりでこなしていて、主人公マリアはジュリエット・ビノシュ自身なのではと見まごうばかりです。

【助演男優賞】
   [伊原剛志       ] (「ラスト・ナイツ」)
【コメント】
 モーガン・フリーマンとかクライヴ・オ―ウェンなどの名だたる俳優の中に混じっても、存在感を十二分に発揮した素晴らしい演技を見せてくれます。

【助演女優賞】
   [クリステン・スチュワート] (「アクトレス 女たちの舞台」)
【コメント】
 大女優ジュリエット・ビノシュに対峙して一歩も引けをとらない演技を見せてくれます。

【ニューフェイスブレイク賞】
   [シャイリー・ウッドリー ] (「きっと、星のせいじゃない。」)
【コメント】
 末期がんの少女を大層明るく演じているのが印象的です。

【音楽賞】
  「アンジェリカの微笑み  」
【コメント】
 マリア・ジョアン・ピレシュが演奏するショパンのソナタなどを非常に効果的に使っているなと思いました。
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【私が選ぶ○×賞】
   [主人公は絵画で賞    ] (「黄金のアデーレ」「ミケランジェロ・プロジェクト」)
  
【コメント】
 この2作に邦画の『FOUJITA』を加えると、“戦争と絵画”3部作といえるかもしれません。
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 この内容(以下の投票を含む)をWEBに転載することに同意する。
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 なお、日本インターネット映画大賞の投票項目には「ワースト賞」が設けられていないので、欄外に幾つか書き並べてみたいと思います。
 なお、選出にあたっては、拙エントリで★2つを付けたものから選びました。

イ)日本映画のワースト
【1位】『ギャラクシー街道』
【2位】『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド』
【3位】『悼む人』

 『ギャラクシー街道』は、面白い映画が見られるに違いないという期待を見事にはぐらかす出来栄えでしたし、『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド』は、この程度の仕上がりのもので映画館に足を運ばせるなという感じになりましたし、『悼む人』は、主人公の仕草に酷い違和感を感じてしまい映画に入り込めませんでした。

ロ)外国映画のワースト
 『イントゥ・ザ・ウッズ』

 あまたある外国映画から選び出されたものが日本で公開されているからなのでしょう、外国映画については該当する作品はほとんどありませんが、本作については、メリル・ストリープなどが出演しているにもかかわらず、全く受け付けませんでした。













日本インターネット映画大賞―2015年度日本映画部門投票

2016年01月06日 | その他

 昨年は、邦画49本、洋画52本の合計101本について、そのレビュー記事を拙ブログに掲載いたしましたが、今年も、日本インターネット映画大賞運営委員会様から投票のお誘いを受けましたので、よろこんで応募することとし、投票内容をここに掲載いたします。

 本日はまず日本映画についてです。
 なお、以下で選び出した作品は、拙ブログに昨年アップしたエントリで付けた星の数が4つ以上のものの中から選び出しました。

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[作品賞投票ルール(抄)]
◾選出作品は3作品以上10作品まで
◾1回の鑑賞料金(通常、3D作品、字幕、オムニバス等)で1作品
◾持ち点合計は30点
◾1作品に投票できる最大点数は10点まで
◾各部門賞に投票できるのは個人のみ
◾ニューフェイスブレイク賞は俳優か女優個人のみ
◾音楽賞は作品名で投票
◾以上のルール満たさない場合は賞の一部を無効
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『 日本映画用投票テンプレート 』

【作品賞】(3本以上10本まで)
  「恋人たち       」   8 点
  「百円の恋       」   6 点
  「野火         」   5 点
  「トイレのピエタ    」   2 点
  「きみはいい子     」   2 点
  「海街diary       」   2 点
  「リトル・フォレスト冬・春 」 2 点
  「岸辺の旅       」   1 点
  「白河夜船       」   1 点
  「新宿スワン      」   1 点
【コメント】
 昨年は、年初に見た『百円の恋』と年末に見た『恋人たち』が頭抜けて優れているのではと思いました。それに、『野火』も、戦後70年の節目の作品として随分と優れているように思います。

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【監督賞】              作品名
   [橋口亮輔       ] (「恋人たち    」)
【コメント】
 オーディションで選んだ新人俳優たちを実に上手に使いこなして優れた作品に仕立てあげた橋口監督に心から拍手を送ります。

【主演男優賞】
   [塚本晋也       ] (「野火      」)
【コメント】
 監督自らが主役を演じることで、苛烈な戦場における一兵卒の言語を絶する酷い有様が大層リアルに描き出されました。

【主演女優賞】
   [安藤サクラ      ] (「百円の恋    」)
【コメント】
 昨年の『0.5ミリ』もすごかったですが、この作品における彼女の演技にも目を見張りました。

【助演男優賞】
   [本木雅弘       ] (「日本のいちばん長い日」)
【コメント】
 終戦間際の昭和天皇の姿をとても斬新な演技で見せてくれました。

【助演女優賞】
   [杉咲花        ] (「トイレのピエタ 」)
【コメント】
 映画初出演で主役の野田洋次郎を若いながらもグイグイ引っ張っていく演技力はすごいなと思いました。

【ニューフェイスブレイク賞】
   [広瀬すず       ] (「海街diary    」)
【コメント】
 「海街diary」の四女役は新鮮な魅力にあふれています。すでに『謝罪の王様』などに出演していますが、これまでこの賞に選ばれていないので。

【音楽賞】
  「白河夜船       」
【コメント】
 ラストの花火のシーンに流れる「ベートーヴェン作曲ピアノソナタ第19番第1楽章Andante」に感動しました。
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【私が選ぶ○×賞】
   [どうして2部作にしたので賞] (「進撃の巨人  」)
        
【コメント】
 正味80分ほどの後編をなぜ前編と分けわざわざ2部作にして上映しなくてはならないのか理解できませんでした。
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 この内容(以下の投票を含む)をWEBに転載することに同意する。
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謹賀新年

2016年01月04日 | その他
 明けましておめでとうございます。
 本年も昨年同様、よろしくお願い申し上げます。

 上記の画像は、杉並区が三鷹市に接するあたりで、今朝撮影したものです。
 望遠レンズを使って撮れば、画面の中央に富士山がくっきりと写っているはずなのですが、たまたま手にしていた小型デジカメを使ったものなので、青空しか写っておりません。
 それでも、あるいはヨーク目を凝らしていただければ、中央の「一時停止」が掲げられている柱のすぐ左側のところに、うっすらと富士山が見えるかもしれません。
 ともかく、23区内の地上からも富士山が見えることをなんとかお示ししてみたかったのですが。

 それはさておき、今年のお正月は暖冬かつ快晴で、それにつられて、渋谷の氷川神社と西永福の大宮八幡に初詣に行ってきました。
 下の画像は、正月2日の氷川神社の風景です。
 いつもとは違って随分と参拝人が多く、お賽銭箱の傍まで行くのに15分ほども列の中で待機しなくてはなりませんでした(このところ、日本全体で、年を追うごとに初詣に出向く人の数が増えていると聞きましたが、あるいはそれを反映しているのでしょうか)。



 更に下の画像は大宮八幡の風景で、これは正月3日でしたが、相変わらずの混雑ぶりでした。



 まあ、中国が南沙諸島で試験飛行を行ったなどの報道があったものの、中東に比べたら遥かに静かな新年の出だしであり、このまま今年も大きな事件が引き起こされずに過ぎてくれたらな(特に異常気象が収まってくれたらな)と、ノーテンキにも思っているところです。

〔追記〕ブログ「レザボアCATs」の正月3日のエントリに掲載されていた記事に倣って、クマネズミも同じようなことを試みてみました。ただ、「とらねこ」さんのように、数ある作品の中から推薦できるものを選択して並べるということではなく、できるだけ最近の作品を選んでみるという精神で作成したものに過ぎません。


あ:『アンジェリカの微笑み』 
け:『汚れなき祈り』  
ま:『マルガリータで乾杯を!』 
し:『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』 
て:『天空の蜂』 
お:『黄金のアデーレ』 
め:『メランコリア』 
で:『ディア・ドクター』 
と:『トイレのピエタ』 
う:『海のふた』 
ご:『ゴーン・ガール
ざ:『柘榴坂の仇討
い:『インサイド・ヘッド
ま:『マイ・インターン
す:『スマイル、アゲイン



日本インターネット映画大賞―2014年度外国映画部門投票

2015年01月07日 | その他

 今回は、昨日に引き続いて、外国映画についてです。


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『 外国映画用投票テンプレート 』

【作品賞】(3本以上10本まで)
  「とらわれて夏    」    6点
  「ゼロ・グラビティ   」    5点
  「誰よりも狙われた男」    4点
  「6才のボクが、大人になるまで。」    3点
  「MUD-マッド- 」   3点
  「アデル、ブルーは熱い色」    3点
  「グランド・ブダペスト・ホテル」    2点
  「リスボンに誘われて」    2点
  「聖者の午後    」    1点
  「罪の手ざわり    」    1点
【コメント】
 昨年の外国映画は、重要なシーンでクラシックギターの曲がいくつも流れる『とらわれて夏』、宇宙空間での映像が実に素晴らしい『ゼロ・グラビティ』、昨年急逝してしまったシーモア・ホフマンの遺作の『誰よりも狙われた男』というように、種々雑多な特色を持つ優れた作品がひしめいていました。地域も、欧米のみならず、『聖者の午後』のブラジルから『罪の手ざわり』の中国というように広がっています。
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【監督賞】                       作品名
   [リチャード・リンクレイター       ] (「6才のボクが、大人になるまで。」)
【コメント】
 主役が6歳の時から18歳になるまでを一人の俳優で描き出しながらも、とても面白い作品に仕立て上げたアイデアや構成力、持続力に感心しました。

【主演男優賞】
   [マシュー・マコノヒー          ] (「MUD-マッド-」)
【コメント】
 とにかく昨年は、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』から始まって『インターステラー』に至るまで一時も目が離せない活躍ぶりでした

【主演女優賞】
   [ケイト・ウィンスレット         ] (「とらわれて夏」)
【コメント】
 脱獄囚を息子とともに家に匿うことになった母親役を実に説得力のある演技によって演じています。

【助演男優賞】
   [ジョシュ・ブローリン       ] (「とらわれて夏」)
【コメント】
 脱獄囚ながらも心優しいという役柄を大層巧みに演じています。

【助演女優賞】
   [レア・セドゥ           ] (「アデル、ブルーは熱い色」)
【コメント】
 その後『美女と野獣』では主役を演じていますが、手堅い演技力を身につけていると思います。

【ニューフェイスブレイク賞】
   [エラー・コルトレーン      ] (「6才のボクが、大人になるまで。」)
【コメント】
 6歳から18歳までの成長ぶりをたっぷりと見ましたので、大人になってからどんな俳優になるのかすごく楽しみです。

【音楽賞】
  「とらわれて夏         」
【コメント】
 これだけクラシックギターの知られざる名曲がいくつも効果的に使われている映画は滅多にないのではと思います。
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【私が選ぶ○×賞】
   [私が選ぶ蘇って欲しいで賞] (「誰よりも狙われた男」のフィリップ・シーモア・ホフマン)
【コメント】
 昨年46歳で亡くなってしまったフィリップ・シーモア・ホフマンは、丁度脂が乗り切ってきた時だけに残念至極で、是非もう一度その元気な姿を見たいものだと思います。
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 この内容(以下の投票を含む)をWEBに転載することに同意する。


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 なお、日本インターネット映画大賞の投票項目には「ワースト賞」が設けられていないので、欄外に幾つか書き並べてみたいと思います。
イ)日本映画のワースト
【1位】『花宵道中』
【2位】『万能鑑定士Q』
【3位】『柘榴坂の仇討』

 『花宵道中』は何の創意工夫もされていない古色蒼然とした吉原物ですし、『万能鑑定士Q』はサスペンス物にしては突っ込みどころが多すぎます。
 『柘榴坂の仇討』は、実に真面目に作られた作品ながら時代物の提携を抜けきれていない憾みがありました。

ロ)外国映画
 日本映画に関しては、拙エントリで★2つを付けたものから選びましたが、外国映画に関しては★2つを付けた作品がなかったので、★3つのものの中から選び出しました。
【1位】『グレース・オブ・モナコ』
【2位】『トランセンデンス』
【3位】『GODZILLA ゴジラ』

 『グレース・オブ・モナコ』はニコール・キッドマンの出演によってかろうじて鑑賞に堪えるものになっている感じがしますし、『トランセンデンス』はジョニー・デップの省力出演が目立ちます。
 また、『GODZILLA ゴジラ』は、期待した渡辺謙の活躍が見らなかった一方で、予期しなかった怪獣が出現して肩透かしを食いました。


日本インターネット映画大賞―2014年度日本映画部門投票

2015年01月06日 | その他
 新年明けましておめでとうございます。
 本年も、昨年同様よろしくお願いいたします。

 昨年は、邦画47本、洋画54本の合計101本について、そのレビュー記事を拙ブログに掲載いたしました(実際には、あと5本ほど見たものの、当方の怠慢によって記事をアップできませんでした)。
 一昨年までは、それらのランク付けを拙ブログ内で私的に行っていましたが、昨年は日本インターネット映画大賞への投票記事に切り替えました。
 今年も、日本インターネット映画大賞運営委員会様から投票のお誘いを受けましたので、よろこんで応募することとし、投票内容をここに掲載いたします。

 本日はまず日本映画についてです。
 なお、以下で選び出した作品は、拙ブログにアップしたエントリで付けた星の数が4つ以上のものの中から選び出しました。



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[作品賞投票ルール(抄)]
選出作品は3作品以上10作品まで
1回の鑑賞料金(通常、3D作品、字幕、オムニバス等)で1作品
持ち点合計は30点
1作品に投票できる最大点数は10点まで
各部門賞に投票できるのは個人のみ
音楽賞は作品名で投票
以上のルール満たさない場合は賞の一部を無効

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『 日本映画用投票テンプレート 』

【作品賞】(3本以上10本まで)
  「0.5ミリ            」    10点
  「海を感じる時          」    6点
  「そこのみにて光輝く      」    5点
  「るろうに剣心 京都大火編 」    2点
  「るろうに剣心 伝説の最期編」    2点
  「ぼくたちの家族        」    1点
  「思い出のマーニー       」    1点
  「ジャッジ!            」    1点
  「もらとりあむタマ子        」    1点
  「TOKYO TRIBE          」    1点

【コメント】
 昨年は、文芸ものの作品で優れたものが多かったと思いますが、その中では『0.5ミリ』が突出していました。また、『るろうに剣心』は、型にはまったものしか作れないのではと思っていた時代劇でも、まだまだ工夫の余地があるのだと大いに説得されました。『ジャッジ!』や『TOKYO TORIBE』も制作側のアイデアの点で優れていると思います。
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【監督賞】            作品名
   [ 安藤桃子      ] (「0.5ミリ」)
【コメント】
 監督第2作目でこれほど素晴らしい作品を制作できるとは、と驚き以外の何物でもありません(おまけに、原作の小説や脚本まで書いているのですから!)。

【主演男優賞】
   [ 綾野剛       ] (「そこのみにて光輝く」)
【コメント】
 綾野剛は、一昨年の『夏の終り』とか昨年の『そこのみにて光輝く』といった文芸物で、その存在感をうまく発揮するように思いました。

【主演女優賞】
   [ 安藤サクラ     ] (「0.5ミリ」)
【コメント】
 『かぞくの国』でも素晴らしかったのですが、『0.5ミリ』での彼女はそれ以上のものを感じました。今年の活躍が大いに期待されます。

【助演男優賞】
   [池松壮亮       ] (「海を感じる時」「ぼくたちの家族」「紙の月」)
【コメント】
 まだまだこれからの俳優と思いますが、昨年はとにかく頑張りました。

【助演女優賞】
   [池脇千鶴        ] (「そこのみにて光輝く」)
【コメント】
 主演の綾野剛を食ってしまうような充実した演技を見ることが出来ました。

【ニューフェイスブレイク賞】
   [清野菜名        ] (「TOKYO TRIBE」)
【コメント】
 主演の鈴木亮平らが男臭さを発揮している中で、清涼剤的な存在でした。

【音楽賞】
  「思い出のマーニー」
【コメント】
 挿入曲として、クラシック・ギター曲の『アルハンブラの思い出』が使われているので。
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【私が選ぶ○×賞】
   [私が選ぶ導入部分が面白いで賞] (「土竜の唄」)
【コメント】
 この映画は、冒頭から皆で「土竜の唄」を歌うところまでの「序」にあたる部分が、殊の外面白くできていると思いました。
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日本インターネット映画大賞の投票を巡って

2014年01月08日 | その他
 前回前々回は、第18回日本インターネット映画大賞への投票内容を掲載いたしましたが、今回はそれらを補足する事柄を若干申し上げたいと思います。

①事前のランク付けについて
 クマネズミは、今回初めて日本インターネット映画大賞に投票しましたが、1年間に渡り見た映画を、投票間際になってきちんと順位付けすることはなかなか難しいなと痛感しました。加えて持ち点30点を各作品に割り当てなくてはならず、四苦八苦したところです。

 実情を言えば、今回の選定にあたっては、各エントリにおいて予め★4つ以上付けているものをまず選び出し、その中から更に日本映画・外国映画おのおの10作品を選んでみました。
 ただ、昨年の場合、日本映画については全体で54作品についてエントリをアップした中で、22もの作品に対して★4つを付けていましたし、外国映画についても53作品の内、21作品です。
 まあ、いずれにしても40%ですから酷く面倒というには当たらないかもしれませんが、もう少し作業の手間を省けないものかと思いました。

 そこで、本年は★を6つに増やしてみてはどうかなと考えています。すなわち、
★★★★★★………最高!抜きん出て優秀(例えば、邦画の『演劇1,2』とか洋画の『ザ・マスター』クラスのもので、それぞれ年間1、2作)
★★★★★ ………かなり優秀(例えば、邦画の『さよなら渓谷 』、『そして父になる』などとか、洋画の『25年目の弦楽四重奏』、『愛、アムール』などといったレベルのもので、それぞれ年間3~5作)
★★★★  ………やや優秀(例えば、邦画の『地獄でなぜ悪い』とか洋画の『キャプテン・フィリップス』などが相当し、それぞれ年間6~8作)
★★★   ………普通(大部分の作品はこのランクに入ることになると思います)  
★★    ………良くない
★     ………箸にも棒にもかからないくらいダメ(実際には、公開される映画でそんな作品はめったにお目にかかれないと思います)

 要すれば、年間それぞれ10作程度の良い映画を選び出すという眼で映画を見ながらランキング付けをするということではないかと思います。

 勿論、年末になって1年全体を見渡してみないとなかなかランク付けは難しいとは思いますが、もとよりランク付けといっても、クマネズミの場合、客観的な基準があるわけではなく、その時々の気分に従って行っているに過ぎず、有り体に言えばお遊び半分のものですから、もしかしたらなんとかなるかもしれません。

②2013年のワースト映画について
 日本インターネット映画大賞では、一昨年まで設けられていた「ブーイングムービー賞」が昨年から廃止されてしまいました。

 言うまでもなく、どんな映画にせよ公開に至る作品であれば何かしらの長所を持っているはずであり、「ワースト」といって切って捨ててしまうのは随分と気が引けるところです。
 でも、褒める作品だけを並べるのでは、なんだか仲間内で褒め合いをしているような感じがして緊張感が薄れてしまいます。やはり、批判的な観点は必要なのではないでしょうか?
 そして、そもそもからいえば、ベストがあるのはワーストがあるからこそとも言えるでしょう。

 さらには、褒めている作品だけでなく貶している作品をも含めて全体を皆様にお示しすることによって、クマネズミの映画に対する傾向がより鮮明に出てくるかもしれません(「ワースト」作品として提示されるものから、むしろ貶している評者・クマネズミの短所が浮き彫りになることでしょう)。

 そこで、以下では、昨年公開された作品の中から「ワースト」と思えるものをいくつか書き並べてみることといたします(各エントリにおいて予め★2つ付けているものから選び出しました)。

イ)日本映画のワースト
【1位】『くちづけ
【2位】『人類資金
【3位】『藁の楯

 『くちづけ』は、感動を売りにしている新劇仕立ての画面構成に拒絶反応を起こしました。
 『人類資金』は、一応はグローバルで随分と大きなスケールの設定になっているものの、そこで物語られるお話が荒唐無稽すぎ、とても乗れたものではありませんでした。
 『藁の楯』も、邦画では珍しい大規模なカーアクションが見られるものの、その基本的な設定は果たして現実に成立するのだろうかなど、見ている途中からいろいろな疑問点が浮かんできてしまいます。

ロ)外国映画
【1位】『スマイル、アゲイン
【2位】『ベルヴィル・トーキョー
【3位】『悪の法則

 『スマイル、アゲイン』は、TVドラマでもこんな低調なホームドラマを放映しないのではというくらいの実に他愛のないつまらない作品でした。
 『ベルヴィル・トーキョー』は、男性側からするとなんとも他愛がない作品であり、なんだか映画学校卒業作品のような感じがしました。
 『悪の法則』は、主役級の俳優が5人も揃って出演しているにもかかわらず、映画はつまらなく、思わせぶりの会話の多い脚本に問題があるのではと思いました。




日本インターネット映画大賞―2013年度外国映画投票

2014年01月07日 | その他
 今回は、前回に引き続いて、外国映画についてです。

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『 外国映画用投票テンプレート 』

【作品賞】(3本以上10本まで)
「 ザ・マスター   」    7 点
「 25年目の弦楽四重奏 」  5 点
「 偽りなき者   」     4 点
「 愛、アムール  」     4 点
「 ハンナ・アーレント 」   3 点
「 愛さえあれば  」    2 点
「 きっと、うまくいく 」   2 点
「 カルテット! 人生のオペラハウス 」 1 点
「 タイピスト!  」    1 点
「 キャプテン・フィリップス 」   1 点
【コメント】
 昨年、フィリップ・シーモア・ホフマンが出演する2作で、その類まれな演技を見ることが出来たのは幸せでした。

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【監督賞】           作品名
[ ミヒャエル・ハネケ  ] (「愛、アムール」)
【コメント】
 高齢者を巡るドラマを描き出す冷厳な眼差しに圧倒されました。

【主演男優賞】
[ フィリップ・シーモア・ホフマン  ] (「25年目の弦楽四重奏」)
【コメント】
 本作での演技は、まるで実際に長年弦楽四重奏を演奏しているかのごとくに見事なものでした。

【主演女優賞】
[ バルバラ・スコヴァ ] (「ハンナ・アーレント」)
【コメント】
 女性哲学者を演じる姿に目を見張りました。

【助演男優賞】
[ フィリップ・シーモア・ホフマン ] (「ザ・マスター」)
【コメント】
 主演のホアキン・フェニックスの鬼気迫る演技以上に、彼の融通無碍な演技に惹かれました。

【助演女優賞】
[ トリーネ・ディアホルム ] (「愛さえあれば」)
【コメント】
 美容師でありながらウイッグを付けている中年女性を実に魅力的に演じています。

【ニューフェイスブレイク賞】
[ ラファエル・ペルソナ ] (「黒いスーツを着た男」)
【コメント】
 新人ではありませんが、本作で「アラン・ドロンの再来」と騒がれました。

【音楽賞】
「 25年目の弦楽四重奏 」
【コメント】
 ブレンターノ弦楽四重奏団によるベートーヴェンの「「弦楽四重奏曲第14番」の演奏は素晴らしいものがありました。

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【私が選ぶ○×賞】
[ 脚本賞 ] (「ハンナ・アーレント」)
「マルガレーテ・フォン・トロッタ」
【コメント】
 実に考えぬかれた構成による映画を作り上げています。

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