『イントゥ・ザ・ワイルド』を、新宿のテアトル・タイムズスクエアで見てきました。
実話に基づいたノンフィクションを、俳優のショーン・ペンが監督・脚本を手がけて制作した作品です。
主人公の青年(エミール・ハーシュ)は、大学を卒業した時点で、親の手を完全に離れて、自分自身の手で一から生活してみたいと強く望み、自分の名義になっていた貯金を全額施設に寄付し、手持ちの車や現金も棄て、アルバイトをしながら生活資金を貯め、ソレが貯まると装備を整えて、共同体からは遠くはなれて西部を通って北に向かって一人で歩き出します。
こうしたストーリーは、下手をすると、いわゆる「自分探しの旅」に出る若者についてのどこにでも転がっているお話になってしまいかねません。もっと言えば、なぜ大学を卒業するまでそういう気が起こらず、卒業した途端にそんな気になるのか、自分の手で生活することを望んでも、やはり一定の装備は必要で(猟銃を持っていきます)、であればやはり社会からは離れられないのではないのか、一人で真実の自由な生活をするとしても程度問題ではないのか、などなど様々な疑問も湧いてきます。
としても、アメリカのアチコチの非常に雄大な景色が何度も画面一杯に映し出されると、この青年の何とか自分ひとりで生活して、自然と一体になりながら北に向かって歩いていきたいというヒリヒリするような欲望は、分からないでもないという気がしてきます。
要すれば、こうした素晴らしい広大な映像を見せられて、どこまで観客が説得されるかではないか、と思えます。アンナ素晴らしい自然があるのならこういう生き方でも仕方がないではないか、と十分説得されましたが、他方で、いい気なものではないか、人生を甘く考えているだけではないのか、と非難する人も大勢出てくる映画ではないかとも思われます。
実話に基づいたノンフィクションを、俳優のショーン・ペンが監督・脚本を手がけて制作した作品です。
主人公の青年(エミール・ハーシュ)は、大学を卒業した時点で、親の手を完全に離れて、自分自身の手で一から生活してみたいと強く望み、自分の名義になっていた貯金を全額施設に寄付し、手持ちの車や現金も棄て、アルバイトをしながら生活資金を貯め、ソレが貯まると装備を整えて、共同体からは遠くはなれて西部を通って北に向かって一人で歩き出します。
こうしたストーリーは、下手をすると、いわゆる「自分探しの旅」に出る若者についてのどこにでも転がっているお話になってしまいかねません。もっと言えば、なぜ大学を卒業するまでそういう気が起こらず、卒業した途端にそんな気になるのか、自分の手で生活することを望んでも、やはり一定の装備は必要で(猟銃を持っていきます)、であればやはり社会からは離れられないのではないのか、一人で真実の自由な生活をするとしても程度問題ではないのか、などなど様々な疑問も湧いてきます。
としても、アメリカのアチコチの非常に雄大な景色が何度も画面一杯に映し出されると、この青年の何とか自分ひとりで生活して、自然と一体になりながら北に向かって歩いていきたいというヒリヒリするような欲望は、分からないでもないという気がしてきます。
要すれば、こうした素晴らしい広大な映像を見せられて、どこまで観客が説得されるかではないか、と思えます。アンナ素晴らしい自然があるのならこういう生き方でも仕方がないではないか、と十分説得されましたが、他方で、いい気なものではないか、人生を甘く考えているだけではないのか、と非難する人も大勢出てくる映画ではないかとも思われます。