ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『神様メール』

2016-05-18 13:26:32 | 新作映画

(原題:Le tout nouveau testament)


『神様メール』。
神様は初めにベルギーの街を作り、
いろんな動物を配置したもののうまくいかず最後に人間を作った…。
プロットからビジュアルまで、
これは隅々にまでドルマル監督の独創性が行き渡った映画。
神様はブリュッセルの街に住んでパソコンで人間を虐めている…
なんて、まず日本では作れない。

『神様メール』。
(この映画は)ただ無闇に驚かせようとしているわけではない。
もし自分の余命を知ってしまったら、人々はどう変わるのか?
例えば戦争なんてだれもやる気はなくなってしまう。
夫婦の片方は年内に死に、もう一方は何十年も生きると分かったら?
これらの考察が人生のさまざまな局面で行われるのだ。


(5月11日のTweetより)

----久しぶりのおしゃべりが
まさかベルギー映画でくるとは、
これにはフォーンもびっくり。
しかも、もうすぐ始まいるのでは?
「そうだね。
5月27日公開。
あいかわらず、いろいろ新作は観ているんだけど、
ちょっとこの映画には触れてみたいところがあって」

----2本のtweetを見れば
中身の方はもう想像ついちゃうけど…。
結局、意表を突いた設定と
豊かなイマジネーションの中に、
きっちりと問題提起がなされているということでしょ?
「あらら。
全部言われちゃった。
ただ、それでも言いたいのは
そのファンタジー造形の独創性
最近、誰かの呟きで
なるほどと思ったのが、
SF&ファンタジーなどで描かれる世界が
どれもワンパターン
だということ。
そう言われてみると、
確かにどこかで観たようなものばかり。
『アバター』の惑星と似たり寄ったりのものになっているんだ。
一方、そこに登場するクリーチャーは
トールキンの世界の変形版という感じ。
どうせありえないファンタジーなら、
もっと突拍子のないものであってもいいんじゃないかなと…」

----ニャるほどね。
でも、それを細かく明かしたら
観るほうの楽しみがなくなっちゃうよね?
「そこがこういう映画の紹介の難しいところだね。
でも、まあ設定くらいはいいかな。
この<世界>を生み出した神様は、
いまもブリュッセルのアパートに
妻と娘と暮らし、
パソコンで人々の暮らしをいじっている。
それも、
『お風呂に入った瞬間、電話のベルが鳴る』といったようなつまんないもの。
いわゆる、品のよくない意地悪で
人々が困るのを見て喜んでいる、
と、こういうわけだ。
そんなある日、神様の10歳になる娘がパソコンをいじり、
人々に自分の余命を知らせ、
自らも人間界へ行ってしまう」

----へぇ〜っ。
でもそれって天から下界へというわけじゃないよね。
どうやって行くのかニャあ。
「これがまたとんでもない方法。
なんと洗濯機から入って
出口はコインランドリー。
そこで彼女は自分の“使徒”を見つけ、
さまざまな奇跡を引き起こしてゆく。
あわてた神様は彼女の後を追うが、
その身なりがみすぼらしく、
だれも相手にしてくれない」

----ブッ。それは…(笑)。
「正直言って、
この監督ジャコ・ヴァン・ドルマルって、
これまで
さして好きな方ではなかったんだけど、
今回のこの野心的な試みにはもう脱帽したね。
使徒、一人一人の物語も
ある意味でタブーを破ったエピソードが連なる。
そして最後に起こる奇跡。
その発想とビジュアルには、
こんなのあり?とまで思ったもの」


「神様をこんな風に扱っても罰が当たる気がしないところがいいのニャ」身を乗り出す

※ところどころどぎついエピソードもある度
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『64−ロクヨン−』

2016-05-08 23:51:28 | Weblog

いまから『64 ロクヨン』の前後編を30分の休憩を挟んで一気見。
ここしばらく、
二部作の前編はテンション高く後編はユルユル、トーンダウンというケースばかりだったので、
今回はそうはならないことを切に願いながら開映の挨拶を静かに待つ。

(4月18日のTweetより)


----そうそう。
そんなこと呟いていたよニャ。
この映画、昨日から「前編」が公開されたんだよね。
あんまりタイムラインには上がってきてニャいようだけど…。
「う〜ん。
テレビでやっていたというような話もあるし、
そういうのが裏目に出ているのかもね。
あの話なら、もういいや…って」

----でも、映画とテレビは違う。
それが、えいの基本的な姿勢だよニャ。
「うん。
まずは、その前編を観た直後のTweetから紹介。

『64ーロクヨンー・前編』。
もとより組織と個人の対立を描いた映画は(自分の)好みの世界ではあるが、
これはモノが違う。
なんど嗚咽が漏れそうになったことか。
二度観る勇気がない。嗚咽どころか号泣しそうだから。
誰だ?最近の日本映画はレベルが低いなんて言ったのは⁉

(4月18日のTweetより)

いやあ、
いまこうやって紹介しても、
自分の興奮が
少し恥ずかしいまでに出ているな」

----どういうところが
刺さったのかニャ?
オールスタームービーって感じだけど、
大味にはならなかったの?
「もちろん。
確かに役者は数多く出ているけど、
みんなそれぞれの味を生かした役どころ。

これもTweetから引用してみよう。

『64ーロクヨンー』。
物語構成の巧みさは原作にあるにしても、
それを「映画」としての見せ場の連続に仕立て上げたのが何よりも嬉しい。
主人公を演じる佐藤浩市が次々と日本を代表する俳優たちと対峙していく。
永瀬正敏のようなインディーズ系あり、
三浦友和のような大御所あり、瑛太のような若手あり。


『64ーロクヨンー』。佐藤浩市の対峙する相手をさらに細かく見てみよう。
吉岡秀隆は松竹、仲村トオルは東映。
そこに菅田俊、滝藤賢一、奥田瑛二、筒井道隆、赤井英和、小澤征悦、椎名桔平、綾野剛、緒形直人らが、
彼とのツーショット対決に参戦していく。これぞ日本映画の醍醐味だ。

(4月18日のTweetより)」

----ニャるほど。
これは役者を愛でる映画でもあるんだニャ。
「そういうことだね。
そしてそれゆえに、
後編も無問題。

『64ーロクヨンー・後編』。
ミステリーを二部に分けた場合、謎解きメインとなる後編は失速しがち。
だが新人キャストに頼らざるを得なかった『ソロモンの偽証』とは違って、
こちらは実力派俳優が演技の鎬を削る。
これだけの役者たちをまとめた瀬々敬久監督もさすが。これこそが演出力。

(4月18日のTweetより)」

----あらら。
いまさらだけど、
これはミステリー。
そういうことニャんだね。。
「うん。
簡単に言えば、次のようになる。
昭和の最後の年、
わずか7日間で終わった昭和64年に
ある少女の誘拐殺人事件、通称“ロクヨン”が起こる。
だが警察は犯人を捕まえるに至らず、
14年もの月日が流れてしまう。
この捜査に携っていた三上義信(佐藤浩市)は、
いまでは警務部秘書課広報室の広報官として
県警記者クラブ対策をその主な業務としていた。
映画は、この三上と“ロクヨン”の関わりを軸に、
刑事部と警務部のあつれき、
県警記者クラブとの衝突など、
重層的に物語を語っていく」

----へぇ〜っ。
それじゃ、収拾がつかなさそう。
「だよね。
ところが、そこがほんとうによくまとめてあるんだ。
これにはもちろん脚本のうまさもあるけど、
それを引き受ける役者の力に追うこところが大きい。
14年間、当時の関係者たちがどんな思いで日々を生きてきたのか、
スクリーンにチラッと姿を見せただけで、
その内に秘められた思いがこちらに伝わってくるんだ。

実は“ロクヨン”では
手痛い捜査ミスが起こる。
しかし上層部はこのミスを隠ぺい。
そのことにより出世の階段を上って言った者もいれば、
自責の念に捕われ、
警察を去っていった者もいる」

----へぇ〜っ。
主人公の三上は、どっちニャの?
「彼は、
そのような隠ぺい工作があったことはおろか、
ミスの存在さえも知らなかった。
そして、
異動に次ぐ異動を甘受。
いろんな部署をたらいまわしにされ、
いまは刑事部さえも離れているんだ」

----ニャんか、
佐藤浩市らしくない役だニャ。
「そう。
これにはぼくも驚いた。
彼のこれまでのフィルモグラフィからは大きく外れる。
しかも、三上の娘は彼を嫌って家出。
娘からの連絡を待つ妻の精神状態は危険領域にある」

----内憂外患。
いわゆる四面楚歌ってヤツだニャ。
「そうだね。
この複雑なストーリーラインを整理するだけでも大変なはずなのに、
どのエピソードもそこに葛藤のドラマを持たせ、、
映画は最後の最後まで緊張感をもって走り続ける。
いやあ、ほんと感服したね。
しかもそのルックが懐かしい。
これは公開前日のtweetから引用。
まとまりなくなったけど、
今回はこれで締めよう。

明日からいよいよ『64ーロクヨンー』。
この映画、昭和40年代松竹の社会派ミステリーを観ている趣(ほんとうは東宝の映画なんだけど…)。
粒子が粗く、くすんだ青のフィルム(だと思う)が、あの時代へと連れ戻してくれるのだ。
昭和の最後の1日を描いた『前編』は特に…。ヒットを祈りたい。

(5月6日のTweetより)」

----ニャるほど。
いかにも、えいの好きそうな映画。
しかし、映画と違って、
ほんとまとまらないお喋りだニャ。

『ちはやふる』くらい人気が出てほしいのニャ」身を乗り出す

※世界よ、これが日本映画が誇る監督・俳優だ度

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『アイ アム ア ヒーロー』

2016-04-24 22:14:49 | 映画
『アイ アム ア ヒーロー』、ヒット祈願。
ゾンビ映画の範疇を超えた、
これは本気のアクション・バイオレンス。(4月23日のTweetより)


『アイ アム ア ヒーロー』
ある意味、今年一番の衝撃。
ゴア描写はハンパなく、一撃必殺の銃弾の前に、次々とゾンビの頭がぶっ飛んでいく。
エンドクレジットに流れる曲も安易にタイアップに逃げはしない。
佐藤信介監督の本気度100%のゾンビ映画。
しかしこの血の海地獄、本当にシネコン大丈夫?
(3月28日のTweetより)

----これ、いまTwitterで話題になっている映画だよね。
ゾンビ映画って嫌いなはずじゃなかったっけ?
「うん。
確かにぼくの好きなジャンルとは言えない。
でも、この映画はその範疇を超えているんだ。
ゾンビという枠で観るんじゃなくって、
そのジャンルにのっとりながら、
佐藤信介監督は
従来の日本映画の壁を壊そうとしているんだ」

----それって、
血のりドバ〜ッみたいなこと?
「それもある。
クライマックスでは
ゾンビ相手に100発近くの銃弾が浴びせられ、
そのたびに
ゾンビの頭が次々と破壊されていく。
あの『キングスマン』を観ても分かるように、
ハリウッド映画でさえも
流血描写を避けるべく、
いかにして他の方法に置き換えるかで苦心惨憺」

----う〜ん。
分からない気がしないでもないけど、
なんか納得いかないニャあ。
「もちろん、
直截的表現さえあればいいてわけじゃない。
でもね、今の日本映画ってね、
自分で自分を縛りすぎている。
世論の突き上げを恐れて
小さく小さくまとまっていってる。
そのいい例が『風立ちぬ』に始まる“タバコ”論争」

----あ〜あ。
子供たちに悪影響を及ぼすって、
禁煙団体がクレームをつけたあれ?
「うん。
それってスゴクおかしくない?
だってそれだったら、
まず“銃”規制からはじめなくちゃならない。
でもそうなると、
かっこいいガンマンなんて
もう映画では望めなくなる。
ヤクザのドスもね。
危険な刃物だからダメ(笑)。
ぼくは佐藤信介監督はこの問題に極めて意識的だと思う。
だからこそ、
闘いがすんだ後に、
長澤まさみに
おいしそうに深くタバコを喫わせるんだ。
これなんて、昔の映画では当たり前の表現。
でも、昔の映画だからよくて
今の映画じゃダメなんて言っていたら、
映画の中における伝統さえ引き継がれなくなる。
ぼくは、あの人体破壊が意識的なものであるということを
このタバコのシーンによって確信したね。
そうそう、観てすぐに
ノラネコさんの『無伴奏』でのタバコのシーンについてのtweetにコメントしたことが…。

まあ、あれはそういう時代でしたからね。
実は『アイ アム ア ヒーロー』では長澤まさみが、深々と喫うのですが、
映画≠煙草の風潮に敢えて逆らったかのような、
監督の「負けるものか精神」に痛く感服しました
(3月29日のTweetより)」

----う〜ん。
「もちろん。
それだけじゃないよ。
『ブラインドネス』を想起させる
グループ内の覇権争いを始め、
物語的なオモシロさもある。
ラストワンとして登場する
モンスター・ゾンビとの死闘も、
伏線が上手く張られていて
なるほどここでこう使うかって感じ。
そしてもうひとつ、
ゾンビ映画としてのユニークさも捨てがたいものが…」

----“走るゾンビ”でしょ?
でも、それ
ザック・ズナイダーがやっているよね。
『ドーン・オブ・ザ・デッド』で。
「もちろん。
でもそれだけじゃないんだ。
もうひとつのtweetを紹介。

『アイ アム ア ヒーロー』。
この映画のユニークなところは、
ZQN=ゾンビに人間時代の属性による言動、行動の差異を付けたところ。
映画はそれに応じた動き、攻撃(嚙みつき)を丁寧に描いていき、
そこに恐怖、あるいは笑いが生まれてくる。
カメラアングル、照明が決まりに決まるラストはゾクッ!


今も、このラストカットは鮮やかに瞼に残っている。
実はこれらのtweetをしたとき、
スタッフの藤原カクセイさんからコメントを頂いた。
そのお返事のtweetに
この映画に対するぼくの思いは凝縮されている。

『こちらこそありがとうございました。
特撮、カークラッシュなど、すべてにおいて、日本映画にありがちな遠慮がなく、
撮影現場を覗き見たい気持ちでいっぱいでした。
』」

----ちょっと熱すぎニャい?
後で恥ずかしくならなきゃういいけど…。

「第一、主演はだれなのニャ?」身を乗り出す

大泉洋有村架純もいい度

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『ディストラクション・ベイビーズ』(一部『シマウマ』)

2016-04-12 23:16:48 | 新作映画
通常映画は、カメラが主人公を捕えることによって骨格が固まり、土台が安定する。
ところがここでは柳楽優弥がフレームインしてくることで、
世界がざわめき落ち着かなくなってくる。
人にあらざる者がもたらす不穏な空気。そこにバイオレンスが呼応する。
それが『ディストラクション・ベイビーズ』だ。

映画『ディストラクション・ベイビーズ』(3月8日のTweetより)

----そう、これこれ。
『ディストラクション・ベイビーズ』
このツイートを聞かされたときから気になっていたのニャ。
もう少しフォーンにも分かるように説明してくれニャい?
「いやあ、
ここで言っている以上のことはないんだけどね。
この映画、最初から最後まで
主演の柳楽優弥はほとんどセリフを発することなく、
とにかく人を殴りまくる。
そこに理由があるかといえば、
『楽しければええけん』
それ以上の説明はつけようがない」

----へぇ〜っ。
そんな映画のどこがいいの?
よく『ファイト・クラブ』と比べられたり、
『日本映画もようやく世界のレベルに追いついた』みたいなことまで
言われているみたいだけど?
「一言で言えば、
物語は二の次。
映画とは何か?
これは永遠の命題だけど、
なぜか文学でも語るかのように
言葉でそのテーマを解説する評論が主流。
ときにはその時代背景や政情、文化にまで言及したりしてね。
ところがこの映画はそうではない。
“主人公はなぜ暴力に走るのか”ではなく、
暴力そのもの”を描いていく」

----でも、暴力を描いた映画ってこれまでにもいっぱいあるよね。
思わず目をそむけたくなるようなものも…。
「うん。
今日観た『シマウマ』もそう。
バイオレンスの激しさ、そして残酷描写から言えば
圧倒的に『シマウマ』。
流血も半端じゃないからね。
ただ、そこには
“暴力を起こす理由”がキッチリと描かれている。
そういう意味では
こちらは従来のバイオレンス映画の枠内に収まる。
ついでだから、この『シマウマ』のtweetも紹介しよう」


映画『シマウマ』。
外の光に触れたときホッとした。
まるで韓国のバイオレンスたっぷりクライム・サスペンスを観た後のようなグッタリ感。
『花と蛇 ZERO』もそうだが、
橋本一監督は喜劇よりも、こういうアンダーグラウンド世界の方が本領を発揮する。

映画『シマウマ』(4月12日のTweetより)

----ふむふむ。
なあ〜んとなく分かってきたような。
「いやいや。
こればかりは観てみないと分からないと思うよ。
それにしても瞠目すべきは柳楽優弥
映画評論家の樋口尚文さんの 3月7日のtweetに
そのすべてがある。

真利子哲也監督の『ディストラクション・ベイビーズ』は、
ふり切れてたなあ。いやーふり切れてた。


もう、これに尽きるね」


「ふむふむ。言葉では説明しづらいのだニャ」身を乗り出す

※まあ、観てもらうしかない度

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『アイヒマン・ショー 歴史を映した男たち』

2016-04-05 22:48:44 | 新作映画
(原題:The Eichmann Show)

『アイヒマン・ショー 歴史を映した男たち』。
アイヒマンはモンスターではなく誰もがファシストになりうるとの信念の下、
ひたすら彼の顔を映し続けるテレビ製作者フルヴィッツ。果たして?
「一度でも自分が他者より優秀だと思ったことがある者は、アイヒマンと同じ地平に立っている」の結論が重い。

(Twitterより)

----あれっ。
これって今日観たばかりの映画、それも洋画って珍しくニャい?
「うん。
原稿に一段落がついたのと、
この映画が発するメッセージを喋っておきたくなった。
そんなところかな」

----ふうん。
それにしても渋い。
これってホロコーストを推進した元ナチス幹部のアイヒマンの話でしょ?
「そう。
彼は15年にも及ぶ逃亡生活の果て、
アルゼンチンで身柄を拘束される。
そして彼がせん滅を計画したユダヤ人たちが建国した
イスラエルに移送され、エルサレムで裁判を受けるんだ」

----でも、それじゃあ、
どう転んでも有罪、それも死刑というのは
最初から決まっているような…。
「うん。
映画でもそのことは少し言及される。
ユダヤ人によるニュルンベルク裁判”とね。
この映画は、そのことや
アラブの人たちを追い出して
そこにイスラエルが建国されたことなどにも一応は言及している。
しかし、本題はそれらよりも
その裁判を世界中にテレビ中継した人たち。
彼らの葛藤にスポットがあてられる。
その中心となったのはマーティ・フリーマン演じるTVプロデューサー、
ミルトン・フルックマン
彼は、この“世紀の裁判”の撮影に当たって、
アメリカのドキュメンタリー監督レオ・フルヴィッツを招き寄せる。
ロシア移民のフルヴィッツはマルチカメラを用いたスタジオ撮影で名をあげながらも、
マッカーシズムの煽りを受け、
アメリカではブラックリストに上がっていた。
そんな彼にとって、これは大きな賭け。
さて、ここからが重要なんだけど、
彼はこの歴史的テレビ中継に当たって、
ある一つのことを自分の命題とする」

----裁判のドキュメンタリーを撮るのに、
命題なんてあるの?
「うん。
彼はスタッフの前でこう言う。
『誰もがファシストになりうる』
すると一人が激しく反応する。
『彼はモンスター。ぼくは絶対にファシストにはならない』。
しかしフルヴィッツは確信を持つ。
アイヒマンは、ひとりの人間。怪物ではない。
その瞬間をカメラに収める…と」

----ニャるほど。
それによって
カメラを向ける対象は違ってくるよね。。
「そういうこと。
プロデューサーのミルトンとしては視聴率が気になる。
初めこそキューバ危機やガガーリンの初宇宙飛行のニュースに負けていたこの裁判も
収容所を生き抜いたユダヤ人たちの衝撃的な証言により
世界の耳目を集め始める。
そういうとき、普通はその証人たちの方にカメラを向ける。
しかしフルヴィッツは、
あくまでアイヒマンの目にばかり注目し続ける。
ここに、ドキュメンタリーとは?という、
根源的な問いかけが生まれる。
あらかじめ自分の思い描くもの、それが生まれる瞬間を狙ってカメラを回すのか、
それとも先入観を捨て幅広く対象をとらえ、
その中から、真実を探り出していくのか…?」

----ニャるほど。
フォーンは、その瞬間が観てみたくなるニャあ。。
「フォーンはそっちか…。
この映画『アイヒマン・ショー 歴史を映した男たち』、
実際のニュース映像や記録フィルムが
新たにドラマとして作られた部分と違和感なく融合。
この編集は驚異的。
そして導き出されたのが
Twitterでも紹介した最初の言葉。
繰り返し言おう。
『一度でも自分が他者より優秀だと思ったことがある者は、アイヒマンと同じ地平に立っている』

----気合入っているニャあ。

「ニャるほど。すぐにでも喋りたかったはずなのニャ」身を乗り出す

※ネットでもそういう人、よく見かける度

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『あやしい彼女』

2016-03-17 17:46:56 | 新作映画

多部未華子が熱唱!映画『あやしい彼女』特別映像


----えっ?ニャにニャに。
どうしてこの映画に、
あのアニメの大傑作『クレヨンしんちゃん・嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』が重なるの?
「確かに分かりにくいよね。
この映画『あやしい彼女』は、
日本でもヒットして話題になった韓国映画『怪しい彼女』のリメイク。
73歳の今なお意気軒昂な毒舌おばあちゃん瀬山カツ(倍賞美津子)が、
ある日、町の不思議な写真館で写真を撮ってもらったところ、
突然20歳に若返るという、そういうお話なんだ」

----へぇ〜っ。
それっていかにも韓国映画っぽい。
その20歳を多部未華子がやるってわけだね。
あの国の映画って
バイオレンス・アクションも多いけど、
ロマンチックなファンタジーもまた多いし…。
これは、やはり若返ってロマンスが生まれるの?
「うん。それなりにね。
しかし眼目はそこにはないんだ。
カツは大島節子と名を変え、孫・翼(北村匠海)のバンドに
なんとヴォーカルとして入っちゃうんだ」

----ええっ⁉
いきなり飛んだニャあ。
その大島節子だっけ?
いくら気持ちは若くても、
さすがに現代の音楽には
ついていけないんじゃニャいの。
なんたってアイドルならぬ、なんたって73歳!(笑)
「もちろん。
でも、そこが上手く作ってあって、
彼女は、みどり(金井克子)という女性へのライバル心から
町内で行われているのど自慢に参加。
そこで『見上げてごらん夜の星を』を朗々と歌い上げ、周りを魅了。
それがたまたま近くを取り掛かった音楽プロデューサー(要潤)の耳に入る…
と、こういうわけなんだ。
さらに、その孫・翼のバンドの前で『真っ赤な太陽』を歌い、
ついにはテレビで『悲しくてやりきれない』を涙を流しながら
感情たっぷりに歌う」

----流れは分かったけど、
なぜ、涙まで流すの?
「そこがこの映画のポイント。
彼女は女手一つで娘・幸恵(小林聡美)を育てあげてきた。
そのことで、何かと恩着せがましい物言いをするため、
当の娘からは敬遠されていたんだ。
でも、カツ(節子)にとってはそのことこそが
自分が生きてきた意味でもある。
娘が生まれてからの彼女の回想が自分が歌う歌とともに甦る…
こういうわけだ」

----ニャるほど。
確かにそれは『ヒロシの回想』だ。
でも、そんな年齢の女性を演じるなんて
多部未華子には荷が重かったのでは?
倍賞美津子を見ながら研究したみたいだね。
正直言って、
声は若いのに歳のいったおばあちゃんの口調、
これには無理があった気もしたけど、
なにせ、その歌声が素晴らしい。
思わず聴きほれてしまう」

----そういえば昔から多部未華子好きだったものね。
「うん。
なんと言っても『HINOKIO』。
彼女の名が知れ渡る前にあの映画を観れたことは
ほんとうに幸運だったお思う。
(※ネタバレ注)男の子と思いこんで観ていたら
なんと女の子だったという、あの衝撃。
彼女が後に中学生になったときのロングヘアの制服姿も美しかった。
後の『青空のゆくえ』『夜のピクニック』といった青春学園モノも
その時代の彼女を刻印していた。
最近では『ピース オブ ケイク』
ちょっとここでは書きにくいようなラブシーンや
きわどいセリフまでこなしていた。
その前の『深夜食堂』も難役だったし…」

----ニャんか多部未華子の話ばかりしているけど、
監督は誰よ?
「これが観終わるまで気づかなかったんだけど、水田伸生
スラップスティックコメディのノリの銭湯のシーンとか、
なんか、これに近いのあったぞと、
偶然、『なくもんか』を思い出していたんだけど、
これで納得。
全編に、『ローマの休日』の引用が散りばめられているなど、
映画ファンの心をくすぐる遊びも満載。
久々に楽しい映画を観たって感じだったね」


おまけ*『オトナ帝国の逆襲 』ひろし回想シーン


「大島節子の名前にも意味があるらしいのニャ」身を乗り出す

オードリー・ヘプバーン+原節子だ度

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『リップヴァンウィンクルの花嫁』

2016-03-12 15:01:25 | 新作映画

----へぇ〜っ。
『リップヴァンウィンクルの花嫁』
これって岩井俊二監督が
久しぶりに日本で撮ったゲキ映画ということで話題になっている作品だよね。
「9.11以降の日本が凝縮されている」とかで、
監督自身も精力的なプロモーションを行なっているよね。
主演が黒木華だっけ?
ちょっと蒼井優に似ている気がしないでもないけど…。
「そうだね。
そのタイトルやキービジュアルから受ける印象で、
これは『花とアリス』の路線かなと思って観に行ったら、
どうしてどうして、
これは黒木華演じるヒロイン、七海の地獄めぐり

----“地獄めぐり”?
それはまた穏やかじゃないニャあ。
ということは、
ヒロインにいろんな試練が襲いかかるんだニャ。
「そう。
次から次へと休む間もなくね。
なにせランニングタイムが3時間もあるからね。
でも、まったく飽きることない。
こちらもTwitterから。

『リップヴァンウィンクルの花嫁』。
ありふれた言葉だけど、長さはまったく気にならない。
気がつくと、3時間が過ぎていた。
『ロード・オブ・ザ・リング』のように、
映画を観たという充足感と引き換えの、ドッと疲れるというようなこともないし…。
『ハッピーアワー』に比べれば短い短い

----ニャるほどね。
じゃあ、そのさわりだけでも教えてよ。
「物語は、
派遣教員の七海(黒木華)がSNSでひとりの男と知り合うところから始まる。
ふたりの交際は順調に進み結婚へと話は進む。
ところが七海はある大きな悩みを抱えていた。
彼女の両親はすでに離婚。おまけに親族も少ない。
そんな七海に、助け舟を出してきたのが安室(綾野剛)。
SNSでその呟きを見た彼は代理出席という手段があると持ちかけるが…」

----ニャによ。その代理出席というのは?
「うん。
ちょっと分かりにくいよね。
実は彼はネットを利用して『なんでも屋』をやっているんだ」

----「なんでも屋」?
「まほろ駅前」シリーズのふたりみたいなもの?
あれ、儲かりそうにないよニャ。
「いやいや。
これがまったく正反対。
その代理出席で知り合った人たちの間をうまく泳ぎ、
次から次へと新しい仕事を紹介。
服装も今っぽいし、
悠々と高級自動車なんかを乗り回している。
ところが、ぼくらでさえも
そんな商売のこと初めて知るくらいだし、
ましてや苦境に陥っている七海に
冷静に彼のことを見れるはずもない。
次々と彼女を襲う“不幸なできごと”に対して、
タイミングよく現れては助け舟を出す安室に
七海は次第に心を預けてゆくが…。
と、ここまでにしえおこうかな」

----あれっ。Coccoは?
「うん。
その代理出席のグループの中のひとり。
後半は、彼女との関係が中心となってくる」

----そういえば、
りりィも出ていたんだよね。
「うん。
小林政広監督が、彼女の歌を引用して
『私は泣いています』とTwitterで激賞したほどの圧巻の演技。
これについてぼくもやはりTwitterで

『リップヴァンウィンクルの花嫁』。
これはまさに「現代」の映画だ。綾野剛の役どころなど少し前では考えられない。
しかし、最後に場をさらうのは、りりィ。
その覚悟を決めた気魄の演技には思わず目頭が熱くなる。
ハスキーヴォイスを出すために酒で喉を潰したという歌姫時代の武勇伝を思い出した。


と呟いた。
まあ、このことも含めてこの映画は、
観るまでは伏せておいたほうがいいことばかり。
ある意味、書きにくい映画だね。
ただ言えるのは、役者たちがみんな素晴らしいということ
これもTwitterからになるけど。

『リップヴァンウィンクルの花嫁』。
一夜明けて考えるに、あの綾野剛は現代のメフィストフェレスみたいなものかなと…。
そして黒木華。これは今の時点における彼女の集大成と言ってもいいのでは…。
恐るべき俳優です

---ニャるほど。
岩井俊二映画といえば、
その美しい映像も高い人気を誇る理由のひとつだけど、
今回、そっちはどうにゃの?
「これは
美しいというより、安定の映像だね。
オープニング。
行きかう人々の向こうに見え隠れする黒木華
携帯で会話する彼女が待ち合わせ相手に自分を知らせるべく
片手をゆっくりあげてサインする。
そのシーンだけでグッと引き込まれたもの。
人混みの中なのにまったく構図が乱れない。
物語の進展によって
キャメラがフィックスから手持ち中心へと変わっていっても、
その安定感だけは変わらない」

---ニャるほど、
それも3時間、飽きさせない理由の一つだニャ。

<追補>
現代のメフィストフェレスで思いだした。
オダギリジョーの映画出演第2作目にあたる『プラトニック・セックス』。
飯島愛の自伝に基づくこの映画で阿部寛が演じた男がやはり得体が知れず、
社会の深い闇を感じさせた。
『リップヴァンウィンクルの花嫁』の綾野剛はその系譜なのかなとも…。
(Twitterより)


フォーンの一言「Twitterといえば『シェル・コレクター』との共通点も呟いていたよニャ」身を乗り出す

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『オデッセイ』

2016-02-22 22:15:53 | 映画

「こんなに星が写らない宇宙ものも珍しい『オデッセイ』。
よく引き合いに出される『ゼロ・グラビティ』よりは好きかな。
主人公に悲愴感があまり漂わないところが、
なるほど宇宙飛行士になる人は器が違うわと…。
あとよく問題となる邦題。付けた人の気持ちも分かる。
救出クルーからすればあれはまさしく。」(観た直後のTwitterより)

(原題:The Martian)

----ほほ〜っ。噂の『オデッセイ』
これって、あれでしょ。
火星に一人置き去りにされた男が
救助が来るまでの間を
いかにして生き延びるかという…。
「そう。
これがTwitterではやたらと評判いいんだ。
否定的な意見は、ひとつふたつだけ。
他はもう大絶賛の嵐」

----どういうところが人気あるの?
「ちらちらと目に入ってくる情報からすると、
『元気が出る』。
『悪い人がいない』。
なかには
『こんなすがすがしい気分で映画館を出たのはいつ以来だろう?』
なんてのもある。
まあ、これを目にしただけでも
映画の中身は想像ついちゃうけど、
ほんとそのとおりのポジティブな映画」

----でも、ちょっと信じられないニャ。
どうやって火星でひとり生き抜いたんだろう?
「そのポイントの一つは、
主人公が植物学者ということ。
自分の持てる科学的な知識を総動員して
この危機を切り抜けていくんだ」

----ニャるほど。
でもそうは言っても
未知の世界に一人っきり。
しかも酸素や水もないわけでしょ。
パニックに落ちらないのが不思議。
「そこなんだよね。
この映画を高く評価する人の中には、
日本映画みたいに、
大声をあげての怒鳴りあいもなければ、
パニックでおかしくなる人もいない…
ということを指摘する人もいる」

---実際はどうだったんだろう?
「この映画、
リドリー・スコット監督の頭の中には
おそらく
観た人が気持ちよく映画館を後にできる映画を作ろう』という
強い意志があったのではないかという気がする。
冷静に考えたら、
この状況で、正常でいられることは難しい。
たとえそれが
宇宙飛行士として
常人の想像もつかない厳しいトレーニングを受けていたにしてもね。
マット・デイモン演じるこの主人公だって
何度も絶望に落ちいったに違いない。
でも、監督はあえてそこは見せない。
観客の鑑賞後の気持ちまで考えて作っているんだ

---で、それは成功したということだニャ?
「うん。
たとえば外壁を取り払ってテープ補修した火星脱出のロケット。
漫画チックなこの設定にしても
それはやりすぎなんじゃないの?
と、だれもツッコんだりはしない。
その後の
ジェシカ・チャスティンの手を掴みぐるぐる宇宙空間を回るシーンなど、
まるでダンスを踊っているかのよう。
映画を観ることで心を幸せな気持ちで観たす。
これは、そのことを念頭に作られた映画、
ぼくはそんな感じがしたな」


フォーンの一言「しかし、日本では宇宙の映画はなぜか当たるニャ」身を乗り出す

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『スティーブ・ジョブズ』(ダニー・ボイル監督版)

2016-02-14 17:47:24 | 映画

(原題:Steve Jobs)




『スティーブ・ジョブズ』。始まったので一言。
この映画、第三幕目=クライマックスに訪れる、ある感動のショットは1秒あるかないか。
きっちりと伏線の回収がなされます。くれぐれもお見逃しなきよう。(Twitterより)


----『スティーブ・ジョブズ』
もう始まっちゃってるよね。
「うん。
最近の映画って、
核心を喋ろうとすると、
人によっては
『それネタバレ!』となっちゃうことが多くって、
かえってこの映画のような公開後のタイミングがいいのかなって…。
ただ、この映画に限って言えば、
興行的な苦戦を強いられていると聞いたこともあるかな」

----でもそれは仕方ないんじゃニャいの?
同じタイトルの映画が
2〜3年前に公開されたばかり。
「ジョブズをアシュトン・カッチャーが演じたヤツだね。
他の題材ならともかく、
同一人物にスポットを当てているわけだし、
ぼくも正直、
はて、どんなもんだろうと…」

----でも、オスカー作品賞にこそノミネートはされなかったものの、
アメリカでの評判はすこぶるよかったような…。
こうやって喋っているのも
その2本に違いはあったってことでしょ?
「うん。
観た直後にぼくがTwitterで呟いたのがこう。

『まるで会話舞台劇。
マイケル・ファスベンダー版「スティーブ・ジョブズ」。
ダニー・ボイルは、
ジョブズがプレゼンを行なった3大製品の発表直前40分の舞台裏に絞って、
その特異な個性の秘密に迫る。
ジョブズの退社、
復帰のくだりに詳しくない人は
アシュトン・カッチャー版で予習することをお勧め」


ぼく自身、この映画、
もしアシュトン・カッチャー版を観ていなかったら
よく分からなかったと思う。
彼の昔からの仲間ウォズアニック(セス・ローゲン)や
部下のアンディ(マイケル・スタールバーグ)あたりとの関係ならともかくとして、
外部から迎えたCEOスカリー(ジェフ・ダニエルズ)のくだりは
少し分かりづらいと思う。
ジョブズという人は
アメリカン・ドリームを実現させた
本国では知らない人はいないような偉人。
とはいえ、一般の日本人はどこまでそのアップダウンを知っているか…」

----アップダウン?
「うん。
ジョブズは自分が創立したアップル社を一回追われている。
しかも自分が招いたスカリーにね。
そこで新たにNextを立ち上げるんだけど、
今度はスカリーが失脚し、
アップルがNextを買収するという形で戻ってくるんだ。
さて、この映画はその大きな2つの転機を
いずれも製品発表会の当日に絞って、
しかも自分の娘リサとの関係を大きくフィーチャーしながら描く」

---ニャるほど。
それは脚本の妙というヤツだニャ。
「そう。
Twitterではこの脚本化についての評判がすこぶる高い。
さすがアーロン・ソーキンというようにね」

---だれ、その人?
『ソーシャル・ネットワーク』でアカデミー賞脚本賞を受賞した人。
続く『マネーボール』でもやはりオスカー・ノミネートされるなど、
いま注目の人ではあるんだ。
もっともショービズ界で注目されたのは意外に古く
トム・クルーズ主演で映画化された『ア・フュー・グッドメン』
ブロードウェイ戯曲から。
オールドファンには
『アメリカン・プレジデント』『冷たい月を抱く女』なんてのもある。
確かに、会話だけで構成された200ページの脚本なんて聞くと、
話題になるのもうなずける。
でも、不思議なことに
ほとんどの人が
この映画がダニー・ボイル監督作品ということをスルーしている」

---ダニ^・ボイル監督って、
『スラムドッグ$ミリオネア』でオスカーを取っているよね。
「うん。
続く『127時間』でもノミネートされた。
オモシロいのは、この2作品に限らず
彼の映画は作劇法が一策ごとに異なっているということなんだ。
もとより『シャロウ・グレイブ』『トレインスポッティング』という
インディーズ映画で注目を集めた彼だけど、
その後、コメディからゾンビ、SFまで、
ジャンルや手法にとらわれうことなく描いている。
映画研究家から見たら、
『あっ、これはダニー・ボイル』という断言はできないと思うな。
実は、そういうレビューを読んでみたい、
そのこともあって、今回、この作品にしてみたんだけどね」

---ニャるほどね。

フォーンの一言「それにしても『口先ひとつで、世界を変えた男』はないよニャ」身を乗り出す

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『家族はつらいよ』

2016-01-24 17:01:22 | 新作映画

『家族はつらいよ』。日頃の憂さを晴らしてくれるという意味では、やはり山田洋次。
いくらベタな話だろうと、手練れの演出の前に、あれよあれよと乗せられてしまう。
ただ、キャスティングには観る人の好みもあるし、そこが引っかかるところ。



----いまごろになってようやく今年最初のブログ。
まさかの山田洋次でくるとは…?。
「うん。
かつては“寅さん”が盆と正月の定番だったからね。
なにから始めようかと思ったとき、
お昼前のワイドショーが目には入って…。
そうだこれで行こうかと…」

----ワイドショー?
あまり山田洋次と結びつかない気が…。
「そう、そこなんだ。
まったく結びつかない。
『男はつらいよ』にはあれだけ
とらやのお茶の間が出てくるのに、
みんなテレビを見てはいない。
いや、まったく見ないわけじゃなくて、
年末の年越し番組、
あるいはニュースなどは観ている。
昭和といえば、
テレビを囲んだお茶の間のイメージが強いけど、
『男はつらいよ』ではそれを徹底的に排していた。
それはなぜか?
つまりテレビを見なくても、
そこにはそれに代わりうる<家族の会話>があったからなんだ。
この『家族はつらいよ』
『男はつらいよ』と同様、
家族間の会話がドラマを盛り上げていく」

----ニャるほど。
どんなことが交わされるの?
「それには、まず物語を説明しなくては…。
と言っても、これが信じられないほど単純。
結婚50周年を迎えようとする平田周造(橋本功)・富子(吉行和子)夫婦。
ふたりは幸之助(西村雅彦)・文枝(夏川結衣) の長男夫婦とその息子2人、
まだ独身の次男・庄太(妻夫木聡)と一緒に暮らしている。
彼らには他に金井泰造(林家正蔵)の元に嫁いだ長女・成子(中島朋子)がいる。
まあ、それぞれまったく問題がないわけではないけど、
それでも普通に平和に暮らしていた。
ところが、妻の誕生日にプレゼントをしようと
欲しいものを聞いた周造は、
富子から思いがけない言葉を聞く。
なんとそれは『離婚届』。
まさかの“熟年離婚”に子供たちは大慌て。
急きょ、家族会議が開かれることになるが…」

----ニャるほど。
確かに目新しい話じゃないニャあ。
「うん。
ところがそれがなぜか楽しい。
この“熟年離婚”というモチーフ。
この平成の時代だったら、
いくらでもシリアスに、
あるいはどぎつくなる要素を持っている。
とりわけ
日曜のお昼前のアクの強いワイドショーに出ているタレントたちの手にかかればね。
でもそれこそ、
ここではまるで昭和のホームドラマを観ているかのように、
ちょっとハラハラしながらも安心して観ていられる。
いや、山田洋次だって
これをいくらでもシリアスに描くことはできたはず。
現代の視点からで<家族>を描いた映画はこれまでにも
いくつも作ってきているわけだし。
しかしここでは、あくまで<喜劇>を前提に物語を紡いでいく」

---ホームドラマの復権というわけだニャ。
でも古めかしく感じなかったの?
「いや、
時代が殺伐としているからこそ、
こういう作品はあってもいいと思うよ。
もうこれはいわゆる<名人芸>。
落語がいつまでも滅びないのと同じ、
山田洋次お茶の間喜劇として楽しむもの。

ぼくはそう思うよ」


フォーンの一言「パロディなんかも多いらしいのニャ」身を乗り出す

林家正蔵は父・三平の物まね。映画の中には山田洋次監督作『東京家族』のポスターも出てくる度
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