![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/d7/bc3f7c891a7fad1dd92e62bc3420fccb.jpg)
『スマイル、アゲイン』を新宿武蔵野館で見ました。
(1)これは、タイトルに引きずられたのと、主演がジェラルド・バトラーだということで映画館に行きました。
映画の冒頭では、有名プロサッカー選手のジョージ・ドライヤー(ジェラルド・バトラー)が、ヨーロッパで活躍する様子がTVニュース風に描き出され、ただ暫くすると、彼がピッチに倒れ、「重傷か」といわれ、最後に「36歳で引退!」の記事が画面で踊ります。
次いで、現在のジョージ(ヴァージニア州にある小さな町に住んでいます)の姿となります。
彼は失業中で、なんとかサッカーのTV解説者になろうとしているもののうまくいかず、今暮らしている家の大家から、家賃の支払いを督促される有様。
なぜジョージがその家にいるのかといえば、元妻ステイシー(ジェシカ・ビール)が近くの家に住み、息子ルイスを養育しており、彼に1週間に1度会うため。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/14/3944f7e6adbf3acfabbfe66114c44b8f.jpg)
ステイシーとは、サッカー選手時代にジョージが家庭を顧みなかったことから、離婚しているのです。
ジョージとしては、ステイシーやルイスともう一度一緒に暮らしたいと願っています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/d9/c0bb6e658774dd46605ade7890e0b5c9.jpg)
ですが、どうやら、ステイシーの方は、近々別の男性と結婚するとか。
さあどうなるでしょうか、……?
本作に対しては、ホームドラマめいたものとは思いつつ、でも何かあるのではと少しは期待していたところ、そんな思惑は見事に外れ、何の盛り上がりもなく、TVドラマでもこんな低調なホームドラマを放映しないのではというくらいの実に他愛のないつまらない作品でした。
ジェラルド・バトラーが『男と女の不都合な真実』といった凡作にも出演していることを思い出すべきでした(注1)し、ヒロインのジェシカ・ビールも今一でした(注2)。
(2)本作では、ルイスが所属する少年サッカーチーム・サイクロンズが重要な役割を演じます。ジョージが、そのチームのコーチを引き受けることになったりしますから。
ところで、子どもたちのサッカーチームのことや、その子供たちの父兄とコーチとの関係を描いたものとして思い出す作品としては、『コッホ先生と僕らの革命』があります。
ただ、同じように、コーチの宜しきを得てチームは重要な試合に勝つのですが、『コッホ先生と僕らの革命』では、むしろ子供たちの父親が問題を引き起こすのに対して、本作では、母親たちが障害となるのです。
なにしろ、本作では、格好の良いジョージにまいってしまう母親が続出します。
この母親たちのことがまずまず個性的に描かれているのが、この映画の取り柄といえるのかもしれません。
例えば、
・デニース(キャサリン・ゼタ・ジョーンズ)は、昔のジョージを知る元TVキャスターで、コネを使ってジョージをTV局に解説者として送り込むことの見返りに、彼と親密な仲になろうとします(注3)。
・パティ(ヤマ・サーマン)は、金持ちで街の実力者でもある夫(デニス・クエイド)の妻ながら、ジョージのいない隙に、彼の家の寝室に潜り込んでしまいます(注4)。
・バーブ(ジュディ・グリア)は、離婚したことから心が癒えず、ジョージと話すと目に涙を浮かべるのです。それでジョージの家にやってきて、……(注5)。
こういう積極的な女性たちの攻撃をうまく乗り越えて、ジョージはステイシーとの仲を以前のように取り戻すことができるでしょうか、といったところが盛り上がりのない本作の中では見所といえば見所といえるでしょう。
(3)渡まち子氏は、「ストーリーはウェルメイドなヒューマンドラマで安心して楽しめる」として60点をつけています。
(注1)ジェラルド・バトラーについては、他に『完全なる報復』のDVDを見ています(それについては、このエントリの(2)で触れています)。
(注2)ジェシカ・ビールは『ヒッチコック』で見ていますが、ヒロインとしてはもう少し派手さがないと、という感じがします。
(注3)その話はとんとん拍子に進み、ジョージは、コネチカット州のTV局からOKをもらうのですが、……。
(注4)最初は、間違えて、ジョージの家の隣に住む大家の家に入り込んでしまいますが。
(注5)ジョージと関係を持つに至りますが、それで心が晴れたのか、最後には、ジョージの家の隣の大家と良い関係を持つに至ります。
★★☆☆☆
象のロケット:スマイル、アゲイン
(1)これは、タイトルに引きずられたのと、主演がジェラルド・バトラーだということで映画館に行きました。
映画の冒頭では、有名プロサッカー選手のジョージ・ドライヤー(ジェラルド・バトラー)が、ヨーロッパで活躍する様子がTVニュース風に描き出され、ただ暫くすると、彼がピッチに倒れ、「重傷か」といわれ、最後に「36歳で引退!」の記事が画面で踊ります。
次いで、現在のジョージ(ヴァージニア州にある小さな町に住んでいます)の姿となります。
彼は失業中で、なんとかサッカーのTV解説者になろうとしているもののうまくいかず、今暮らしている家の大家から、家賃の支払いを督促される有様。
なぜジョージがその家にいるのかといえば、元妻ステイシー(ジェシカ・ビール)が近くの家に住み、息子ルイスを養育しており、彼に1週間に1度会うため。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/14/3944f7e6adbf3acfabbfe66114c44b8f.jpg)
ステイシーとは、サッカー選手時代にジョージが家庭を顧みなかったことから、離婚しているのです。
ジョージとしては、ステイシーやルイスともう一度一緒に暮らしたいと願っています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/d9/c0bb6e658774dd46605ade7890e0b5c9.jpg)
ですが、どうやら、ステイシーの方は、近々別の男性と結婚するとか。
さあどうなるでしょうか、……?
本作に対しては、ホームドラマめいたものとは思いつつ、でも何かあるのではと少しは期待していたところ、そんな思惑は見事に外れ、何の盛り上がりもなく、TVドラマでもこんな低調なホームドラマを放映しないのではというくらいの実に他愛のないつまらない作品でした。
ジェラルド・バトラーが『男と女の不都合な真実』といった凡作にも出演していることを思い出すべきでした(注1)し、ヒロインのジェシカ・ビールも今一でした(注2)。
(2)本作では、ルイスが所属する少年サッカーチーム・サイクロンズが重要な役割を演じます。ジョージが、そのチームのコーチを引き受けることになったりしますから。
ところで、子どもたちのサッカーチームのことや、その子供たちの父兄とコーチとの関係を描いたものとして思い出す作品としては、『コッホ先生と僕らの革命』があります。
ただ、同じように、コーチの宜しきを得てチームは重要な試合に勝つのですが、『コッホ先生と僕らの革命』では、むしろ子供たちの父親が問題を引き起こすのに対して、本作では、母親たちが障害となるのです。
なにしろ、本作では、格好の良いジョージにまいってしまう母親が続出します。
この母親たちのことがまずまず個性的に描かれているのが、この映画の取り柄といえるのかもしれません。
例えば、
・デニース(キャサリン・ゼタ・ジョーンズ)は、昔のジョージを知る元TVキャスターで、コネを使ってジョージをTV局に解説者として送り込むことの見返りに、彼と親密な仲になろうとします(注3)。
・パティ(ヤマ・サーマン)は、金持ちで街の実力者でもある夫(デニス・クエイド)の妻ながら、ジョージのいない隙に、彼の家の寝室に潜り込んでしまいます(注4)。
・バーブ(ジュディ・グリア)は、離婚したことから心が癒えず、ジョージと話すと目に涙を浮かべるのです。それでジョージの家にやってきて、……(注5)。
こういう積極的な女性たちの攻撃をうまく乗り越えて、ジョージはステイシーとの仲を以前のように取り戻すことができるでしょうか、といったところが盛り上がりのない本作の中では見所といえば見所といえるでしょう。
(3)渡まち子氏は、「ストーリーはウェルメイドなヒューマンドラマで安心して楽しめる」として60点をつけています。
(注1)ジェラルド・バトラーについては、他に『完全なる報復』のDVDを見ています(それについては、このエントリの(2)で触れています)。
(注2)ジェシカ・ビールは『ヒッチコック』で見ていますが、ヒロインとしてはもう少し派手さがないと、という感じがします。
(注3)その話はとんとん拍子に進み、ジョージは、コネチカット州のTV局からOKをもらうのですが、……。
(注4)最初は、間違えて、ジョージの家の隣に住む大家の家に入り込んでしまいますが。
(注5)ジョージと関係を持つに至りますが、それで心が晴れたのか、最後には、ジョージの家の隣の大家と良い関係を持つに至ります。
★★☆☆☆
象のロケット:スマイル、アゲイン
謎解きでも、難しい話でもありませんが、展開を知らずに観たかった…。
ルイス役のノア・ロマックスは良かったと思います。
映画を見る直前のトークイベントで、ネタバレされてしまったとはさぞかし頭にきたことでしょう!
なお、おっしゃるように、ルイス役のノア・ロマックスの演技は素晴らしいと思いました。