08月02日 和歌山NHKNEWSWEB
「カツオノエボシ」
和歌山県南部の2つの海水浴場で、猛毒を持つクラゲ「カツオノエボシ」が相次いで見つかり、この2つの海水浴場では遊泳が禁止になっています。
和歌山県南部の那智勝浦町によりますと、、那智勝浦町浜ノ宮の那智海水浴場で、先月(7月)28日、20匹ほどのカツオノエボシが打ち上げられているのが見つかり、遊泳を禁止したということです。
その後、数日は見つからなかったため、町は31日から遊泳を再開しましたが、利用者から「クラゲに刺された」という連絡があり、再び、遊泳を禁止しました。
また、新宮市三輪崎にある三輪崎海水浴場でも先月29日、1匹が打ち上げられているのが見つかり、市は遊泳を禁止しました。
「カツオノエボシ」はクラゲの一種で、えぼしのような形をした浮き袋は全長が10センチ程度あり、長い触手には強い毒があって、刺されると電気ショックを受けたような痛みが走り、死に至ることもあるということです。
海岸に打ち上げられて死んだ個体でも毒は消えず、那智勝浦町と新宮市は、見つけても絶対に触れないよう呼びかけるとともに、海水浴場を巡回して再開の時期を検討しています。
那智勝浦町観光企画課の山口剛史さんは「観光客の皆さんが楽しんでいただける海水浴シーズンに遊泳を禁止することになり、残念です」と話していました。