2024/6/18 産経ニュース
18日、ソウル・汝矣島で大規模な抗議デモに参加する韓国の医師
韓国の開業医らでつくる大韓医師協会は18日、医師不足解消のため大学医学部の入学定員を増やす政府方針に反発し「一斉休診」を宣言した。ソウル・汝矣島で大規模な抗議デモを開き、増員案の再協議などを要求した。尹錫悦大統領は閣議で「患者を見捨てた不法行為」だと批判。政府は業務開始命令を出し対抗している。
医師らの一斉休診には一部大学病院の教授らも賛同しているが、患者の健康や命に悪影響を及ぼしかねないとして批判的な見方も強く、休診に加わらず診察を続ける医師も多い。
政府は2月に医学部入学定員を2千人増やす方針を表明した。医師側は「医療の質が下がる」などと反発し、研修医らが現場を離脱するなど医療現場が混乱した。政府は4月、激変緩和措置を示したが、医師側は施策の見直しを求めている。