(東京中央社)新型コロナウイルスの影響で「台湾ロス」に陥っている日本人を癒そうと、交通部(交通省)観光局は「台湾同学会」と題し、鉄道作家や女性誌の取材班などによる講演イベントを開催している。オンラインでも実施しており、同局は参加を呼び掛けている。
29日の第1弾は東京・虎ノ門の台北駐日経済文化代表処台湾文化センターで、鉄道作家の結解(けっけ)喜幸さんが鉄道旅行の魅力について語った。感染対策のため人数が制限されたが、集まった約20人の多くは訪台回数が10回を超えるヘビーリピーターたちで、結解さんは台湾で出くわしたことがある人もいると笑った。
台湾の車両からは昭和の雰囲気が感じられると話す結解さん。中でもおすすめは、台東(東部・台東県)と枋寮(南部・屏東県)を結ぶ南廻線の「普快車」で、冷房がない車内で窓を開け、風に吹かれながら、外に広がる太平洋を望めると紹介。天井には扇風機が残っている上、蓄電池がまだ使われており、たまに車内が急に暗くなるのも魅力だと話した。
すでに台湾を約20回訪れているという参加者の男性は、結解さんの話を聞いて台湾がより恋しくなったと話し、感染の早期収束を願った。
8月5日には、女性誌「CREA」の台湾特集取材班が取材のこぼれ話を紹介する。同21日には結解さんがオンラインで講演する。
オンライン講座には事前登録が必要で、同局サイト(https://jp.taiwan.net.tw/)で受け付けている