2024/7/12 産経ニュース
奈良県警
奈良県警は12日、風俗業で働いていたなどとして、本部所属の一般職員の20代女性を懲戒免職処分にした。女性はホストクラブで多い月で1千万円以上の売掛金があったほか、消費者金融などから計約6千万円の借金をしていたという。
県警によると、女性は令和5年6~7月に無店舗型性風俗店で働き約30万円の収入を得ていたほか、4年7月~6年5月にマッチングアプリで約150人と会い、1人当たり1万~3万円の報酬を得ていたという。
またこの女性が5年1~3月に、自身が使うと虚偽の申告をしてインターネット銀行口座を開設し、第三者に譲り渡していた疑いがあることも発覚。県警は同日、詐欺と犯罪収益移転防止法違反容疑で女性を奈良地検に書類送検した。
県警によると、女性は金を借りようと闇金業者に連絡。業者からの指示を受けて口座を開設し、「借金の利息分」として約140万円を振り込んだ上で口座のIDとパスワードを伝えた。だが、結局金は借りられず、口座が凍結されたという。県警はこの口座が犯罪に使われた可能性もあるとして捜査している。
女性の父親が知人の警察官に相談し、発覚した。中田顕一郎首席監察官は「警察への信頼を損ねる行為で深くおわび申し上げる。職員に対する指導を徹底し、再発防止に努める」とのコメントを出した。