半農半X?土のある農的生活を求めて

「生きることは生活すること」をモットーに都会から田舎へ移り住み、農村の魅力を満喫しながら、日々、人生を楽しく耕しています

あなたと健康 東城先生の最後の講演

2016年11月19日 | 自分の時間
土曜日、「あなたと健康」の東城先生の最後の講演に行ってきました。
今回で「講演会は最後」という引退式のようなものだったので、頑張って池袋まで行ってきました。

久々の池袋は、まあ人が多く、相変わらず「東京はあまり長くいたくないな~」と田舎者は思ってしまうわけです

さて「あなたと健康」というのは、もう40年ぐらい発刊され続けている月刊誌で、子育てをしたり病気になったりして、現在の西洋医学では治らない、あるいは危ないんじゃないか、といった疑問を持った方が、一度は話を聞く「自然療法」の本で有名な方です。

「自然療法」というのは、「診察→診断→それにあった薬を出す」というパターン化された今の日本の医療ではなく、今まで日本の家庭で行われてきた「お手当」を基本に、様々な薬草を使ったりする「伝統民間療法」をきちんとまとめた本です。

例えば、熱が出ると冷えピタを貼るのが一般的です。

でも、この本に「レタス、キャベツの皮、小松菜などを頭に貼ると熱を吸う」と書いてあるわけです。

最初は「マジ」と思ったのですが、以前、子供が高熱を出した時にキャベツの皮をかぶせてみたら、まあ可愛いこと
で、実際自分でもかぶってみたら、まあこれがものすごいんです

冷えピタと違って、キャベツなどは生き物ですから、熱があれば自分の身体の水分を蒸散させて温度を下げようという「自然の力」が働くわけですね。

だから、キャベツをかぶって寝ると、適度に熱を吸い続けて冷やし続けてくれて、本当に気持ちが良いのです。

こういったのは体感してみないとわからないものです。


その他、こんにゃく温湿布に始まり、セイタカアワダチソウのお風呂やいろいろなことが載っているのですが、一番私が「凄いな~」と思うのは、東城先生の生き方そのものです。

東城先生の師匠は3人ぐらいいるのですが、寺田本家の先代に道を諭した常岡一郎先生に師事し「自分の持っているもの、お金もすべてを放り出し、自分を空にする」ということを実践した結果、お金儲けではなく「運動」として、「自然療法」が40年以上続いています。

その「教え」も、「自然療法で病気は治る」ということは一言も言っていません。

息子の五来さんも今回の講演会で言っていて「なるほどな~」と思ったのですが、「私達は病気を治しているのではなく、きちんと生きるための筋道を正すことを食を通じておこなっているだけ」という言葉は、その通りだな~と思いました。

子供が原因不明の発熱をしたり、大人がガンになったりするには「原因」があって、その大本は「食生活」、もっと深くいくと「人を恨む生き方そのもの」にある、という指摘です。

病気になるには病気になる生活をしているからであって、人の嫌なところを指摘しているのではなく自分の立ち位置を考えて、自分の生活を正し、相手の良いところを見つけ、感謝して生きる。そして、相手の事も思い、電子レンジでチンではなく、真心を込めてきちんとした素材できちんとした料理を出す。

そういったことを続けていけば、自然の力で人間の身体は治っていくもの、そういった力があるものなんだ。

という「教え」です。

これをスローガンとして「自然に還ろう」ということで「自然療法」として広がっています。


ただ、一般的に健康な人はそこまで追い詰められていないので、今の生活を続けます。
しかし、家庭不和になったり、病気で死にそうになったり、と現代の普通の生き方では追い詰められてしまった人が、本当に深く反省し、本当に救われると、同じように悩める人を今度は自分の体験を伝えていくことで少しでも救いたい、という流れが置き、根強い「運動」として広がってきたのです。

ある意味「自然療法教」と言えばそうですが、一般的な宗教は「お布施」などお金をとったり教祖様の声が絶対、みたいなところがありますが、「あなたと健康」は「お金はとらない。むしろ自分の持っているものはすべて困っている人のために使いなさい」という考えがあって、そういう意味で、すごいな~と思うわけです。

東城先生は91歳です。
以前も書きましたが、東城先生、無着成恭先生、辰巳芳子先生など「90歳」ぐらいの人は、ちょっと昔の日本人の生き方を持っていて、人格が出来ているし、「おてんと様の下で堂々と道を歩ける生き方」をしてきた方々ばかりです。

農業だろうと食であろうがお茶であろうと書であろう大工であろうとご何であろうと、きちんと生きていこうとすると道になっていく。

90歳ぐらいまで生きていて、一角の人物として認知されている人は、やはりどんな活動をされている人でも、その「生き様」がすべて教えになってこちらに伝わってきます。

東城先生は、特に命に係わる病気で困っている人達を手持ち弁当で食を通じて結果的に助けてきたから、ここまで「あなたと健康」は広がったわけですよね。

私も2年ぐらいぶっ倒れていてろくに動けなかったので、そういった境遇になって初めて東城先生のおっしゃることの意味を体感しています。

あと何年生きられるかわかりませんが、今後も熱い月刊誌が届くことを楽しみにしています。
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