半農半X?土のある農的生活を求めて

「生きることは生活すること」をモットーに都会から田舎へ移り住み、農村の魅力を満喫しながら、日々、人生を楽しく耕しています

NHKスペシャル:精子力クライシス

2018年07月31日 | 自分の時間
NHKスペシャル:「ニッポン 精子力クライシス」を見ました。

ちょうど「食と命の教室」が土曜日にあって、その夜21時からだったので、キーワードとしてはホットなものでした。

高柳さんにお会いして8年ぐらいたちますが、その頃から、「今の男子は精子の数が少ない。半分ぐらいの人もいるんだ」という話を聞いていました。

というのも、かれこれ40年以上前に、高柳さんが恩師の岩手大学の故:石川先生に「高柳くん、元気か今は都会の男子の精子が半分になってしまった。このままでは日本の危機だから、東京にいって沢山子供を作ってきてくれ」という半分冗談のような話から、精子の数が半減している、という話を聞いてきたからです。

なので、高柳さんの話では「もう40年以上も前から、男子の精子が半分になってしまった」という危機感をもっていたのです。

実際、高柳さんの知り合いで私の同年代で私も知っている人は、精子がなくて妊活をしていました。
その他にも「苦労して授かった」というご夫婦は私の周りにも結構います。

テレビに出ていた放送作家の鈴木オサムさんは、奥さんの森三中の大島さんとの妊活中、2回妊娠して2回流産で、妊娠はしているので精子の問題ではないと思っていたけど、一応、検査を受けてみたら、精子の力が弱くて流産したそうです。

「食と命の教室」にも、流産してしまった奥さんのことを心配している旦那さんが来ていますが、もしかしたら旦那さんの精子の問題もあるかもしれません。

昔は女性の問題、と言われることが多かったのですが、今は男性と女性、半々の問題という認識が広まっています。

いずれにしろ、高柳さんのようにたくましく生きてきた立場から言わせれば「これは日本民族の危機だ」ということで、実際にそうだと思います。


この番組では、精子の力は、精子の数、運動能力、精子の質(DNAなどが損傷している率)を上げていました。

その原因はいくつかあるわけで、まずは食べ物の問題。
ガンやアレルギー、アトピー、そして精子力の減退の多くの原因は食べ物にあるのでしょう。

そしてストレス。食べ物からも起因するものもあれば、仕事環境、人間関係からもくるストレス、特に酸化ストレスで精子が傷ついたりする。

また睡眠不足で夜に作られるはずの男性ホルモンが形成されない。

運動不足、肥満、喫煙、座りすぎなど色々原因があげられていました。


どれも改善が出来る、という話でしたが、そもそも論の話では、年をとればとるほど精子の力は落ちていくわけです。

高柳さん的な見解というか「そもそも自然に生きていないから生命力が落ちている」という話では、良く話されるのは「人間は25歳ぐらいで生物学的にはピークを迎える。だから昔は20歳過ぎたら結婚して子供を作っていたのは、生物としては理にかなっていたんだよ」というお話もその通りです。

座りっぱなしは体に悪い。まさにその通り。
若いうちに子作りをした方が良い。まさにその通り。

でも、そういった生活がしにくいのが今の現代社会の問題です。


また、今回テレビでみて「おぉ」と思ったのが、精子バンクの話。

デンマークにあった世界最大の精子バンクから実際に白人と日本人のハーフの精子?を取り寄せ、子供を産んだ30代の日本女性が映っていたのにはちょっと驚きました。

「30代になって、歳を重ねるにしたがって妊娠する率が落ちていくという危機感もあって、精子の力が強いのを選んで子供を作りました」

そういった女性が日本でも増えているといいます。

一番高い精子は18万ぐらいでした
まさに精子ビジネスです

こうなると、高柳さんの話ではないですが、「日本人」というのが、いわば国籍だけの問題になって、日本人同士の結婚して出来た日本人の子、という今までは普通のことと思ってきたのが、変わってきますね。

日本は世界でみれば太平洋に面した外れの島国なので、欧米と違って人種が交わることが少なかったわけです。

人手不足を補うために、既に東南アジアや中国、ブラジルなどからたくさんの人が来ていますが、まだ少しです。
欧米人もビジネス出来ますが、それにしてもハーフちゃんはまだ学校では珍しい方です。
それが今後はシルバービジネスの人手不足を補うために、国をあげて移民促進をしていくことになるようですから、外国の方も増えてきて、当然、外国の方と結婚する人も増えてくる。

そうすると、結婚の価値観も変わってくるかもしれませんね。

ちょっと前の人は家柄などを気にしていて、身上書などを求められることもあったわけですが、それが時代が変わって学歴、金、身長に変わり、その後は優しさとか居心地が良いとかになってきました。

それが今度は日本の風習や習慣と離れる価値観のところで行われるわけですし、さらに今回のテレビの精子バンクなどを知っている夫婦からは、「結婚するけど、子供は強いDNAの遺伝子を持ち込もう」ということで、精子バンクから取り寄せることになるかもしれませんね。

また、実際に卵子バンクもあって、事情があって子供を授かることが出来ない方が、他の女性の卵子と男性の精子を使った受精卵を胎内に入れて出産する女性もいます。

こういったことが、これからどんどん進んでいくでしょうね。

そうすると、「子どもはお互いのDNAが入っているもの」という事が常識じゃなくなる時代がこれから進んでいくことになるわけですよね。

昔の価値観からすれば「恐ろしい…」という事になりますが、今の時代の問題解決として、例えば独身だけど子供は欲しい女性からすれば、それはとても有効的な解決手段になるわけです。

同じく、子供に恵まれないけど欲しいという夫婦、あるいは、遺伝子的な問題を抱える方からすれば、解決策となるわけです。

倫理の問題、現実問題の解決手段、色々あるでしょうが、時代は変わっていくな~、と。


これを見て思い出したのが、昨年だったか、テレビで東大の講座で女子学生の人気№1の講座が「1人で生きていくための戦略」みたいなものだったのを思い出しました。

結婚しても3人に1人は離婚する時代に入ったから、結婚してもきちんと手に職をつけてシングルマザーになっても生きていけるよう、どういった戦略をもってこれから世に出ていくか、みたいな講座だったと思います。

そんなことを考えなくても、お互い信じあって、支え合って、病める時も苦しい時も一緒に生きていこうよ、そんなことを思い合える人と結婚して生きていこうよ、というのが今までの価値観としたら、そういった考えは既に時代遅れで、現実がそうじゃないのだから、解決策として、結婚する前から、大学の授業で将来の女性が1人で生きていけるような学びをしていこうよ、というのが最近の価値観なわけです。

子供に対してもそうなるのかもしれませんね。

子供は天からの授かりもの、ではなく、子供は遺伝子を掛け合わせて作るもの。
決して夫婦間だけで妊活するものではない。
必要に応じて卵子、精子も取り寄せられる。
自分のものより強い生命力があるなら、それを選んで取り込むのも選択肢の1つだよ。
学歴、身長、精子の濃度など、精子バンクには商品として色々な項目があり、スコアーの高さに応じて「どんな精子を買おうか?」と選べます。

こういったことが、東大の講座のように、大学などで教育される時代も近いのかもしれませんね。
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