今週の「朝採り野菜ボックス」のお手紙です。
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ふと気づけば12月です。月日が経つのが早く感じるのは大人の特徴ですが、日々、あるいは年を季節に合わせて積み上げ繰り返していく農に携わる暮らしにおいては、しみじみと「今年ももうすぐ終わりだな~。無事過ごせたな~」と感謝の念が湧いてきます
ところが、この冬はかなり忙しいのです。というのも、農村コーディネーターの冬の単発仕事として「出張餅つき」と「天然自然薯掘り」があるのですが、その問い合わせが今年は多いのです。コロナ禍前よりもその数は多く、「何だか凄いな~」と思っています。
コロナ禍が明け、今年は人の動きが活発になり、それが当たり前の事となりました。ただ、9月頃からインフルエンザが流行始め、今でも蔓延していて、我が子が通う中学校、高校で学級閉鎖、あるいは学校閉鎖があり、また農業体験教室でも「子どもが急に発熱したので」という直前、あるいは当日キャンセルが続いています。
それでも人の流れが止まる事は無く、「あぁ、昨年とは大違いだな」と感じています。
もちろん、今もコロナを警戒している人もいますが、全体的には今までの我慢が溜まっていたせいか、インフルエンザの広がりの中でも人の流れが留まらないですよね。そして、農村への関心も引き続き続いている事を感じます。
大人向けの「食と命の教室」も相変わらず来年度は既に満席ですし、問い合わせも多いです。
5~6年前までは「食と命」といったテーマは「この教室だから話せる事ですが」といったように、普段の日常会話の中で語るのは重く感じられる時代でした。しかしここ数年は、ガン、アトピー、農のある暮らし、有機農業、環境問題なぢを語る事は変な事では無く、むしろ普通に語れる時代になったと感じます。
SDG'sや地球温暖化問題、有機農業という言葉が一般に浸透し、コロナ禍で多くの人の意識が大きく変わったと思いますが、コロナ禍が明けてもその変化の流れは止まらないようです。
大人はもちろん、学生が社会問題を真面目に議論するのが今や当たり前で、例えば子ども連れ家族向けの教室には、東京の大学に通う学生が「ゼミの研究レポートを作るために」と毎月ボランティアで参加するようになりました。また、来年度の「食と命の教室」に大学生が受講生として参加します。
日本の人口が縮小し、経済格差も広がり、地球温暖化問題も危機的、不可逆的なところまで来て、更にパンデミックによって多くの人が今までの生き方を考え直す事になったわけです。忙しい年末ですが、改めてこの1年を振り返ると「やっぱり時代が変わり、この流れはもう後戻りしないな」と思います。
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