半農半X?土のある農的生活を求めて

「生きることは生活すること」をモットーに都会から田舎へ移り住み、農村の魅力を満喫しながら、日々、人生を楽しく耕しています

自然農法の大根

2010年09月14日 | 食べもの
みなさん、「自然栽培」って知っていますか?

私みたいにマニアックな人で無いとあんまり知らないと思いますが、このブログを読んでいる人なら知っているかな?

いわゆる「奇跡のりんご」で有名になった木村秋則さんは、知っていますか?

私も今年の1月末の講演会で生でその存在、温かみを感じてファンになった方です。
詳しくはここ→木村さんの講演会

木村さん自身は、「カリスマ」となっています。世界一農薬を使っているのが日本、その次が韓国なのですが、韓国では「農薬を使わない野菜栽培」を国をあげて進めていて、その講師として木村さんが招かれています、なので、木村さんはもしかすると韓国の方が有名なおんかな?

さて、そんな木村さんが提唱しているのが「自然栽培」です。

有機農法というのは、化学合成農薬や化学肥料を原則使わない農法ですが、自然栽培は位置づけとしてはその上?になっているようで、有機堆肥、有機肥料も使わない農法です。

トラクターで物理的に土を粉砕して柔らかくするのではなく、麦などを植えてその根が地中深く張ることで土を柔らかくします。また、有機肥料を入れるのではなく、大豆などの豆科を植えることでその根がつける根粒菌の働きで窒素を土に増やします。

そういったより自然に近い状態で土をつくり、雑草も栽培作物より大きくならないように「刈る」だけで、根こそぎ抜くといったことはしません。雑草は強い日差しを防ぎ、地面の乾燥を防ぐ「共存できる仲間」という思想です。

そういった「自然栽培」というのは、で徐々に広がっています。あるところでは、農協単位で「自然栽培」を取り入れようとする動きがあります。

私が応援している渡邊さん(→素敵な野菜作っています)も、堆肥は春に1回入れただけでその後から追肥などはしていないでも野菜が育っているそうですよ


さて、そんな「自然栽培」で大根を作っている方がおりまして、仕事がらその方の大根をたっくさんもらえています。

ただ、その大根をみるとやはり「自然栽培って難しいんだろうな~」という思いがわきます。

以下の写真の左がその「自然栽培大根」です。右のアップの写真をみると表面が荒れていますよね?


これは「センチュウ」という虫がかじった後です。よくサツマイモや大和芋などの根ものはこの「センチュウ」の被害を受けやすく、土壌薫蒸剤といって、揮発性がある農薬をたっぷり使います。黒いビニールマルチで土を多い、その中にこの農薬を入れると、土の中いっぱいに広がり虫を殺します。ただ、微生物も根こそぎ殺してしまうので、よくサツマイモや大和芋などの畑は、止めたら虫が大発生するのでこの農薬を使い続けています。

この大根は、このセンチュウ被害をうけており、一般的には市場では買い手がつかない「くず大根」と呼ばれてしまうレベルだそうです。正直スーパーではどの奥さんも手に取らないでしょう。

まあ、表面がかじられているだけであれば良いのですが、残念ながら物凄く固かったり、辛かったり、中にはスが入っていたり、となかなか当たり外れが大きいというのが印象です。

自然栽培だからこその特徴なのですが、こういった1本1本の差があるものが、お客様が支持してくれる時代は、まだまだすぐには来ないような気がします。

自然栽培、、、聞こえは良いのですが、作る側にとっては一歩間違えば誰も買ってくれないといったリスクをしょって作っていらっしゃるんですよね。本当に大変なんだな~、ということを実感しました。

私は、捨てられるのはもったいないので6本ほどもらってきて、漬物にして毎日食べています。自然栽培、普及をするのには時間がかかると思いますが、正しいものは色々な反発を受けながらも広がって行くと思って今日もボリボリ食べています。

別にまずくはなく、普通なんですが、ちょっと固いのが難ですね。。。でも、これが数年したら、高値で買われる時代になるのかもしれませんね

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

人気ブログランキングへ

人気ブログランキングへ