駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

叩いて出す埃

2009年07月12日 | 世の中
 永田町では見苦しいあら探し合戦が進行中だ。どうも与党の方の叩き棒の数が多く性能も良いようで、埃を立てる力が強いようだ。
 もし、東国原が民主党から出れば、演説する彼の袖を「あなた、私が16歳と知っていたでしょう」。と引っ張る女性が出てくるかもしれない。
 しかしまあ、そんなことで国の運命が決まるとしたら、人類の進化とは何かとコンゴの山奥からゴリラが問い合わせてくるだろう。
 なるほど科学は進歩した。しかし技術を剥ぎ取り、道具を奪われた素の人間にいかほどの成長と進歩があるのだろうかと思ってしまう。誤解されると困るが、技術や学問の進歩は一部の人達によって担われてきた側面がある。大多数の無名の人々は千年を一日と生を営んできたのかも知れない。民主主義という大衆化の問題点については幾度か触れてきたが、それには、否それこそ進歩の核心であるという反論の声も聞こえる。確かにそうかも知れないと思うが、正直なところよくわからない。
 さて、連綿と古老が伝えた智慧を今、誰が語るか。複雑な事象を一言で語ることは出来ない。しかし、真実は単純でもある。私は古老でもなく智慧者でもないが、先人の言葉を思い出す。曰わく、「権力は腐敗する。絶対的権力は、絶対的に腐敗する」。
 

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