駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

役者冥利

2023年10月25日 | 趣味

                    

 

 芝居が趣味だった友人がいる。中々の偉丈夫で舞台映えがするが、イケメンではなく主役は殆んど回ってこない。二年ほど前、最後の舞台で悪代官を演じた。回り舞台で正面を向くと客の目が一斉に自分の方を向いて、何とも言えぬ快感を味わい、だから芝居はやめられないと感じたそうだ。私には想像しかねる感覚だが、役者とか歌手とかはみなそうした感覚を持っているからこそ、臆面もなく?大舞台で歌ったり見えを切ったりできるのだろう。政治家にもそうした感覚がありそうだ。私は不特定多数の人に顔を知られたり、舞台で口上を述べたりは苦手な質で、学会の発表は手元を見て会場には芋が並んでいると見做しながら時々顔を上げてしたものだ。

 そうした他人の注目に快感を感じられる人達は、スターと呼ばれ若々しく活動的な人が多い。対人に度胸があり面の皮が厚く、他人の視線をエネルギーにできるらしい。尤も、私は絵を描くのだが自分の絵を多くの人に見てもらえるのは嬉しく励みになるので、間接的であれば他人の注目からエネルギーを貰っているのかもしれない。

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