駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

米国株急落、なぜ?

2018年02月04日 | 政治経済

 

 昨夜の報道によると米国株が大幅に急落したとのこと、どういう意味を持つのか何で今なのかはよくわからないが、大変なことにはならないらしい。株価というのは不思議なもので、実力以上実力以下が混じり合い株のプロと言われる人でも、株価の予測は至難の業で本当に儲けている人も居るようだが、一握りのようだ??。米国が風邪を引くと日本が肺炎になるなどと聞いたことがある。今回の暴落は風邪ではなく眠気覚ましのようなものらしいので、日本は風邪は引いても肺炎にはならないだろう。

 しかしまあ経済状態や見通しというのは、専門家で言われることの差が大きい。政治家は思惑や狙いがあって発言するから党派や立場で言うことが違うのはある程度理解できるのだが、経済学者や経済評論家の言うことがこれだけバラバラなのは不思議な気がする。アベノミクスに対する態度を見ていると、それでは経済学者じゃなくて政治的経済評論家じゃないのと言いたくなる。社会科学の特質と言われるのかも知れないが、話され方を聞いていると私が正しいと言われているように聞こえてしまう。

 医学の場合も専門家の言うことに多少ぶれはあるが、前線の臨床現場に降りてくる頃にはほぼ収束したガイドラインが示され、現場の混乱は少ない。唯、医療には患者さんの反応や経営的側面が絡む所があるから、例えば抗生物質抗菌剤など必要最小限のガイドラインが示されても、簡単には是正されていかない。

 診察室は本音の出やすい場所なので、皮膚感覚で経済状況がある程度わかると思っている。開業している地域による格差はあると思われるが、私の場合は庶民が多く住む地域で富裕層は少ない。そこからの情報では現在の景気は、そんなに悪くないのではと感じている。どういうものが、景気の実態が現れにくい構造というか雰囲気があるようで、繁華街などを歩いても景気の良さを感じられない。それでも評判のよい飲食店は予約が取れずちゃんと繁盛している。なんだか首回りはぬるいのに腰から下は暖かい風呂に入っているような妙な状況だ。これをどう見るか、腰回りに暖かい湯があるから大丈夫と見るか首回りが冷やっこいのでこれから要注意なのか、本当に実力のある経済専門家に聞きたいものだ。

 政治家は見せ言葉と言っては反論もあろうが、1ミリも動かさないなどと言う。自分の言葉に酔っているのではないか。或いは支持を取り付けようと演技しているのではないか。自画自賛は退けたい。2ミリ?なら譲りましょうと交渉する二階さんこそプロの政治家と思う。

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