「42 世界を変えた男」を観た。MLB最初の黒人選手、ジャッキーロビンソンの物語だ。脚本、配役、演技とも素晴らしく、とても良い映画だった。
ボールゲームというのは野球のこと。ボールゲームにアメリカ魂が籠もっているのが感じられた。短いけれどもアメリカに歴史があり、広いけれどもアメリカ全体に浸み渡っているものがある。それに地域の強烈な個性がないまぜに絡まって、アメリカ合衆国が出来上がっている。不思議に思われるかもしれないが、それが映画を見ての第一の感想だ。
今も人種差別はあるけれども、ジャッキーロビンソンやブランクリッチーのような先人の不屈の頑張りによってその差別が緩和されてきたのが分かる。人種差別には序列があるようだ。今では黒人は白人に次ぐ序列になっているようで、オバマが大統領になった。黒人がアメリカ文化の大きな担い手になってきているのは明らかだ。ジャッキーロビンソンがアメリカという球場に放ったピットが得点に結びついている。
優れた映画には映像の美しさが必須で、何とも懐かしく美しいアメリカのシーンが見られる。黒い肌にアメ車と洋装がピタッと決まっているのも見ものだ。