駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

僅かな違いだが

2020年01月10日 | 世の中

              

  

 仕事を減らしたので、出勤時間が30分遅くなった。電車が3本違うだけだが、馴染みの顔が見当たらない。混み具合は同じようなもので中々座れない。二三ヶ月乗っていれば、馴染みの顔も出てくるだろうが、今は新鮮な感じがする。3本違うというのが大きいようだ。前後一本だと、今日は遅れましたというように馴染みの顔がちらほらあるのだが、30分違うと全く違う。通勤時間は10分くらい前後することはあっても、30分違うことは殆どないらしい。

 ゴーンの会見に特に目新しいものはなかった。日本の反応は日本的?で、ゴーンの指摘した問題点もお前が言う資格はないと問答無用で聞く耳を持たないものが多い。ゴーンが違法の逃亡をしたことは事実で俺は悪くないという背任をまやかす強欲の人物としても、政府が絡んで追い出しが謀られたらしいことと検察の人権を無視した取り扱いに問題があることは別に論ずべき問題で、その点は海外の反応の方が多様で成熟した感じを受けた。

 外国のことはよく知らないが、日本では法の裁きで真実が明らかになるというよりも起訴されると司法の扱いが恐ろしいという感覚の方が先にきてしまう。これは法の精神にもとるのではないか。ゴーンや籠池氏に指摘されると釈然としない感じがしてしまうが、改正すべき点があると思う。保釈が公平公正に行われているとは思えない。他人のことで可愛げがない人物だと推定有罪で責める咎める世の中では、自分や身内が万一冤罪で起訴されたらと恐ろしくなる。無実の人間が法の裁きを恐いと感じるのは法の運営に不備があると申し上げたい。

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