駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

声の魅力

2010年03月17日 | 人物、女
 幸田浩子さんと仰るソプラノ歌手が居る。NHKFMの「きままなクラシック」という番組をしょうもない笑瓶を相手に楽しく展開されている。何とも魅力的な声でいつも、金曜日の往診の時はNHKFMに合わせ聞き入っている。魅力的なのは声だけでなく話し方言葉遣いも丁寧で感じが良く、美しく転がる笑い声を聞くと心が和む。
 このブログで書こうと思いネットで捜して初めて写真を拝見した。思ったより丸顔で日本的なので想像していたのと違い妙な感じがした。もう少し洋風の顔立ちかと思っていたのだ。
 お話をされている画像を見たことはないので、声から浮かんでいたイメージが壊れることはなく残った。それだけ魅力溢れる声の力が強いのだろう。
 人間の情報は八割方目から入り、耳からは一割程度と云われるが、声の持つ力も大きく、情報量では一割でも心への影響力は三割くらいあるのではないかと思う。特に人間の声に関してはそうした感じが強い。
 魅力的な声の持ち主は他にもいる。忘れられないのは城達也だ。ジェットストリームは学生の時から折に触れ聞いた。ああ午前零時だと生活の一部になっていた。あの夜間飛行のナレーションと共に心に響く声は社会人となり家庭を持ち、精一杯働いていた頃の背景に流れていた。数多い人に忘れられない懐かしい声だと思う。声が生きた素晴らしい番組だった。城達也さんの場合は顔と声が合っていたような気がする。
 幸田さんも良い脚本を得て、声を生かした番組を持たれたらと思う。今の時代には難しいのだろうか。本業と離れる、いいやそんなことはありませんよと力強く申し上げたい。
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