駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

目に見えにくいAIの進出

2019年08月28日 | 小考

           

 

 今朝は小雨で涼しい。何だか今年は秋が早そうだが、油断は出来ない。ほっと身体を休めているところに猛暑がぶり返すと余計に堪える。気を緩め過ぎないようにして涼に一息つきたい。

 技術の進歩が世の中を変えて行くのだが、今のところ臨床医学の分野ではAIの足音は殆ど聞こえない。あと数年で自動運転のタクシーが現れるような予測があるが本当だろうか。幸い?臨床医はAIが進歩しても奪われにくい職業に入ってはいるが、何らかの影響は出てくるだろう。果たしてそれまで何年くらいかかるだろうか。おそらく五年もすると現役を退いているだろうから、AI診断や検査に触れて戸惑うこともなく終わるのかも知れない。

 中々日常の目に見えにくい最先端の工場では既にAI付きロボットが活躍しているらしい。そうでもなければ新品のパソコンが三、四万円で買えるはずはなく、確実にAIは技術産業を変えつつあるのだろう。確かなことは多くの人が取り残されると言うことだ。

 であるはずなのだが、どうもそれがマスコミからは見えてこない。芸能界のすったもんだや政治家の不祥事とスポーツの話題が画面を席巻している。インターネットや携帯は高々四半世紀でいつの間にか殆ど全ての人に浸透し、それがなかった世界を思い出すのさえ難しい状態になっている。インターネットや携帯が世の中をどう変えたのかといった研究は、学問的価値が低いのか変化が早すぎるのか、あまり目にしない。しかし、何かが確実に大きく変化しているはずだ。人間は人間本位に感じ考えるから分かりにくいのかも知れない。それと同じようにそれ以上にAIの進歩浸透は世の中を変えるはずだが、学者も十分ついて行けない様子に見えるし、日本の多くの政治家は旧態依然の感覚でよく分かっていない。せめて日本が立ち後れていると言うことを理解しておかないと、こんなはずではなかった令和になるだろう。二十年もすれば違う世界になるのに人間は新しいバージョンが出たからといっても、脳にダウンロードして追いつくことは出来ないからだ。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« トランプは慾張り村の村長 | トップ | 手を打つ?女達 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

小考」カテゴリの最新記事