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駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

行政に血を通わせよ

2011年03月09日 | 町医者診言

 以下はネットニュースからの引用である。

 「わたしたちはこの何年間か、国家試験に合格するために毎日勉強してきました。時間もなく…家族と離れて…日本人の中で日本語に苦しみながらの毎日でした。何度インドネシアに帰りたいと思ったか分かりません」―。3月5日に在日インドネシア大使館で開かれた第1陣の慰労会。候補者を代表して日本語であいさつしたデウィ・スプティヤスリニさんは目に涙を浮かべ、言葉を詰まらせた。
 デウィさんは名門インドネシア大を卒業後、首都ジャカルタ市内の病院で経験を積んだエリート看護師だ。しかし、その彼女にとっても言葉の壁は厚く、候補者から初の合格者が出た昨年度の試験でも、合格ラインにわずかに届かなかった。関係者によると、彼女は今回も合格者の最有力候補の一人だという。「昨年に比べて易しかったけれど、合格点も上がるので分かりません」とデウィさんは話す。ただ、不合格だった場合の帰国だけは既に決めているという。「3年で合格しなかったら帰ると、最初から決めていました。もう(頑張る)元気はないです」。彼女の顔には疲労の色がにじんでいた。・・引用終わり

 看護師が不足するなら東南アジアから連れてくればよいと、いとも簡単にほざいた政治家と役人に強い憤りを覚える。こうしたことになることは私だけでなく多くの常識ある人間は計画を聞いた途端に気が付いたと思う。

 当地からも一昨年東南アジア看護婦事情視察と称して公立病院長が海外出張に出向いている。何をしてきたのだろう。見て回るだけなら、そんなことに貴重な税金を使うなと言いたい。県レベルの形だけの通り一遍の報告書にどんな価値があるのだろうか、書類の山から掘り起こし現状を踏まえて報告を再評価して戴きたい。形だけのために何と莫大な血税が使われてきたことか。彼女たちの苦労をあがなうものでないこと、納税者の附託に答えていないことは確かだ。

 無節操無責任の政治家を引退させ、鉄面皮の官僚機構に風穴を開けなければ、この国の明日に光はない。


  


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