ブリンケンとイエレン、この二人が健在で活躍しているのを見るとアメリカは懐が深く実力があると思えてしまう。日本のメディアはブリンケンの人物と中国訪問の成果を浅く低く報道している。イエレンも訪中し大きな隔たりを言明しながらも会話を続ける姿勢を強く鮮明にしているが、恐らく前向きには報道しないだろう。
格差が大きく人種差別が根強い銃社会のアメリカだが優れた人物が紆余曲折はあっても認められる国なのだ。私の好みや志向があるとしてもブリンケンやイエレンが国務長官や財務長官を務めることができるところにアメリカの底力が示されていると思う。林外務大臣にしても植田日銀総裁にしてもこの二人に並びうる潜在能力と優れた識見を持っているように見えるのだが、中々それを生かさせない有象無象が蠢くのは日本の悪しき伝統のようだ。