なぜ絵を描くのか、そこに絵の具があるからだというだけではない。ブログの場合は習い性となったところも大きく、ブログの存在を知ってやってみようかと始めたら何人かの同行者に恵まれ、物言わぬは腹ふくるわざという側面もあって長続きし、いつの間にか日課になってしまった。
絵は子供の時から音楽に比べれば好きだったが、特に展覧会で賞を貰ったとか先生に褒められたという記憶はない。五十の声を聞いた頃、診療に明け暮れるばかりではという心境になり絵画教室に通い始めた。絵を描いてみると二三時間ではあるが全てを忘れて夢中になれた。貴重な体験で楽しみを見つけた気がした。ブログより古く中断はあったが足かけ二十年続いている。
わずかに進歩したように思うが、会心の作品は中々描けない。うまく言葉にできないが、描きたいというか自分で形に表現したいものがあるので描いているように思う。音楽の才能はないが、もし歌えたり楽器ができれば絵と同じように表現したいものを目指しただろうと思う。