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駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

内地感覚

2018年10月17日 | 小考

  

 美しい函館の夜景、青く透明な沖縄の海。観光では人気がある。しかし、こんなことを言うとそんなことはない馬鹿者と反論があるかもしれないが、観光で人気はあっても沖縄北海道は日本度が低いのではないかと思う。手の小指は思い出の深い部分かもしれないが、足の小指や尻っペたは身体の一部として低位しか与えられていないのが正直な所ではないか。

 どうしてこういうことを感じたかというと北海道地震があった時、胆振が読めずどこにあるかもわからなかったからだ。おそらく宜野湾も読めずどこにあるかも知らない人が多いのではないだろうか。内地の人に自覚は乏しいと思うが、沖縄北海道の扱い(嫌な言い方だが)は足の小指的、尻っペた的なところが少しあるのではないか。

 Kさんという患者さんが居る。知恵遅れまではゆかないがちょっと脳の巡りが遅いアラフォー男なのだが、ガタイは大きくがっしりしており、危険な工事では重宝がられて使われているらしい。崖の工事で足の小指を潰し、外科を受診し丁寧に時間を掛けて縫合して貰った時、放った言葉「面倒なら切って取ってくれ」。勿論、親指ならそんなことは言わないと思う。

 北海道沖縄は日本度が低いというか一寸低く扱われているのが本当の所ではないか。端っこにあるからという訳ではないが、両端にあるということはやはり低い認知度に繋がり、中枢に痛みも伝わりにくいのではないかと思う。

 ちなみに今帰仁、訓子府なんて読んでどこにある。

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