駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

空しいネガティブキャンペーン

2009年08月21日 | 世の中
 衆議院選挙もあと十日に迫った。党首の座には人品卑しからぬ頭脳明晰勇猛果敢な人が居るかと思ったら、どうもそうでもないようだ。 
 どうして相手をたいした根拠もなくそこまで誹謗するのかと聞いていて嫌になる。
 日本政府は全ての国民を守る義務があると思うのだが、なんだか我が党に投票しない人はけしからんと内心思っているのが透けて見えるようだ。
 相手を誹謗し自画自賛するような人は信用できない。人間の心理には他人(特に恵まれた優秀な人)を誹謗中傷してを自らの鬱屈を解消しようとするような動きがあるので、一時的にそうだと同感することもあるかもしれないが、やがて多くの人はそれは空しいことだと気付かれるだろう。人を貶めるための悪口などいくら言っても、自分が豊かになるわけでもなく、気が付けば惨めなだけだ。
 長い臨床経験から学んだことなのだが、前医を誹謗し現医を褒めそやす患者さんには要注意なのだ。あの先生より俺の方が上かなどと思って喜ぶ医者はどうかしている。今に痛い目に遭う。
 自尊心は内なる輝き、慢心は金メッキ。いずれにしろ社会的評価は他人がするものだ。何千万分の一なのに、自分の一票が物を言う気がするのは初めての感触だ。フランスに813、イタリアに81/2そして日本に830。
 
コメント
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