駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

出羽と豊前

2008年05月08日 | 
 ゴールデンウイークはちょっと無理をして海外へ出た。なんと言ったって電話が掛かってこない安逸。短い時間でも異文化に浸ることは、リフレッシュになることが多いからだ。残念だが、今回は費用がかかった割にはリフレッシュ効果はもう一つだった。
 たかだか4日間だから出羽の上も豊前の上も迫力に乏しいが、今回は豊前の上のことが多かった。
 またタクシーに法外な金額を取られた。これでパリに次いで二度目だ。男同士の旅ではこういう事は避けられそうだが、連れ合いが歩くのが苦手なため知らない土地ではようやく見つかったタクシーを怪しいから直ぐ降りるというのも難しいし、言い争いも出来ない。日本では希に(以前は多かった)物凄く無愛想な運ちゃんがいるが、料金を誤魔化す人に会ったことはない。
 最高級のホテルだというのにチェックインの時間になっても部屋が用意できていない。怒るとあと五分で用意できますので、こちらでお待ちを、飲み物はサービスしますのでどうぞとか言う。結局一時間待たされたので女房がそれで******かと怒ると朝飯を無料にしますので、部屋が特殊な場所?でどうのこうのと言い訳ばかり、申し訳ない(アイムソーリ)と謝らないのにはあきれた。
 もしこういう時、白人だったらどのように対応しただろうかと思う。あまり怒らない可能性もあるがもっと怒るかも知れない。我々の時とは違った対応をホテルが取るかもしれない。どんなもんだろう。
 人種差別などと言うと何とも古くさいと思われるかもしれないが、これは何処に行っても微妙に感じさせられる。レストランで座らされる場所、並んでいるのに横は入りする白人女(男は少ない)、エレベータで降りる順序など、どうでも言いようだけどなんだか不愉快なことは結構あった。ただ、これが外国の特徴なのだが、一概には言えないところがあって、凄く親切な人もかなり混じっていて助けられたことも多かった。
 豊前の上体験が多く、日本の弱腰外交へと連想が働いたが、庶民の日本人に対する印象はとても良いようで、日本人と知れると切符売り場のおばさんや庭仕事のおじさんがジャパニはベリグットと繰り返し言ってくれた。民間外交は健闘しているるようだ。
コメント
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