あられの日記

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九品寺後編

2016年09月03日 05時47分29秒 | 神社・仏閣
昨日最後に紹介した鐘楼の隣が、不自然な形に少し地形が隆起してた。これさ、ここが吉良氏の城だった痕跡かな?この辺り大きな樹も多いから、樹も城の時代から受け継がれてるのかもしれない。中には東京都指定天然記念物のイチョウ・カヤもあるそうな。

鐘楼を過ぎると本堂が見える。

ここだけ作り込んだ庭になっている。
あ。書いてなかったけどさ、境内はとっても広く、樹も多い。今の時期だから緑の葉ですが、ここ秋来るともっと感動しただろうな。だってもみじが多いんだ。そう言えば、東急ワンデーパスを使えば、綺麗な紅葉が楽しめる豪徳寺もここ九品寺も両方同じ値段で行ける!…今年の秋、再度来てみよう。

仏足石ですね。先日旅行会社のツアー発表会が隣町で開催された。インドの新コース紹介で、「仏教の寺がまだ仏像がなかった時代には、ストゥーパや仏足石を祀ってました」と聞きました。まだ仏教が起こって間もないお寺があるのもインドなんだと目からウロコ。今じゃあ人口の1%に届かない信徒しか住んでないけどな。
あ。それた。九品寺に戻ろう。

本堂です。上がれます。

このお寺のご本尊は釈迦如来です。
横に少し進めます。

手入れされたお庭が近くから見えました。

本堂の向い、だいぶん奥ですがお堂が見えます。
あれだけじゃないな。行って見ます。

奥のお堂の手前に広い空間があって、ここの樹もでっかいわ。

お堂は3つありました。
さて、ここでこのお寺の名前を思い出して下さい
九品寺さんです。この「九品というのは仏教用語です。
「観無量寿教」に説く九品往生(クホンオウジョウ)の思想に基づくものです。
極楽往生の仕方には、信仰の篤い者から極悪人まで9通りの段階があるとされ、「上品上生」(じょうぼんじょうしょう)から始まって「上品中生」「上品下生」。「中品上生」「中品中生」「中品下生」。「下品上生」「下品中生」「下品下生」に至る。
九品寺さんの九品仏の場合、阿弥陀如来の印相の内、定印を「上生印」説法院を「中生印」、来迎印を「下生印」とし、親指と人差し指(中指・薬指)を接するものをそれぞれ「上品」「中品」「下品」にあてる。『WIKIより』
うん。わからん。
九品で検索しなおすと、物質や人の性質を3×3で分類したもの。
今でも上品(じょうひん)下品(げひん)の語源になってる。
おお!じょうひんな。げひんな。と聞くとなんとなく想像出来たわ。仏教用語って小難しく書き過ぎて、ちっとも理解出来んのじゃ!(コラコラコラ。仏教系大学卒業生がぼやいていい内容じゃないよ。でも仏教系大学に行ってて得したのってさ、中国の山西省の玄中寺だったかな?浄土宗の祖の寺に行った時、道が渋滞して山中の寺に着く時間が遅くなり、見学を端折られたのにキレてごねたら、和尚さんが丁寧に対応してくれたんだよね<何やっとんじゃ!というツッコミなナシで。反省はしてるが、同じ事があれば私はまたごねる>んで寺の由来とか伝承を書いた本をいただいたのですよ。中国語だったけどな。漢和辞典片手に読んだがな。そう言えば、玄中寺のこの本は、私の出身校の先生が日訳をしてるようです。今年の8月6日に横浜で先生の浄土宗の曇鸞についての講演会が合ったのですが、前日にインド本の入稿を青息吐息でしたばかりで、講演会に行けなかったという…。痛恨の出来事が。あれに行っておけばエピソード的に完結してたと思うと本当に残念無念)
九品寺さんの3つのお堂にはそれぞれ仏像が納められてます。一部撮影しました。トップ画像です。
なぜか中に仏像がないお堂もありましたが。

これ、何〜だ?
答え:アショーカ王の塔!
ええっ!?
アショーカ王って、2月にインドでしばしば見たあの王様です??
説明板発見:アショーカ王(阿育王)は、紀元前3世紀のインドの王で、仏教を国教ととし、慈悲の教えにより国民に臨み、その恩徳国内に満ちたといわれている。インド各地に今も残る釈尊の遺跡に多くの石柱を建立して顕彰の誠を示された。現今のインドの国旗は、この石柱の頭部の法輪である。当山の王塔は、日本様式であり、天保年間のものである。
へえ〜へえ〜へえ〜〜!!あれがこれかぁ〜。仏教の聖地、シッダールタが5人の弟子に初めて説教をしたサルーナートに残るアショーカ王の塔の一部を遺跡で。塔の頭部を隣接の博物館で見て来ました。まさか、日本にアショーカ王が伝来してたとはな。これも縁ですね。お詣りしておこう!

最後に素晴らしい楼門を振り返り九品寺を後にした。

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