あられの日記

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雅叙園百段階段のひな紀行4

2020年04月09日 05時58分01秒 | 展覧会&観光施設&能楽
2020/2/27訪問。百段階段に並ぶ部屋は全部で7つ。斜面に作られてるので、部屋の窓からの眺めは百段も登ってるようには見えません。工夫してあるよね。で、本日は6つ目の部屋になる美人画の大家、鏑木清方が茶室風に作った清方の間です。天井や欄間に描かれる美人画は、美術館クラス。日本画が好きな人は必見の部屋ですが、ここまで床の間の床柱を愛でて来た私は民家2軒分のお値段という京都の北山杉です。
うう。良さがいまいちわからん。けど目黒雅叙園のWEBの紹介ページには「天然総丸太の直径一尺五寸の北山杉」とあります。
ン?変なひげの人形があるね。
説明板発見:三兄弟の天神さん
明治初期に鳥取県智頭町内在住の資産家三兄弟に贈られた天神人形。山陰地方では江戸時代の終わり頃から、倉吉、御米屋。米子、松江などで土の天神人形が作られていました。菅原道真を祀った天神信仰をもとにした天神人形は、旧暦の3月3日の初節句に男の子の成長を願い親族より贈られる風習がありました。中央が長男、次男(右)、三男(左)と当時の家長を頂点とする長男の地位がいかに高かったか、家庭内の力関係がよく表されています」
ここも絵画と雛人形保護で暖房なしで照明も控えめ。


せっかくの美人画なのにピンボケ。悲しい〜。ちなみに、清方の間も二間続きです。雅叙園は再訪です。けども今回も前回も一部屋丸ごとを使い人形展示してあって、隣の部屋には入れません。
北山杉の床柱の右手。床の間にもお雛様。けど気になったのは左側のハート形の窓です。説明板発見:猪目窓
石谷家住宅内の広間にある猪目窓を、清方の間の組子障子と合わせて再現しました。
猪目とは、古来から伝わる日本伝統模様の形がモチーフとなっており、寺社仏閣などの建築装飾として用いられることが多く、魔除けや火事除けの意味が込められています。
猪目の文様を窓に装飾したものを猪目窓と呼びます」だそうです。見れば足元は畳の上に猪目の衝立が載ってますね。
廻り廊下の天井も素敵でした。が、撮影に失敗。なんとか紹介できそうなのは窓の建具でした。今でこそ窓はアルミサッシが普通で、それ以外使ってない気がする。けどアルミサッシの歴史をWEBで探したら、昭和7年に近三ビルに鋼製とアルミ製が複合された上げ下げ窓が採用されたことから始まる。昭和27年には、前川国男設計でアルミ押し出し成形法によるアルミサッシが、日本国産として初めて採用されたと出てました。雅叙園の百段階段は昭和10年(1935)に建てられたので、その時代にアルミサッシは存在してなかったのね。超絶技巧なんだよ。制作から既にえ〜と?2020-1935=85年経ってるのに、窓の間に隙間がないの。びっくりするわ。
さて、最後はいよいよ頂上の間です。
コメント
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