あられの日記

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祈る場所

2016年03月25日 05時21分29秒 | インド旅行記
北インドの旅はデリー~ジャイプール~アグラ~ヴァラナシと9日間で4つの街を訪問しました。
気付いたんだけど、観光地は霊廟とかマハラジャや王様の城。ヴァラナシはヒンドゥー教の聖地でしたが。
何が言いたいのか?といえば、現役のお寺に行ってない!のです。ムスリムのモスクにも行ってない。
でも小さな祠は街のあちこちにありました。
例えばここ。

デリーのランチを食べたレストランは駐車場がなくて脇の道路で旅人はバスを降りました。
と?道ばたに小さな祠があったのです。
ガイドさんが「サイババを祀ってますね」と。
ん~と?日本人が知るサイババって、パンチパーマの太ったおじさんで。オームの麻原彰晃が真似してたうさんくさい人っていう…。
ガイドさんが「サイババは聖なる人という意味で、サイババは一人ではありません。日本の人が知るサイババは南インドのサイババ」なんだって・
ちなみに、詐欺師やインチキのバッシングが世界的に起こったのは事実です。私の中に残ってるイメージもこの時のバッシングのせいだと思うけど、インドの人のサイババの評価は違います。なぜならサイババが亡くなった時に国葬が執り行われているから。サイババは公共奉仕・医療奉仕・社会奉仕などの活動を多くしていたとWIKIに書いてあった。
この小さな祠も現役のようで、周りの柵に新旧とりまぜた花の首飾りがかけてありました。


上の画像はジャイプールの街中で見かけたお寺です。どちらかと言えばこれも祠サイズ。バスが左折するのでスピードが遅くなったので、曲がって正面から撮影した画像が下の。

街中に信仰を捧げられる場所がたくさんあるのがインドです。ヒンドゥー教の聖地ヴァラナシでは更に小さな祠があちこちにありました。
2016年4月5日に左のデジカメ画像を追加しました。
ヴァラナシで祀られているのは、ヒンドゥーの神・ガンガーでした。ガンガーはガンジス河の女神様。(ガンガーはワニに乗ってます)
2016.4.25デジカメ画像を追加しました。
ガンガーを舟で上り下りした時に見つけました。ガンガーの女神の祠かな?
2016.4.25デジカメ画像を追加しました。
同じくガンガーで舟を上り下りした時に見つけました。ガネーシャ神の絵ですね。
2016.4.25デジカメ画像を追加しました。
同じくガンガーで舟を上り下りした時に見つけました。たぶん左の肌が青い方はシヴァ神だと思うのですが、もしかしたらクリシュナ神かもしれません。
2016.4.25デジカメ画像を追加しました。
同じくガンガーで舟を上り下りした時に見つけました。ここのガートでは女性を中心に多くのヒンドゥー教徒が沐浴してました。ヒンドゥーの神々の像が掲げられてます。

さて、トップ画像に使ったのは、ラジャスターン州の州都ジャイプールの街の手前で見かけたハヌマーン神を祀るお寺です。
ハヌマーン神は、怪力と忠誠心で知られる猿の神様です。
『ラーマーヤナ』でも活躍。空を飛び、ヒマラヤを山ごと持ち上げるほどの力持ちです。
ジャイプール周辺ではなぜかハヌマーンを祀ってる所が多かったわ。
上の画像はインドから我が家宛に出した絵はがきです。旅先からハガキを出すのが好きな私は大概絵はがきを出すのですが、今回はギャンブルでした。
添乗員さんいわく「インドからの郵便は7割は届かない!」と言うのですもの~~。旅行会社が試しに出してみませんか?と4通分の切手をくれたので試しに出してみました。幸い4通とも無事に日本に到着しました。「7割届かないというので試してみる!」とわざわざハガキに書いたからか、残り3名様から「ハガキ着いたよ~」と連絡が来ました。みなさんも自分の運試しにインドに行ったらハガキを出してみてください。

ちなみに、ハガキ代は1枚10ルピ(約20円程度)インドから日本への郵便切手は1枚15ルピ(約30円)です。
やっぱりここは神頼みだよな~と、4枚のうち2枚を神様の絵はがき。2枚をタージマハルの絵はがきを選びました。

今思えば、もうちょっと神様の絵はがきを買っておけば~~と悔やんでいます。
2016年4月5日に左のデジカメ画像を追加しました。

2016.4.12画像を追加しました。


ヒンドゥー教の神様、ガネーシャ神の像が、柵の向こうに見えました。
ガネーシャは象の顔を持つ、学問や商売の神様です。
シヴァ神と妃パルヴァティーの息子。
2016.4.25デジカメ画像を追加しました。
ヴァラナシのホテルの飾られていたガネーシャですが、マリーゴールドの花輪が掛けられてるので、ただの像でなくホテルが信仰する商売の神様ガネーシャを祀る祠なのかもしれません。

ヒンドゥー教は多神教です。八百万の神々を信じる日本人にも馴染み易いです。メモにヒンドゥーの神様の数を書いてあったハズなんだが…。見つからない。万を越えていたのは確かなんだけどね。
私「ヒンドゥー教って、インドの全土で信仰してますよね?」
ガイドさん「そうです。人口の82%がヒンドゥー教徒です」
私「昨日インドで使われている言語は20くらいあるって言ってましたよね?例えば、シヴァ神はどこの言語でもシヴァって言うんですか?」
念のための確認のつもりだったのき帰って来た言葉はまさかの!!
ガイドさん「言語ごとに呼び方が変わります」
なんだってぇ~~~!!
シヴァって固有名詞じゃないんか…。
ん?確かヒンドゥー教が発祥で、日本にも伝来してる神様っていたような?そういえば、日本も本来の名前と違う名前をつけてたわ。納得した!
美少年の塑像で有名な奈良の興福寺の阿修羅像はヒンドゥーで言う所のアスラ神が由来になったハズ。
確か鬼子母神も元は…。訶梨帝母でな。

こちらは別の街中の祠です。お堂かもしれん…。画像に黒いヴェールをかぶってる女性が写ってますね。彼女はイムラム教徒。この画像は住民の40%がイスラムであるアグラで撮影しました。


最後はこれ。ーー分かりにくいですよね?ジャイプールの旧市街で撮影しました。この角度では見えないんだけどね。大きな木の下にジャイナ教の僧侶がいたそうです。ジャイプールの街を午前に観光し、午後はブロックプリント工場で買物。その後旧市街のバザールと青物市場を見学し、夕刻市街北の小高い丘の上にあるナルガール城塞からジャイプールの街に沈む夕日を楽しんだ後、ホテルに戻りました。旧市街を通りかかる頃には辺りは暗くなっていて、撮影出来なかったんですが、この樹の下に多くの人が集っていました。

現地ガイドさん曰く「ジャイナ教で4番目に偉い僧侶が来ている」ので、人が集まってるんだって。
日本人が分かり易いジャイナ教の僧侶とは、坊主頭で裸の風貌。とんでも仙人のような事をする人のイメージです。
ですが、ジャイナ教の僧侶は厳しい戒律を守っています。裸で巡礼を行う厳格なグループもいるんだって。おそらく今回ジャイプールに来てるのもそのせい。ジャイナ教の寺院は、山の上にある事も多い。詳しくは既出記事インドの宗教(2016年3月2日)の記事をごらん下さい。
ヴァラナシの街でヒンドゥ教ーの祠を撮影しました。そのうちこの記事を加筆したいと思っています。

追加画像です
携帯電話撮影分の読み込み完了しましたので、画像を追加します。

ヴァラナシの街のイスラムのお寺。モスクです。
ヴァラナシの街は細い道が多くて、バスが走れる道が限られてるのか、気付いただけで同じモスクの前を何度か通りました。

渋滞していた時に通ったら、信者が礼拝前の清めをしていました。

撮影時刻を確認したら、午後1時でした。イスラム教徒は日に何度も礼拝しなきゃならないので大変です。でもさ、ヒンドゥー教の聖地、ヴァラナシで大きなモスクがあるとは、さすがいろんな宗教が生きてる国だなあ~と思います。
もちろんヴァラナシはヒンドゥーの聖地ですから、ヒンドゥーの神々を祀るお寺も街中にはあちこちで見かけました。いくつか紹介します。





これはバスの車窓から見つけたお寺です。すぐに分かった!でも実際ガンジス河の沐浴場へと歩いていると、小さな祠があちこちにありました。観光客や信者向けの土産もの屋と祈りに使うあれこれのお店の間に祠がある。気をつけてないと観光客は気付かないサイズです。
そして、ヴァラナシの街の祠は、ガンジス河の女神ガンガーが祀られている祠が多かった。


2016.4.25デジカメ画像を追加しました。


こちらの3枚の画像は、ヴァラナシで撮影したものです。このツアーは年配向けで、スケジュールがゆったり組んであるだけでなく、毎日のようにティータイムが設けられてました。ヴァラナシでは夕暮れにアルティーという祈りの儀式がありそれを見学する前に時間調整も兼ねて、かつてのマハラジャ一族の館がホテルになっていて、その屋上のティールームでお茶を楽しみました。でもさ、実際旅に慣れてくると、外歩きがしたくてたまらなくなる。でも添乗員に止められる訳です。「治安が~」と。旅行会社の主張も分からんでもないので、私も大人しくお茶は飲んで、余った時間に屋上を見て回っていたら、ホテルのお隣は寺院だか信徒の宿泊場所だかでした。
ヴァラナシはヒンドゥー教の聖地です。ここのガンジス河で沐浴すると、現世の罪を洗い流し来世の幸せになれるんだとか。
ヒンドゥー教徒は死ぬと火葬して灰をガンジス河に流すという習慣があります。ヴァラナシのガンジス河のガート(沐浴場)の並びに2つの火葬場がありました。火葬場で遺体を焼いて残った遺灰はガンジス河に流して終わり。ヴァラナシを流れるガンガーは、南から北へと流れる。だから遺灰もヒマラヤのある北へと向う。ヒンドゥー教徒にとってはこのうえもなく幸せな事なんだってさ。ゆえに、ヒンドゥー教徒にお墓はないのです。何かっちゃー7の倍数で死後のあれこれな儀式がある仏教徒。お墓を大切にする仏教徒には理解出来ない考え方ですね。あ。それた。
ヴァラナシには死期が迫った人がガンジス河の近くで物乞いや修行をしながら来るべき時を待ってもいました。

おまけ:
2016.4.25デジカメ画像を追加しました。
この画像はガネーシャ神の像を飾っていたのと同じホテルのロビー正面に飾ってありました。
ところで、この像は仏像なんですかね?それともヒンドゥー教の神様の像なんだろうか??
疑問に思うのには訳がありまして、ヴァラナシの街はヒンドゥー教徒における聖地ですが、ヴァラナシからわずか8キロ北へ行った所に仏教徒の聖地、サルナートがあるんです。ブッダガヤで悟りを開いたブッダが、去って行った5人の弟子を追いかけて再会したのがサルナート。ブッダはここで初めての説法を行います。仏教用語でいう所の初転法輪の地です。なので、ヴァラナシのホテルの宿泊客の中には世界中から仏教徒が巡礼に訪れた人もいましてね。だからこの像がどっちの宗教のものか判断がつかないのね。捧げられている花はヒンドゥーなんだよな~。でも像の頭が仏像っぽいんだな。だから判断に困って「おまけ」としました。でもこの像って服がカラフルですね。そこはインドっぽいと思いました。
コメント
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