高尾山などの「寅太の山野草」

中越地震で被災した小千谷市と長岡市にある戊辰史跡の復興を応援しています。
山野草を中心にしたブログです。

コクラン

2012-07-05 00:49:39 | 山野草
我が家に初めての花がやってきた。名前もコクラン(黒蘭)で、ちょっと秘密めいた名前である。花の形をよく見たら、色は違うが形はクモキリソウ(雲切草)にそっくりである。


(黒色の蘭からコクラン)

 
(直立がずい柱、幅の広いのが唇弁、後に突き出る背萼片、左右に側花弁と側萼片)

黒蘭/ラン科/クモキリソウ属。
常緑樹の山林に生える多年草。
葉は広楕円形で先端がとがり互生し、葉面は柔らかく葉脈に沿って溝状にくぼむ。葉は2枚で時には3枚のこともある。偽球茎は多肉質で、年に一本ずつ出るが、数本(数年分)が並んで見られ、葉は常緑性で二年にわたって残る。
花茎は葉の間から立ち上がり、総状に濃紫褐色の花が付く。萼片は披針形で側花弁は線形、唇弁は倒卵形で反曲する。
名前の由来:花が黒いランということでこの名が付いた。
花期:6~7月。
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2012年春の放浪記(その17最終回)黒姫山Ⅲ

2012-07-04 04:51:11 | 四季
(つづき)
晴れてはいたのですが、頂上からはうっすらとしか下界は見えませんでした。山頂の小さい石の社の裏に、登山路でもかなり見られた距の長いナガハシスミレ(長嘴菫)がまとまって咲いていました。期待していた眺めが悪かったので、30分ほど留まっただけで下山を始めました。


(黒姫山の山頂に建つ小さい石の社)

 
(もやでよく見えませんが田んぼや海らしきものが見えます )

 
(近くの集落はよく見えます)  (日本海側に多いナガハシスミレ)

頂上から10分ほど下の石仏群のところで、目の前を蝶が一羽横切りました。ギフチョウ(岐阜蝶)と思い、頂上方面に追いかけましたが、しばらく戻った所で見失いました。

 
 (ユキツバキ)             (モミジイチゴ)

 
(ムシカリ)                   (ニワトコ)

 
(この樹木の名前はわかりません) 

 
    (ヤマザクラ)         (ヒロハテンナンショウ)

車を止めた磯之辺キャンプ場に、山頂から1時間ほどで下山できました。キャンプ場に生えていたコシノカンアオイ(越の寒葵)を見ながら、山頂付近で見失ったギフチョウを思い出していました。ここで待っていたのはギフチョウの食草がコシノカンアオイと知っていたからです。しばらくすると、どこからか蝶がやってきて地面に止まりました。色あせていますがギフチョウです。
昨年の11月の秋の歴史旅で、蝶の研究家になっていた中学の恩師と会いましたが、先生からの旅のプレゼントだと思いました。黒姫山を後ろに、気分よく東京への帰路につきました

 
(磯之辺キャンプ場の平坦地とコシノカンアオイ)    

 
(色あせていますがギフチョウです)

 
(春の女神ギフチョウ)

放浪の旅の最後にこんなホームページを見つけました。 越後のギフチョウ
(黒姫山 2012.05.30)      (おわり)

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2012年春の放浪記(その16)黒姫山Ⅱ

2012-07-03 04:51:49 | 四季
(つづき)
高度が高くなるにつれ、群生しているのはオオバキスミレ(大葉黄菫)からカタクリ(片栗)になり、さらにその上ではオオイワカガミ(大岩鏡)に変わりました。丘陵地にある雪国植物園ではいずれの花も、すでに終わっていました。
時々、眼下に磯之辺集落の棚田が見え、足元には信仰の山らしく、石仏が多く見られました。頂上に近づくにつれ足元の雪も多くなりますが、雪の上には他に足がなかったので、この日は黒姫山を独り占めでした。


(道端にある石仏)

  
 (頂上方面)             (見下ろす棚田 )

 
(微笑む石仏)               (残雪が多い)

 
(たくさん咲いていたオオイワカガミ、色が少し違う)

 
(マンサク)               (ヒメシャガ)

 
(クジャクシダ)            (コシアブラ) 

 
(まだ咲かないユキザサとツクバネソウ)

 
(石仏群を過ぎると頂上はすぐそこです)

(黒姫山 2012.05.30)          (つづく)

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2012年春の放浪記(その15)黒姫山Ⅰ

2012-07-02 04:56:57 | 四季
刈羽三山とは、柏崎市周辺の代表的な米山(993m)、黒姫山(891m)と八石山(518m)の3つの山をいいます。また黒姫山は日本に3つあり、長野県信濃町、そして新潟県の糸魚川市と柏崎市にあります。この三つの山を区別をするのに、それぞれの地域の名前を頭に付け、信州(北信濃とも)黒姫山、青海黒姫山、そして刈羽黒姫山と呼ぶこともあります。
米山と八石山には登ったことがありますので、今回は黒姫山に挑戦しました。いくつかの登山ルートがありますが、今回は1時間ちょっとで登れる磯之辺キャンプ場からのルートを取りました。


(黒姫山)

 
(米山)                   (八石山)

磯之辺キャンプ場までは、自家用車を利用しました。岡野町高尾の集落から、整備された道路ですがかなり急なS字カーブが続き、上りきったところが磯之辺になります。左側は切り立った崖で、運転していても寒気がしました。上って気が付いたのですが、磯之辺は集落の名前で、数軒の家が見えました。今回の黒姫山は3回シリーズです。

 
(険しい山道を登る)           (磯之辺集落)

 
(磯之辺地区棚田整備記念碑)  (雪を見ながら急坂を登る)

 
(オオバキスミレの群生)

 
  (フキノトウ)          (ショウジョウバカマ)

 
(カタクリ)                 (チゴユリ)

 
(クロモジ)                 (キブシ) 

(黒姫山 2012.05.30)          (つづく)

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サルメンエビネ

2012-07-01 00:15:33 | 山野草
赤褐色模様の変わった花のエビネ(海老根)を、園芸センターなどでよく見るが、今回は長岡市の雪国植物園で見た。もちろん元は植栽であるが、周囲に溶け込んでいるので違和感はない。


(雪国植物園のサルメンエビネ)

 
(赤褐色の唇弁が猿に似ていることからサルメンエビネ)

猿面海老根/ラン科/エビネ属。
深山の落葉樹林下に生える多年草。
偽球茎は球状で、葉は数枚が束生する。花茎の上部に総状に花を付ける。幅の広い3枚が萼片、左右に伸びた細い2枚が側花弁でともに黄緑色。唇弁は紫褐色を帯び、縁は縮れ中央に3個のtあさ状の突起がある。
名前の由来:花の中央にある唇弁の赤褐色の模様が猿の赤い顔に似ていることからこの名が付いた。
花期:5~6月。
(長岡市雪国植物園:2012.05.29)
【山野草の索引(2)へ】

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