高尾山などの「寅太の山野草」

中越地震で被災した小千谷市と長岡市にある戊辰史跡の復興を応援しています。
山野草を中心にしたブログです。

ウコンサンゴ

2008-03-21 10:53:10 | 樹木
黄色い包が重なる姿からウコンサンゴ(鬱金珊瑚)というが、パキスタキス・ルテアが通りやすいかも知れない。
ウコンはショウガ科の多年草で根茎で染めると鮮やかな濃黄色になり、これをウコン色とよんでいるが、画像のウコンサンゴはやや薄い黄色に見える。

鬱金珊瑚/キツネノマゴ科/パキスタキス属。
中南米原産のキツネノマゴ科の常緑小低木。別名パキスタキス・ルテア。
黄色い包が幾重にも重なり、苞の間から白い舌のような花を咲かせる。
名前の由来:鬱金色の珊瑚を意味する。
花期:5~11月。
(神奈川県立相模原公園)
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地震から復活したエンレイソウ

2008-03-20 10:41:13 | 四季
中越地震の半年後の春に、我が家にやってきたエンレイソウである。
実家が所有している山の、人が立ち寄れないような急斜面に生えていたのが、地震で崩れ落ち、土砂の中に埋もれていた。
ここからしばらく登ると、越後平野を見下ろす山上に上杉謙信の支城の跡があり、子供の頃にはよく登って遊んだ。
昨年、胡麻粒ほどの種が採れたので、蒔いたら単葉の葉がたくさん出てきた。
短葉から輪生した3枚の葉に代わり、さらに開花する株になるまで10年近くかかるとされる。

 
(昨年蒔いて今春にでた単葉)  (花は付かないが3枚の葉)

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マンサク

2008-03-19 11:10:16 | 樹木
きのうサンシュユを取り上げたが、春の黄色い花で代表的なマンサク(満作)を落としていた。
公園などではシナマンサク(支那満作)をマンサクと紹介していることも多いが、こちらは花が咲く時期に枯れ葉が枝に残っていることが多い。

 

満作/マンサク科/マンサク属。
山地に生える落葉小高木。葉は楕円形で波状の鋸歯があり互生し、早春に葉に先駆けて花が咲く。花弁は黄色で細長いひも状になる。
名前の由来:春に他の花に先駆けて咲くから「まず咲く」という説と、花がたくさん付くので「豊年満作」から命名された説の二つがある。
花期:2~3月。
(相模原市立麻溝公園)
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サンシュユ

2008-03-18 01:00:59 | 樹木
マンサク(満作)やレンギョウ(連翹)と並んで、サンシュユ(山茱萸)は黄色の花を着ける春の花木の代表格と言える。
庭の花の咲く樹木はいままでに全て取り上げたと思っていたが、この花を忘れていた。
花の鮮やかさは別名のハルコガネバナ(春黄金花)の名に相応しい。

山茱萸/ミズキ科/ミズキ属。
中国原産の落葉小高木で江戸時代に薬用植物として渡来した。別名ハルコガネバナ(春黄金花)、アキサンゴ(秋珊瑚)。
早春の葉が開く前に鮮やかな黄色の花が咲く。秋には果実が赤く熟し漢方薬や果実酒に使用される。
名前の由来:中国名「山茱萸」の音読みからこの菜が付いた。「茱萸」はグミのことで、秋にはグミのような実がなる。
花期:3~4月。
(寅太の庭)
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タツタソウ

2008-03-17 07:14:08 | 山野草
軍艦「竜田」(龍田とも)に因む名前の面白さと、わが国には自生していないのに、古来からあるような姿を持った山野草である。
イカリソウ(碇草)とメギ科を代表する植物である。
一輪でも群生させても見ごたえのある花であるが、室内撮影で画像が少し悪いのが惜しまれる。

竜田草/メギ科/タツタソウ属。
シベリア東部から朝鮮半島を原産地とする多年草。開花しても一部の葉が展開せずに巻いているところから別名イトマキグサ(糸巻草)ともいう。
山地の林床や林縁に生える多年草だが、日本の山野には生えてない。
根元から葉茎と花茎を伸ばし、その頂に丸く外周が少しでこぼこした葉と、青藤色の花を咲かせる。
名前の由来:軍艦竜田の乗組員が、日露戦争当時に中国から持ち帰ったことからこの名が付いた。
花期3~4月。
(2008年春の展示発表会から)
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イワウチワ

2008-03-16 11:00:15 | 山野草
春の山野草の展示発表会があり、いつも活動している仲間と出品した。
その中から印象に残る数点を紹介しよう。
先ずは春の花に相応しいイワウチワ(岩団扇)である。花冠は五裂し、先が細かく裂けた淡い紅色の花が綺麗である。

 

岩団扇/イワウメ科/イワウチワ属。
中部地方の山地帯の林内や岩場などに生える常緑多年草。
葉は厚く光沢があり、3~7cmの心形で縁に波上の鋸歯がある。
葉の間から花茎を立て、頂に淡紅色の花を1個付ける。
名前の由来:岩場に生え、葉の形がうちわ(団扇)に似ているのでこの名が付いた。
花期4~5月。
(2008年春の展示発表会から)
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ホンコンドウダンツツジ

2008-03-15 07:18:25 | 樹木
相模原公園の入口に桃と並んで飾られていた。
ドウダンツツジは白く小さな花が咲くが、中国原産のホンコンドウダンツツジの花は大きく、花びらの先端にかけて濃いピンクから次第に淡いピンクに、そして先端ではほとんど白くなっている。
この色の変化がとても綺麗である。
中国では旧正月を飾る花として人気があるようだ。


香港灯台躑躅/ツツジ科/ドウダンツツジ属。
中国原産の常緑性低木。
花はドウダンツツジより大きく、色は薄いピンク色をしている。
名前の由来:中国原産のドウダンツツジからこの名が付いた。
花期:2~3月。
(神奈川県立相模原公園)
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マレーシアシャクナゲ

2008-03-14 10:04:37 | 山野草
相模原公園の温室の片隅に淡いピンクの大きな花が咲いていた。
目立たないところで地を這うように咲いていたので、今まで気づくことはなかった。
マレーシアシャクナゲは南アジアの熱帯地域の高山に自生しているシャクナゲの総称で、マレーシア特産というわけではないとのこと。
大きな花に比べ小型の樹形から人気が高まりつつあるようだ。

マレーシア石楠花/ツツジ科/ツツジ属。
南アジア、オセアニアを原産地とする常緑低木。
名前の由来:南アジアなどを原産地名とするシャクナゲの仲間からこの名が付いた。
南アジアの高山帯に生え、他の樹木や岩上に着生する。花色は赤色、オレンジ色、黄色、白色や淡いピンク色などがある。
日本では最近園芸品種が数多く出てきた。
花期:5~8月。
(神奈川県立相模原公園)
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ポトス・ライム

2008-03-13 08:44:14 | 山野草
昨日はポトス・マーブルクィーンを取り上げたが、本日はポトス・ライムである。
ライムはレモンに似た黄緑色をした果物であるが、ポトス・ライムは葉全体が薄い黄緑色をしている。
大半のポトスが斑入りであるが、ポトス・ライムは、鮮やかな黄緑色の一色である。

サトイモ科/エピプレナム属。
東南アジアおよび南太平洋諸島原産の観葉植物。
アウレウム(ゴールデンポトス)の園芸品種で、葉がライムイエローである。
(神奈川県立相模原公園)
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ポトス・マーブルクィーン

2008-03-12 09:14:04 | 山野草
ポトスの種類でよく聞くのは、ポトス・ライムとポトス・マーブルクィーンである。
我が家にあるのはポトス・マーブルクィーンで、マーブル(marble:大理石)とクィーン(queen:王妃)を一体にした贅沢な名前を持つ観葉植物である。
緑色の葉に美しいマーブル模様が入り、どの葉を見ても同じ模様が見当たらない。

サトイモ科/エピプレナム属。
東南アジアおよび南太平洋諸島原産のサトイモ科の常緑蔓性多年草。
緑色の葉にマーブル模様の白い斑が入る。
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