秋生のEtude

音楽も映画も舞台も大好き!トキメキと感動を求めて、思い立ったらGO!
好き勝手気ままな雑多ブログへようこそ!!

『TRUE WEST~本物の西部~』 10/13(日) マチネ千秋楽

2013年10月16日 23時30分23秒 | 舞台
久々のパブリックシアターです。
そして、5か月ぶりの内野さん、でした


『TRUE WEST~本物の西部~』 2013.10.13(日) 13:00開演 世田谷パブリック・シアター

リー        内野聖陽
オースティン    音尾琢真
ソウル       菅原大吉
母さん       吉村実子


あらすじは、
砂漠での放浪生活をしている粗野で無学な兄・リー。
一流大学を出て、脚本家として活躍している堅実な弟・オースティン。
正反対の兄と弟は、母親の家で再会する。
 オースティンは妻子を自宅に残し、アラスカ旅行中で留守にしている
母親の住む家に滞在し、ハリウッドに売り込む台本執筆に専念する。
そこへ何ヶ月も砂漠で暮らしていた招かれざる客である兄、リーが母の家に帰ってくる。
母の家を物色したり、オースティンの車の鍵を奪い、近所に盗みに入るリー。
オースティンの長年の企画をプロデューサー:ソウルキマーが気に入り、
実現に向けて動き出したように思えたとき、リーが盗みから戻ってくる。
リーは、自分にも実話に基づいた「本物の西部劇」の案があるとソウルに売りこみ、
映画化に向けてリーの「本物の西部劇」が動きだしてしまう。
目の前で長年の夢が奪われ、真っ当に生きてきたオースティンは
自分の恵まれた人生には「本物」がないことに落胆して壊れていく。
酒に溺れるオースティンはリーのように砂漠で生きると言い出す…
一方、リーは自分の案の脚本を書く事が出来ず、苛立ち、追い詰められていく。
何とかオースティンに書かせようとするが「真実」を手に入れたいオースティンは、
「砂漠へ連れていってほしい」と言い、聞く耳を持たない。
リーはオースティンに取引を持ちかけ、意気投合したように見えたが・・・。
 兄弟がお互いにもつ憧れとコンプレックス、不在の父親に対する微妙なスタンスの違い。
兄と弟の葛藤の先にあるものは・・。(公式サイトより)



それぞれのキャラの特性が光っていて、内野さんのリーは、乱暴で自分勝手で破天荒。こんな兄がいたら絶対イヤだ・・・と思わせるし、音尾さんのオースティンは、学もあって堅実で、おそらく平和主義で小心者?
ある意味、見慣れた(?)この二人、ドラマ『とんび』の時とはまたちがう、舞台という限られた空間の中で、密度の高い芝居を見せてくれて
いかにも“ギョウカイの人”という感じのソウルも、“ああ・・・ありあり”な感じだったし。
それにしても、お互いの心の奥底に潜む本当の気持ちは言葉とは裏腹で、・・・と思うシーンがあったり、クスっと笑える箇所もいろいろあって。
ただ・・・1幕の終わりは“えっ・・・?”って感じで切れるし
・・・私的には初日で楽、一度かぎりの観劇なので???な部分も多々ありました。

5年ぶりに現れた兄に、それなりの気遣いでやさしくする弟。
本当は、今までも迷惑かけられてきたんだろうに・・・よく我慢できるなぁ、と思っていたのが、思いもかけない方向に話が展開。
・・・“温和ないい子ちゃん”だったオースティンは、みごとに壊れてしまい、一方のリーは、これまた自分ではどうにもならない弱点をオースティンに補わせようと、いつになく必死。
そしてそれぞれが、1幕とはまったく逆の立場になる。
言葉や態度を荒げるわけではないけれど、盗んできた何台ものトースターをテーブルに並べて、食パンを焼くオースティンは“およよよ”だったし、頭の中の構想を形にできずにジレンマに陥るリーは“あらあら”だったし・・・ある意味、よく似た二人でした(笑)
それにしても、人間って上手くいかないもんだわねぇ。

自分で使えないと、頭に来てオースティンのタイプライターをゴルフクラブでボコボコに叩き、えんぴつ1本探すのに、キッチンの棚やら引き出しやらを手当たり次第にぶちまけていくリー。
あちゃーー。・・・いつかもこんな内野さんの舞台を観たなぁ。後片付けがたいへんだろうなぁ
盗んできたトースターを馬に見立てて“パカラッ、パカラッ”と楽しそうなオースティン。リーにかけようとシェイクしたビールが自分にかかってしまい、それでもうれしそうなのが面白い。
きっと彼は、リーがめんどくさいと同時に、どこかうらやましかったのかな。
“本物の西部”を知ってるリーが。

ラストに、そのひっくり返ったような家に帰ってくる母親。
なぜ?あの状況をみても、あんなに淡々としているの??
私にはイマイチわからない。・・・でもたぶん、意味はあるはずよね?

う~~~ん。どう感想を言ったものか・・・
感動、という芝居ではなく、なんだか二人の心のジレンマと迫力に唖然となった舞台でした。
・・・なんというか、内野さん、最近この手の舞台が多いよな。

カテコでは、本役と打って変わった清々しい内野さんに
舞台に落ちてたおたまを拾い上げて、高くかざした後に胸に当てての紳士的なお辞儀は、プリンス仕様?
にっこり笑う少年のような笑顔に思わずドキッ
ああ、このギャップがたまらない~これだから・・・ファンをやめられないのよね




コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『REONⅡ』 柚希礼音スペシャ... | トップ | 冷たい雨 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

舞台」カテゴリの最新記事