私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

掲載していなかった記録をアップし始めました。あっという間に1年が経ってしまうので。今シーズンの鳥の海の記録も。

2010年5月2日(日)金華山

2010年05月03日 | 金華山・航路
■2010/5/2(日)8:00-16:00【天気】晴れ時々曇り
【場所】十八成浜・鮎川港・・航路・金華山(タイム桟橋8:58~山椒峠11:08~12:58大函崎・小函崎14:05~15:30二ノ御殿~ホテル跡~15:50桟橋)
【種名】オオミズナギドリ++,ハイイロミズナギドリSP++(フェリー航路周辺),ウミウ++,ヒメウ+,トビ,ハヤブサ成鳥1(大函崎),ユリカモメ,セグロカモメ成鳥夏羽1,オオセグロカモメ++,ウミネコ++,キジバト,アオゲラ2,コゲラ8,ハクセキレイ4,ビンズイ3,ヒヨドリ38,モズ1,イソヒヨドリ3,ツグミ2,ヤブサメ3,ウグイス23,センダイムシクイ6,キビタキ5,オオルリ4,ヤマガラ9,シジュウカラ8,メジロ3,ホオジロ5,アオジ12,カワラヒワ2,スズメ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(20科33種) ニホンシカ12,ニホンザル9
【メモ】江島行き6:50に間に合わず,コバルトラインを鮎川に向かった。途中の十八成浜では例によってオオセグロカモメの群れがいた。1羽1羽見ていったが他の種類はいなかった。鮎川港も同様。さて8:30発の金華山観光定期便に乗って金華山に向かったが,今回はウミネコしか見えなかった。金華山桟橋から山椒峠と外周路灯台への分岐点を間違い,そこを素通りして十分ほど行ってしまった。さすがに風景が違うと引き返したが,その理由は島外周路周辺の巨木が年々枯れて倒木が多く,風景がどんどん変わっていっているのが一つの原因だった。おそらく営林署で枯れた木を整理しているのだろう,至る所に枯れた丸太があった。さて,山椒峠だが,このルートも年々枯れかたがひどく,樹勢が弱い木がほとんどだ。去年枯れかかっていた巨木が根こそぎ倒れているのも多く見られた。また,シカの死骸が今年は例年になく多く,厳しかった冬を示している。今回のルート脇では全部で8頭の死骸を見た。クリンソウは去年よりやや遅く,やや咲いているのは島の北側斜面の沢筋だけだった。今年は仙台でもサクラが非常に遅かったので,金華山も同様だったのかもしれない。枯れた木々が多いために例年ホオジロが多いのだが,今年はかなり少なかった。またメジロが異常に少ないのも気になった。キビタキ,オオルリの数が少ない上に,姿が見えないことが多かった。またサンショウクイが1羽も見なかったのも例年ないことだ。結論から言えば,小鳥類が非常に少ない状況だった。大函崎にやっとのことで到着し,昼食を取り,まずは大函崎断崖のウミウの営巣個数を数えた。対面の断崖に18番,手前の断崖は一部しか見えないが3番だった。昨年は二ノ御殿登山口付近の岩棚で繁殖していたが今年はゼロだった。さてここから小函崎へ行き,ヒメウの写真を撮影した。戻る途中で大函崎東側断崖のウミウの営巣の様子を撮影した。ここは8番ほどいたが,やはり見えない部分がある。合計で29番+ということになる。ウミウもやはり繁殖が遅れていて,ヒナが例年だと多く見られるが,今回は見た限りでは抱卵の段階だった。さて,最終の定期便が16時発なので,いつものことながら二ノ御殿への登りはきつい。何とか峠まで15:30にたどり着き(というか時計を見ながらその時間に着くように歩いているわけだが),ちょっと休憩して一気に下りた。この日はあまり膝に来なかったが,暑かったこともあり,かなり疲労の度合いが強かった。金華山はかつてはアオゲラ,サンショウクイ,キビタキ,オオルリ,ヤマガラ,イスカが本当に数多く見られ,撮影も容易だったが島の草原化の進行と共に数も少なくなっていると思われる。
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