脳機能からみた認知症

エイジングライフ研究所が蓄積してきた、脳機能という物差しからアルツハイマー型認知症を理解し、予防する!

おめでとうございます。

2021年01月02日 | エイジングライフ研究所から
ここ静岡は申し訳ないほど、晴れ渡った新年を迎えました。

今年の初もうでは、十足にある引手力男(ひきたじからお)神社にお参りしました。とても珍しい神様だそうで、そのうえ文武天皇や役小角の名前がご由緒に書かれているという歴史ある神社です。昨今隠れたパワースポットとして人気があるそうです。

あけ放たれた拝殿にはお神酒が用意されていました。ここでは頂かないで、家にもどって、夫婦二人でお屠蘇を酌み交わせば、ほら一応お正月らしい気分になってきます。

余りにも手抜きでお重箱の中は見せられないというのが、正直なところ。
友人宅のロウバイ

子どものころのお正月(を迎える準備)は一大イベントでした。家族それぞれがお正月を迎えるために気忙しく立ち働き、掃除料理に励み、春着だけでなく食器や箸、歯ブラシまで新しくなりました。
町も店も全部お休みになるのですから、準備も必要だったのはいつくらいまでだったでしょうか。昨今は元旦から開いている店があるのですから、準備も簡単になって当然です。
逆にコンビニ店主が休めるようになったというニュースもありましたね。少しの不便をみんなで分け合うことも大切です。
我が家の水仙

頂いた多くの年賀状に「コロナが収束しますように」との文章が添えられていました。私は「三密回避は認知症の温床」ということばを入れた年賀状を作りました。

(住所など省略させていただいてます)
今年は年賀状をネットで送ってみようと思い立ち、挑戦してみました。あくまでも自作の年賀状を添付して送りたかったのです。
ワードで作って、ペイントで画像にして添付する。もっと簡単な方法があるのかもしれませんが、それぞれの段階で試行錯誤の繰り返し。実は大変でした。でも目的を達することができた満足感はひとしおでした。
ネットでつながっていない人も多くいます。高齢者にとってはネットは不可欠のものなのですが。
富士山がきれいといってくださった方がいます。上の年賀状の富士山は11月の山中湖。
12月25日というのに富士山に雪が全然ない!

年末には、木星と土星の超接近のニュースもありました。日没ごろの南西の低い空という情報を頼りに、探してみたら発見できました。真ん中に縦線を引いて、そのうえから2/5くらいのところに白い点が見えます。

大きくしてみたら、なんと二星見えるのです。ごく普通にiPhoneで取った写真です。上が土星。毎日見ていると土星がだんだん木星の右に移ってきました。
約400年ぶりというのは置いておきましょう。この次は60年後…今しか見ることはかなわないという圧倒的な事実は、宇宙の大きさや神秘とともに深く心に染み入りました。

コロナ下ですから、子どもも孫たちも帰省はありません。
「寂しいですね」といわれて、もちろん会いたいのは当たり前ですが、そんなに寂しくないことに気づきました。
そして思いつきました。ネットでつながっているのでした。
働き盛りの息子二人。電話でおしゃべりすることは稀ですが、ネットのレスポンスは早い!ここに鍵がありそうです。

たまたま、長男の投稿を見ていたら、自分がかかわっている関連企業のトピックスに対し「一歩一歩」との一言コメントを付けて紹介しているのを見つけました。1か月に4回も。
そこで、私はスモールプレゼントと書いてこの写真を送りました。

2007年三重県尾鷲市に行ったときにバスの中から撮った写真。丸山千枚田というところのバス停です。
最初の「一歩一歩」で、このバス停のことを思い出しましたがいつ投稿したかわからず、あきらめてしまいました。あまりにも「一歩一歩」が続くので探すことにして、2005年の初投稿からチェックしてみました。2007年7月にありました。
こんな便利なネット社会。その世界を実にアナログな方法で探すというのも面白いでしょ。内容も面白いものでしたから興味ある人はどうぞ。
器質と機能-形と働き(続)
葉ボタン

この1年、仕事でもZoomの会議をし、学校でもネットを介した授業をすることを余儀なくされて、多くの工夫がなされたことでしょう。そして便利なツールに育ったことは否めません。
だからこそ、生身の人間関係の大切さにも思いを馳せておきたいと思います。
メールを便利に使いながら、情報のやり取りが単純化してしまうことに気づいてきました。例えば文章でもできるだけ簡潔にというか簡便に書いてしまいます。そしてハタと気づく、左脳のことばだけでは情報不足だということに。
もちろん私だけではありません。その結果、顔文字やスタンプが多用されるようになりました。それを加味することで、簡単な文であってもくすっと笑ったり軽く受け流したりできることは皆さん実感されているでしょう。顔文字、スタンプは当然右脳を中心にした情報処理が行われます。
つまり、私たちは右脳情報である感情を伝えたいのです。
伊豆大島の朝焼け

「ありがとうございます」と書くだけでは、おざなりのお礼なのか、心からのお礼なのか。軽く挨拶してるだけなのか、恐縮した気持ちが流れているのか。びっくりしているのか、当然ととらえているのか。何もわかりません。
生で対応している時を想像してみてください。その場に湧き上がってくる感情を、声の調子や高低や大小、それに身振りを加えて当たり前のように相手に伝えます。
この右脳がらみの情報を、言葉の解釈とともに前頭葉が判断し、その場その場で刻々と変わる状況判断をし続けていくのです。そこには、必要条件として血の通った人間関係が求められます。
省略できるのですよね、ネットでは。その危険性に配慮しながら、ネットの力を利用したいものだと思いました。


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