今となっては、何がきっかけだったのかはっきりしません。
私は、ドコモからタブレットが発売になってから、携帯とタブレットの二台持ち生活を続けていました。iPad-miniがドコモで使えるようになってからは、iPad-minに乗り換えたのですが、iPad-miniで撮った画像を、パソコンに取り込んでブログを書くという方法はかなり長くやってきています。
それなのにパソコンに画像を送ることができなくなってしまいました。
サル年も、もう100日を切りました。こういう置き方はどうでしょうか?
写真が読み取れない!
いつものようにiPad-miniをケーブルでつないでも認識しない!
困ったときのネット検索。
ウィンドウズ10にバージョンアップしたことが影響しているのではないかと考えました。
私のパソコンは富士通で、F-Linkという写真取り込みソフトが入っています。このバージョンアップが必要かもと思ってチェックしたら、どうも当たりらしい。ウインドウズ10に対応しているのはF-Link Neoになっていました。
何段階かの手順を踏んで、バージョンアップ成功。
と、たった1行になってますが、旧バージョンを見つけてアンインストール 、F-Link Neoをダウンロードし、インストールする、その確認作業。参考になりそうなQ&Aのページも何度も繰り返し読んで、ようやくひとつの作業が終わるのです・・・
ところが!
iPad-miniをケーブルでつなぐと認識をして、取り込み終了のサインが出るのにどこに保存されているかわからない!
冷めた関係?
一方で、iPad-miniのほうにも問題が発生。撮影後「データを保存できない」というメッセージが出るようになりました。写真や動画を削除しても、すぐに同様のメッセージが出てきます。
ドコモのお店に行って相談しました。
ここも1行で終わりますが、待ち時間がとにかく長い。よほどでないと行きたくない場所の一つです。
私「容量不足のメッセージも出るのですが、パソコンに写真が取り込めなくて困ってます」
店「ウインドウズ10になったことと関係あるかもわかりませんね」
私「ウインドウズ10にバージョンアップしてもしばらくは、取り込めていたと思うのですが・・・」
店「じゃあ、その時のiPad-miniのOSのバージョンは相性が良かったのでしょうが、その後にiPad-miniのほうがバージョンアップした可能性があります」
私「バージョンアップした記憶がありませんが・・・」
店「あ、それはiPad-miniのほうで勝手にバージョンアップします。それからiPad-miniで撮った写真は、そのままではパソコンに取り込めませんから、いったUSBメモリーカードに入れてから、パソコンにさすと自動で読み取れるようになるし、容量不足も解決できます」
私「ネットで買うと安いですか?」
店「ネットでは売っていません」
私「それでは、そのsandisk iXpandをいただきます」この時私はこの店員さんに全幅の信頼を寄せていました。
このくらいの関係性がベストかも
iPad-miniに差し込んでくれて、パソコンへのつなぎ方も教えてくれました。
店「15分くらいで終了しますから、その時に写真を全部取り込むか、選択するかを選んでください」
帰宅してかなり時間がたった後で画面を開いても、教えてもらった「写真選択の画面」が出てきません。取扱説明書を読んでもよくわかりません。仕方がないので電話をかけましたが要領を得ませんから、またお店へ。別の人が担当してくれて、もちろんかなり待った後ですよ!
店「順番が違います。先に選んでおくのです。」
私「えっ!でも、そちらのほうが納得できますね」
店「ここにsandiskの取説をプリントアウトしてきました」
私「まあ、ありがとうございます」
店「いえいえ、製品についているのは細かい字ですからね。ストレージの件ですが、このソフトが容量を使ってますね。ここを消していくとまだまだ本体だけでやれますよ」とdマガジン(月額400円で雑誌読み放題。これは面白いですよ!)のデータの消し方まで教えてくれました。
店を出たら、もう真っ暗でしたが、「なんて、親切な人かしら。これで写真も撮れるし、パソコンへの読み込みもできるし」と私の気持ちは幸せ感いっぱい。
自己実現の方法が違います。上:by Tad 下:絹
まだまだ続きます。
帰宅してパソコンにさしても、まったく反応がない。プリントアウトしてくれた取扱説明書をもう一度読んで見てもパソコン→iPad、iphoneの欄はあるのにその逆はない。
いろいろ調べて(ここも1行ですが、複雑な過程あり)sandiskのカスタマーセンターにメールで問い合わせをしました。
首を長くして待っていた回答は
「読み込むかどうかは、ウインドウズパソコンの問題なので弊社でのご案内はできかねてしまいます。開き方は右クリックで~ 」と聞きたいところは見事にスルー。
またネット検索。ここのパソコン(自宅のではないのです)にはiTunesが入ってないことがわかり、インストール後、再検索を続けます。
「ここをクリックしてデバイスを認識しているかどうか確認する(画像付き)」。その「ここ」が変更されていて、「ここ」にはなにもないのです。そうするともうお手上げ。
さらに、Apple Moble Device USB Driverが必要なのだそうです。それをインストールするためには、先にApple iphoneを見つけなくてはいけないのですが、そこにあるはずのデバイスマネージャーにはない!
とうとう「そうだ!appleに相談してみよう」と思い付きました。
特に意味はありません(笑)
結論。
写真は読み込めましたが、1800枚全部一つのフォルダーに!ま、時系列で入っていますから使えます。あんなに苦労したF-Link Neoは今のところ使えないようですが、そのうちまたいろいろやってみましょう。
今回の騒動でつくづく感じたことがあります。
今回はパソコンがらみで、いかにも左脳的処理に取り組んだ印象を強く感じられるでしょうが、生活していくうえで、何か物事に取り組むときには「意欲」がいるのです。
食欲や睡眠といった「意欲」から、自己実現の「意欲」までいくつもの段階がある意欲ですが、いまここで問題にしたいのは高次の「意欲」。
私の前頭葉が今ここで何をしなくてはいけないかを判断したときに、それを遂行するために必要な「意欲」を問題にしています。
「意欲」は大切な前頭葉機能の三本柱の一つです。自分らしく生きていこうとするときには「意欲。注意集中力。注意分配力」という前頭葉のもっとも中核的な機能が発揮される必要があります。
第二の人生に限って考えてみましょう。
「意欲」は、第二の人生で不可欠である「人付き合い」を楽しくやっていこうとするとき、もっとも重要なファクターです。
料理でも、掃除や洗濯や庭仕事のような家事でも同じ。もちろん趣味の領域で、短歌、俳句。陶芸。手工芸。絵画、書道。など何かを創作するようなことでも同じ。読書や音楽鑑賞、テレビを見ることでさえ、「自分らしく取り組む」時には「意欲」が必要です。
高齢者が何かのきっかけで、ナイナイ尽くしの生活に入ったら脳の老化が加速度的に進んでしまいます。その時まず異常域に低下するのが前頭葉機能。この「前頭葉機能」だけが低下した状態を、エイジングライフ研究所では、「小ボケ」と言います。
「意欲」がないと生活ができないかというと、慣れ親しんだことならば「それなりに」できるものです。
「小ボケ」の生活実態を観察してみましょう。
料理は作れますし、味もおかしくないのですが手際が悪く、盛り付けなどの工夫は皆無になります。お風呂掃除は途中のまま、玄関掃除にかかったりします。草取りもどこまでやったかわからないほど雑か、部分的にしかしないか中途半端なのです。創作活動は信じられないほど月並みになってしまいます。
読書は「積読」
テレビは見ていても、内容を聞かれると答えられない。
バトルを象徴してるわけではありません(貝殻日記さん作)
よくわからないことが多すぎる苦手な分野なのに、やり遂げなくてはブログを書き続けるという大きな目標が達成できない。
半月以上も更新がなければ、読者は心配してくださるだろう。
こういう思いに押されて、「意欲」をかき立てながら「写真取り込み」に取り組んだ日々でした。
ブログを始めたのは2005年6月です。もう11年以上も続けているのですが、ちょっとしたトラブルがあっても継続をしなければと原点に立ち戻らせる特別の記事があります。2011年3月11日14:46。岩手県一関市で講演をしていました。そして帰宅後すぐに書いた3本の記事です。
東日本大震災ー 高齢者を認知症から守る(1)
今回は「意欲」はどうにか持ったと思いますが、自分の前頭葉の衰えも実感しました。ちょっと前にやったことを再現したり、説明しようとすると、しどろもどろになってしまいます。普段使わない用語だからとか、年齢相応とか自己弁護しながらも、「『注意集中力』は大丈夫?」と自問自答もしてしまいました。
いっぽうで、こうしたトラブルに出会うたびにほんの少しずつでも理解が進んでいくことに、感動している私もいます。
それは単に単語の意味が分かることやその場所が探せることから、カスタマーセンターの担当者に困っていることをそれなりに単純化して伝えられること、言われていることがわかってきたことなどなどです。以前は、この状況をどう伝えたらいいかの時点で困っていたのですから、やはり進歩していることは確実です。
前頭葉が判断するこういう喜びには、年齢が関係ないということは、これから先の人生の希望でもあります!