脳機能からみた認知症

エイジングライフ研究所が蓄積してきた、脳機能という物差しからアルツハイマー型認知症を理解し、予防する!

城ヶ崎アジサイについて勉強しました。

2016年06月20日 | 私の右脳ライフ

伊豆半島の東海岸、4000年前の大室山の噴火による火山流からできた柱状節理の連なる城ヶ崎海岸。私が住んでいるところです。
転居したばかりの頃のことです。6月になって、遊歩道を歩いてみたら山際や谷のそこここに鮮やかな青色のアジサイの株が目につき「なんとすばらしいこと」と心惹かれました。そのアジサイが「日本アジサイの源流の一つ」と知ってから数年が経ちます。

シーボルトが愛妻お滝さんの名を冠して、ヨーロッパへ持ち帰ったアジサイ。ハイドランジア オタクサ。先日六義園で思いがけず出会いました。小ぶりな、原種と言われたらとても納得できるような素朴な花でした。

ここの城ヶ崎アジサイと名付けられたアジサイは、そのまま園芸種として通用するようなきれいな花を持っています。表現できない魅力的な青紫色。締まった両性花にフワフワと舞っているような八重の装飾花。柔らかい緑色の葉。(ここまでが右脳がアナログ情報を処理した結果ですね)ここ城ヶ崎海岸一帯にしか自生していないという不思議さ。(これは、どう考えても左脳がデジタルに判断しています)

天城にはアマギアマチャという自生のヤマアジサイがあるそうです。交雑は行われたそうで、面白いことに最初は必ず城ヶ崎アジサイがお母さんだそうです。二つの花を眺めたら、妙に納得。生物のデフォルトはメス。城ヶ崎アジサイはきれいですが強さも兼ね備えていますから。

ただ天城山系が海岸近くまで迫っている地形も影響して、城ヶ崎アジサイは、その中での変化のほうが多いそうです。色も形も千変万化!西伊豆や南伊豆はそんなに変化がないそうです。
装飾花に注目しただけでも、装飾花がひとえか八重か。装飾花の形。ふつうの曲線のものから、ちょっととがった形、「なでしこ咲」と呼ばれる切れ込みの入ったもの。色が一色のものから中心部に向かってグラデーションがあるもの。白い筋が入ったもの。装飾花の中の花の大小などの状態。装飾花の数の多寡。もちろんその色などなど
これは「城ケ崎」と名付けられている種類です。装飾花は八重で、中心に向って濃くなるという特徴が見えますね。装飾花を支える柄の色もきれいです。

装飾花がなでしこ咲

この装飾花の形も全く違いますね。

球咲きも見事ですがガクアジサイの微妙に変化する形に心惹かれ、西洋アジサイの鮮やかな色にも最初は驚かされるのですが、少し飽きてきたりして、西欧と日本の感性の違いを感じていました。このように形や色のことを話し始める時には、右脳ベースの伝えたい情報を、左脳の言葉で表現しなくてはいけません。とっても難しい…

けっきょく「季節に一度見に来てね」と言ってしまうことになります。こういう表現がしたくなった時には、右脳が活発に働いているのです。
(このように解説するというのは、右脳の働きを説明するにはわかりやすいかもしれません)

話は、戻ります。城ヶ崎アジサイはガクアジサイがベース。まず装飾花の数。装飾花の数は8片が多いそうですが、絶対的な決まりではないそうです。中心の両性花が小さいと4片のことが多いと幾つか見せてくださいました。「ホント!」今まで何故気づかなかったのかと、教えていただく大切さを思い知りました。目の付け所を教えていただくことで、興味が倍増します。そうすると、今まで見えていなかったものが見え始める。この辺りは左脳がリードしていますね。

今日はたくさんのことを学びました!一番の驚きは、城ヶ崎海岸には「手毬咲」と言われる球形のアジサイが自生していることでしょうか。わたしはアジサイ原種は、ハイドランジア オタクサのようなガクアジサイで、ヨーロッパに渡って品種改良の結果球形のアジサイができたとばかり思っていましたから。
まず装飾花が少なめのもの。

少し増えてきました。

かなり増えてきました。

これはどうでしょう。

ほとんど装飾花だけ。

今日、アジサイのことを教えてくださったのは「城ケ崎おもしろ博物館」の平澤悟さんです。アジサイのことを調べていた時に、平澤さんのHPを発見して伊豆高原にはこんなすごい方がいると、あこがれていたのです。
ひょんなご縁で平澤さんからアジサイのお話を伺うことができました。
平澤さんは、海岸の一株一株全部を知りつくていらっしゃるのではないかと思います。
左側が「城ケ崎」平澤さんが発見してこの名前で登録されているそうです(世界中で通用しているのです!)平澤さんは「『城ケ崎』はのびのびしている」といわれました。
右側も平澤さんが発見。命名はフランスでなされ「Shamrockシャムロック」和名は「磯笛」装飾花が、やや壺咲になってます。

車を走らせているときにも、アジサイの見え方が変わってきました。「これはきっと自生だろう」とか、「少し山側に入って自生しているのは交雑したものかも」とか、城ヶ崎海岸のあたりの道路には積極的に「城ケ崎」を植えていることがわかったり。楽しいです。
平澤さん、お忙しい中を案内してくださり、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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