新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

法隆寺からMISIAへと話は展開する

2009-04-04 00:01:32 | MISIA

先日録画したNHKの「ハイビジョン特集 法隆寺」を観ました。
法隆寺は、現存する世界最古の木造建築として有名ですが、その地位を保っていられたのは、戦乱・戦災に遭わなかったこと、大規模な火災に遭わなかったことももちろんですが、長持ちする材料を使い、長持ちする工法を用いたこと、そして、不断の修理を怠らなかったことがその要因だったようです。

   
この番組の中で、伝説の宮大工、西岡常一さんが語る、法隆寺の宮大工に代々伝わる教えが紹介されていました。
曰く、

伽藍(がらん)造営には四神相応の地を選べ

伽藍造営の用材は木を買わず山を買え

山の木は生育の方位のままに使え

木組みは寸法で組まず木の癖を組め


というもの。

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このことば、MISIAファンの方にはピンと来るんじゃありませんか?
そう、この話は、THE SINGER SHOWツアーの時、MISIAがMCの中で紹介していましたよね。「漢字の『』の字は、を結びつけるの営みを示している」という話に続いて…。

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MISIAは、このMCのネタをどこから仕込んだんでしょうかね(上に載っけた西岡さんの本っぽいな。タイトルも「工」の字の話に通じるし…)。またもや感心してしまいます。

   

1300年以上も前に建てられた木造建築が、連綿として続けられた保護・補修活動があったとは言え、現存しているというのに、最近の鉄筋コンクリート造りの建物って、なんと短命なんでしょうかねぇ?
日本人は進歩したのか退化したのか判らなくなってしまいます。

   

のおまけ写真は、約2年前に法隆寺に行った時に撮った「法隆寺・東大門」です。

Photo

この門、南側・西側の人目につきやすい柱に、節が目立つ材木が使われているんだそうな。節がある、ということは、この木が日当たりのよい側(南側)に生えていて、枝を伸ばしていたことを意味するんだそうです。まさしく、「山の木は生育の方位のままに使え」を実践してということなんですね。凄いです

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
徒然さん、こんにちは。 (たら)
2009-04-05 20:33:03
徒然さん、こんにちは。
こちらのブログはちょくちょく拝見してましたが、初コメントします。

MCでした話の元ネタは、「宇宙樹」という本だったと思います。
私も実際読んではいないので、確かな事は言えませんが(汗)
返信する
たらさん (徒然煙草)
2009-04-06 20:21:33
たらさん
ようこそいらっしゃいました。
そして、情報をありがとうございます。

さっそく、竹村真一さんの「宇宙樹」を立ち読み[E:happy01]してきました(美術書でもないのに180ページ弱で¥2,520[E:shock]じゃ、ちょっと手がでません…)。
で、ご指摘のとおり、MCの直接の元ネタは「宇宙樹」かもしれませんね。
「第三章 『工』の思想/森の思想」は、のっけから「工」の字の意味で始まって、「木を買わずに山を買え」云々の話が続きますしね。
ただ、「宇宙樹」の記述の元ネタは、やはり西岡棟梁の口伝でした。

それにしても、さっき行ってきた丸善さんの店内のあちこちにおかれた端末装置[E:pc]には驚きました。書名や著者名の一部を入力して検索すると、在庫はもちろん、陳列棚の位置まで教えてくれるのですから。お目当ての本にまっしぐら[E:run]したい人には強力な味方です。

amazonに注文した「木のいのち木のこころ 天・地・人」の出荷案内が届きました。楽しみです[E:lovely]
返信する
>「宇宙樹」の記述の元ネタは、やはり西岡棟梁の... (たら)
2009-04-07 10:55:50
>「宇宙樹」の記述の元ネタは、やはり西岡棟梁の口伝でした。
そうでしたか。失礼しました(汗)

ところで、「宇宙樹」は、MISIARTH(ラジオ)にゲストでいらした
松浦弥太郎さん(中目黒の古書店・COW BOOKSを経営)が、
MISIAにプレゼントした本でした。
(松浦さんのお名前が思い出せなかったので、
この前のコメントには書きませんでしたが)

>180ページ弱で¥2,520
って、それだけで読むのをためらってしまいそうですが、
いただいた本とはいえ、
それを読んだMISIAってすごいなぁって思います[E:happy02]
返信する
>、「宇宙樹」は、MISIARTH(ラジオ)にゲストで... (徒然煙草)
2009-04-07 22:44:42
>、「宇宙樹」は、MISIARTH(ラジオ)にゲストでいらした松浦弥太郎さん
>(中目黒の古書店・COW BOOKSを経営)が、MISIAにプレゼントした
>本でした。

な~るほど、これで合点がいきました。
「宇宙樹」の版元は「法政大学出版局、こんな学術書か教科書しか出さないようなところの本を、MISIAが買って読んだなんて、ちょっと?だったんです。
プレゼントされたのなら、それこそ180ページ弱の本だし、読むだろうな…。
納得しました!
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