真夏の関西旅行記(その4)[大阪編の3]のつづきです。
国立国際美術館を後にした私が次に向かったのは大阪城公園。
大阪城ホールにはここ数年の間に何度か来ていますが(例えばこの記事)、いつもJR大阪城公園駅を利用していて、大阪城天守閣を初めとする大阪城公園の中心部を歩いたのは二十数年前の一度きりしかありません。
そんなわけで、「大阪城天守閣に登ろう」と思い立ったわけです。
国立国際美術館最寄りの京阪・中之島線渡辺橋駅 から出町柳行きのが~らがらの電車に乗り、3つ目の天満橋駅で降りました。
話がそれますが、京阪・中之島線は、渡辺橋⇒大江橋⇒なにわ橋⇒天満橋⇒京橋と、橋の名前のつく駅が5つも続きます。さすがは八百八橋のなにわです。
さて、天満橋駅で地上に出た私、この界隈にまったく土地勘がなく、地図も持っていませんでしたので、モバイルGoogleマップを頼りに、大阪城公園に向かいました。まったく便利な世の中になったものです。
そして、到着
更に西外堀沿いに大手門に向かって歩いて行くと、大手門の手前でフェンスに囲まれた古い建物が…。
Googleマップによれば、「大阪市水道局 大手前配水場」とありますが、建物に書かれていたのは、
「高地区配水喞筒場」(フェンスの網目にレンズを突っ込んで撮影しました)。「喞筒」とは何? 何と読む? 7月23日の記事で書いた「空頭」に勝るとも劣らない「判らん単語」の登場です。
旅行から戻って、調べて見ると、普通は「喞筒」と書いて「ポンプ」と読むようです(例えばこちら)。
その道のプロのサイトで見つけた解説(全文はこちら)を引用しましょう。
ところで、漢字でポンプのことは「喞筒」と書く。「喞」は漢音でショク、呉音でソクで①小さい声が多く集まってうるさいこと、②ひそひそ声、またはなげく声から、③水をそそぐ音という意である。従って、喞喞(しょくしょく)とは、①機を織る小さな音のしきりに聞こえているさま、②虫のしきりに鳴く声、③鳥のしきりに鳴く声、④ネズミの声、⑤小さな嘆息の声ということになる。
このようなことから、ポンプのことをそのような音の出る筒ということから、喞筒(ソクトウ)という。
なるほど…(引用したコラムの全文を読むと、ポンプとパンプスとの密接な関係も判ります)。
それにしても暑い
と、今度は大阪城天守閣のポスターに目がとまりました。
「中は涼しいでぇ~」と虎さんがおっしゃっています。
そそりますなぁ~
そして、こぢんまりした大手門から入城し、
枡形で左に進路を変えると、おぉ立派な門と櫓、そして石垣の巨石
上の写真では、右側の壁の石垣に、はめ込まれた巨石が見えます。
石垣といえば、南仕切門の石垣がデザインとしてきれいです。
以前、TVで、石を直線的に割ったり削ったりして、それをビシリと並べた上の写真のような石垣(以下、カット&ペースト系石垣)と、拾ってきた石を無造作に積み上げただけのような、例えば、下の高知城のような石垣(同、野積み系石垣)と、どちらが頑丈かを比較していました。
実験してみると、意外なことに、一見、不安定そうな野積み系石垣の方が頑丈でした。カット&ペースト系石垣が完全に崩れ落ちる揺れ(地震)に、野積み系石垣は耐えきったのですよ。
つまり、手間暇かけて石を切って、きれいに積み上げたカット&ペースト系石垣は、完全に見た目重視ということ。これまたう~む…です。
と、まだ天守閣にたどり着けていませんが、今日はこの辺にして、真夏の関西旅行記(その6)[大阪編の5]に続きます。
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